劇場公開日 2019年12月13日

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「日本映画ならでは」カツベン! 茉恭(まゆき)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本映画ならでは

2020年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

日本版ニューシネマパラダイスといった意識だったんだろうか?
映画に対する暑苦しい想い、それらにまつわる光と影、そして時代背景。
周防監督と美術スタッフが凝りに凝りまくった装飾品は、
改めてどこかに展示して欲しいほど。

ハリウッドと違って日本にはサイレント映画は無かった。
なぜなら、彼らが居たからだ。

確かにそうなんだけど、相当、翻訳テキトーだったことも伺える。
まあ、それも良き時代。

クライマックスで竹野内豊さんが、銭形警部にしか見えなかったし、音尾琢真さんが相変わらずファニーな役柄で、
主演の成田凌を上手にフォローしていた。
ベテラン、怪物らが脇を固めると作品は本当に光輝いて、
キャスティングの巧妙さと、脚本の見事さに感心しました。

彼らがいたから、私たちはいま、こうして素晴らしい作品たちに出会えている。
ありがたいなぁ。

茉恭(まゆき)