「幸せの在処」カツベン! 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
幸せの在処
先日、勝新さんの「座頭市」を、テレビで観ました。すでに多くの役者さんが、鬼籍におられますが、CG の無い時代、御見物を感激させんが為、文字通り、体を張っておられました。その魂魄溢るる勇姿に、圧倒されるばかりです。
CG どころか、音声もない時代から、映画は、エンタメ産業。そこには、ガチで頑張ってるけど、ガチで滑稽な、活劇屋の珍道中が、あったようです。
しかし弁士さん、すごいですね。本(シナリオ)が無いと云うか、弁士さんの数だけ、本があると云うか。咄家さんみたい。そして、弁士を極めたが故に、弁士の欺瞞に、うちひしがれる人までいたり。私達の物差しでは、測れない人の生態を、垣間見た気分です。
そんな人たちだからこそ、幸せの在処も、それぞれ。でも、これでいいですよね?。だって人の幸せって、標準化できるものでは、ないのだから。
ほとんど監督さんの映画愛で、構成されている作品なので、マニアックと云うか、かなりベタな展開。しかし、だからこそ、私達の映画愛が、試されるわけです。
ここは私達の、新しき活動写真小屋、すなわちニューシネマパラダイスに、喝采を贈るのが、粋な御見物でしょう。
帰りにキャラメル買うのも、忘れないでね。
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