「周防監督、久々のヒットではないだろうか?」カツベン! もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
周防監督、久々のヒットではないだろうか?
映画ファンには堪らない企画。基本的にはコメディなのだろうけれど、ところどころホロリ・ジーンとさせられた。①狭い世界(地域)内で物語が展開する感じが拭えない、②ラストの追っ掛けあいが少々もたれる、③竹中直人が相変わらずウザイ、④珍しい悪役の小日向文世たちに映画のなかでは何らかの鉄槌が下る描写がないのがもの足らない、のがマイナスだが、ラストクレジットで『雄呂血』を魅せてくれたので帳消しです。ラストを安易なハッピーエンドにしていないのも宜しい。成田凌好演。このまま良い役者に育って欲しいものだ。戦前、スター活動弁士の人気がどんなに凄かったかは横溝正史の『悪魔の手鞠唄』に詳しいです。
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