「懐かしの雰囲気」カツベン! うにたん♪(新型コロナで巣籠もりDVD観賞)さんの映画レビュー(感想・評価)
懐かしの雰囲気
無声映画は活動弁士個人のちからが凄く感じられる。
高齢だとスタミナや声が出なくなったり、中々厳しい職業だと感じたのが、活動弁士付きの無声映画を写した時の印象だった。
BGMは持ち込みの音源を鳴らしていたのがアナログで面白かったが、ピアノと奏者を付けてやったりもしている話も聞いたので無声映画時代は苦労したと思う。
作中にも同様のシーンがあって大勢の人間でやってるのは芝居の延長みたい。
現代に生きる活動弁士はニッチな存在(現在10人ほどらしい)だとは思うがそうでなかった時代を面白おかしく描いてくれた事は素直に嬉しい。
青木館雰囲気は古きゆかしい芝居小屋兼映画館らしくてホントに楽しい。
フィルム焼けるシーンは切ないが、当時のフィルムは燃えやすく、火気厳禁であったのは言わずもがなだ。
手動で映写機回してスピード調整出来るのも、フィルムカットして接着剤で繋ぐのも懐かしい。
後年、接着剤で繋いだフィルムが接着剤の乾燥とともにパサパサと千切れてしまうと言うのも恐ろしかった。
活動弁士が本当に人気があった時代のドタバタはコメディとして楽しめる。
東映は久々に面白い映画を作ったと思う。
コメントする