劇場公開日 2019年12月13日

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「自分が日本人でよかった(*´∀`*) 心底そう思える映画でした!!」カツベン! ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0自分が日本人でよかった(*´∀`*) 心底そう思える映画でした!!

2019年12月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

興奮

自分が日本人でよかった(*´∀`*)
心底そう思える映画でした!!
カツベンを通じて、日本人の笑いに対する熱い思いが痛烈に伝わってくるから、すごく楽しかった!

隅から隅まで、心の底から腹を抱えて笑える映画に出会えたことに感謝!

カツベンという、映画に声を吹き込む仕事は、日本独自の手法だそうです(笑)
海外では無声映画が主流だったこの時代に、日本人はあえてアテレコで声を吹き込む技法か人気だったというのだから、素敵なお話!
・:*+.\(( °ω° ))/.:+

カツベンは、俳優と同じようなもので、その人の声色で作品のイメージがガラリと変わってしまうから凄い!
映画を活かすのも殺すのも、カツベン次第!
今で言うアニメの声優のように、その活弁士の声を聞きたくて映画を訪れる女性も多かったようです。

そんな、魅力的なカツベンに挑戦した成田凌さんの声色が凄すぎる!
╰(*´︶`*)╯♡
これまで、地味で陰気で不良みたいな役が多かった彼が、この映画でイメージを180度変えてしまう、素晴らしい弁舌士に変身していて本当に驚きました!

男形の太い声から、女性の優しい語り口まで、その類稀なる技量はまさに神業!
本物の活弁士と言ってもおかしくないくらいの、天才的な声に一気に作品に引き込ませました。
成田凌さんの意外な一面を引き出した周防監督の目の付け所が鋭すぎる!

また、ヒロインを演じた黒島結菜ちゃんの声も、透明感があってすごく良い声でした!
黒木華ちゃんに匹敵するような、着物の似合う昭和顔に惹かれたのはもちろんですが、それ以上に彼を一途に思う、可愛らしく切なげな声の演技力の高さにびっくりしました。

NHKの『いだてん』の時も、大正時代の女学生を演じていたし、こういう着物の似合う女性はなかなかいないので、これからの女優としてはとても貴重な存在。

成田凌さんと、黒島結菜ちゃんという、奇跡のようなキャストのコラボが、この映画を引き立てているのだと思いました!

また、脇を締めるキャストの人々の豪華さにもビックリ!『Shall we dance』でお馴染みの竹中直人さんと渡辺えりさんの息のあった演技に感動!
この2人がいるから、周防監督の映画は楽しいのだと、決定付ける素晴らしさでした!

さらに、何より意外だったのが高良健吾さんや井上真央さん、小日向文世さんたちが悪役として出演していた所(笑)
普段、カッコ良い役や優しい役が多い人気俳優たちを、悪役で起用するところが面白い!
2枚目役者を3枚目として起用する贅沢さが、この作品を余計に魅力的に仕上げている気がしました!

やはり、周防監督はテーマの意外性だけでなく、1人1人の役所にもスパイスを取り入れてくれるから素晴らしい!
一人ひとりの意外な一面を鋭く突く、完成度の高い作品に感動しました!
(о´∀`о)

本当に、素晴らしい作品をありがとうございました
(^ ^)

ガーコ