「美術館、博物館は月曜が休館日」スティルライフオブメモリーズ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
美術館、博物館は月曜が休館日
女性器撮影ばかりが目立つこの作品。性的なものじゃなく、芸術的に撮った写真も見たことあるけど、不思議と原点回帰してしまう錯覚というか、やはり真理そのものじゃないでしょうか。と妙に納得させられました。死期の迫った母親と美術館勤務の娘。それがなぜ自分の性器を撮りたいのかわからなかったけど、モデルとなった瞬間は母親になりきっていたような気もします。
このくらいの映像を映画館で流すことができる時代になったなんて、大島渚が生きていたら歓喜したことでしょう。芸術、メタファなどと理由をつけ、セックスとはかけ離れたものだと訴えれば何でもありなのでしょう。そう、安藤政信が演ずる写真家にしても、花びらとか木の祠とか女性器を想像させるものばっかりでしたから、全ては自分が産まれてきた場所、そして人生最後に見る風景を求めていたのでしょう。長いトンネルに吸い込まれていくうちに、胎児に戻ってしまうかのような錯覚にも陥り、もしかしたらこのまま死ぬんじゃないかと思う二面性もあるのかと感じます。
そうした芸術性を高めるため、オール山梨県ロケというこだわりもあり、特に透明度の高い湖が気になって調べてしまいました。一応、富士五湖は暗唱できるのですが、ここがどこなのかさっぱりわかりません・・・みつけたのは四尾連湖!山梨に住んでたことあるのに一度も行ったことがありません!一度行ってみたいと思います・・・
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