「パティの歌に心が共鳴する!」パティ・ケイク$ とえさんの映画レビュー(感想・評価)
パティの歌に心が共鳴する!
面白かったなぁー
最後には感動して泣いてしまったー
やっぱり音楽っていいなぁと思ったし、音楽っていうのは、オーディエンスの前で披露してこそ、完成するものだなぁと思った
ラッパーを目指す白人金髪ぽっちゃり女子のパティが、日常生活の辛さに耐えながら夢に向かって突き進む姿を描く
アメリカで白人金髪女子と言ったら、マジョリティに分類される人たち
けれど、ラップの世界では完全にマイノリティ
しかも、パティは見た目が明らかにぽっちゃりしているので、三重苦を背負いつつ、チャレンジする以前から、手枷、足枷がついているようなもの
そんな彼女が、その世界で成功するにはどうしたらいいのかが、ここでは描かれる
アーティストという職業は、自分の魂を表現してこそ、それを見ている人の心を打つことができる
その中でラップとは、その詩こそが全てであり、詩に魂を込め、リズムが翼となって聞いている人の心に飛んでいく
その魂とは
自分が嫌っているぽっちゃりした外見も、うざいママも、うまくいかない仕事も、つまらない人生を全部受け入れた時に初めて形になる
自分をごまかした見せかけの嘘に魂は入らない
そのパティの魂が形になった時、思わず涙が溢れてしまった
魂がこもった歌は、人の心に共鳴し、聴いている側も思わず泣いてしまうものなのだと実感した
そしてその上で、夢を叶えるには、ハングリー精神が必要なんだってことを痛感した
たとえ失敗したとしても、チャンスには飛び込むべきだし、「ここから抜け出してやる」という気持ちを捨ててはいけない
その先に何があるか見えないような暗闇であっても、恐れることなく突き進んだ者だけに、次の道が開かれるのだ
パティに元気をもらった映画だった
夢を諦めたくない人にぜひ、見て欲しい作品