「久々に骨太な西部劇」荒野の誓い Dragslaveさんの映画レビュー(感想・評価)
久々に骨太な西部劇
クリックして本文を読む
一応ネタバレありにしておきます。ほとんど内容に触れてませんが。
派手なガンアクションや胸踊る展開はないけれど、暗くて残酷で淡々と物語が進行してゆく骨太な、けれどある意味退屈であるとも言える作品。
インディアンや黒人が出てくるけど別に人種差別NOを声高らかに謳ってるわけでもなく、ただ物語の中の現実を淡々と映し出してゆく。
そこから何を感じ取れるか、何を考えるかは観る人次第。
クリスチャン・ベールの感情を押し殺したような眼で訴える演技はバッチリハマってる。
ただ役柄から受ける印象よりは線が細いイメージ。も少し無骨さが必要かな、と。
ウェス・ステュディの酋長役はハマり役以外の何者でもない。単にインディアンの血筋と言うだけでなく、酋長としての威厳、重厚さを感じられる。素晴らしい。
ロザムンド・パイクは年齢を重ねてより素敵になった印象。
どことなく品のある、けれど真の強い女性を好演。こちらも違和感なし。
胸熱な展開も派手なアクションもない、純粋な娯楽作品でも、問題作でも芸術作品でもないけれど、観ればきっと何か感じるところ思うところがあると思う。
ぜひ音響の良い劇場で、大スクリーンで鑑賞して欲しい作品。
☆-1点の理由は、やはり盛り上がりに欠けると感じたところ、かな。
レヴェナントなどと比較すると色々辛いけど、同じ土俵で語れる、語るべきものでもないと思うので、そこは不問で。
コメントする