「相変わらず厳しい(一部誤字など修正)」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章「煉獄篇」 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5相変わらず厳しい(一部誤字など修正)

2018年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

難しい

 第3章・4章があんな感じだったので鑑賞の基準線がよっぽど下がっていた事もあり、全体的にはマァこんなモンだろなと言う安直な印象でした。

 いい意味で言いますが、昭和の子供だましのヤマト感はシッカリあったと思います。ですが残念ながら自分は当時の小中学生(の感覚)ではないので、現在の厳しい観点からするとやはりダメで、どうしてこうなったかなと言う印象でした。それを如実に示すヘンテコシーン、序盤の古代と終盤の加藤のクダリ、3章と同じノリでのキーマン救助、ガミラスの過去シーンやガトラン艦隊戦にも演出の不手際等々ありましたが、長文甚だしくなるので控えます。
 ただ、満足されたお客さんとそうでないお客さんの違いは、そう云った創り方に対しての観る側の姿勢角度にありそうな気もしました。

 何れにせよ、当初からヤマト以外の作品畑にあった既視感(オマージュ)を何度も覚えた事も含め、ナゼこうも無茶な風呂敷の広げ方をしたのかが根本的に疑問でした。軸ブレの振幅が拡大し無茶な設定や伏線を無茶な手段(チート)で回収する、自爆展開的な雰囲気すら心配されます(前科もあるしw)。
 ですが上記子供だましの観点ならば、その辺は〝程度〟の問題でしかなく、旧作ヤマト2のオチを思い起こせばコレで全然OKなのでしょう。シッカリと落とせる場所+容量があるので(←予想の結末ですが)、安心して何でもアリの超展開が出来ると云うもの…
 ただ、単に〝個人的〟にそんなものは全然面白くないし、ことごとくカッチョ悪くてダサいのです。

 内容がサラヤマやヤマ2のそれと大きくかけ離れてきたせいで、体裁がリメイクからモチーフに変わるなど制作側の土台も些か不安定な様子。終盤にまたしてもワケワカラナイ逸物や萌キャラが出てきたりして、いよいよ糸の切れた凧・根無し草のような展開にならなければ良いのですが、残り2章でそれら散らかしたモノはキチンと後片付けて欲しいものです。
 まさかまさかのバックレオチだけは勘弁ですw

Geso_de_Nyoro