「何が史実なのか…なんて事はどうでもよくて。」武蔵 むさし はるさんの映画レビュー(感想・評価)
何が史実なのか…なんて事はどうでもよくて。
小説家と映画監督は嘘つきでないと務まらない。
そう思っている僕はそれなりに面白く観られた。
武蔵が21歳、小次郎が50歳。そんな設定も効果的だった。人間の野心を巧く操る人たちのズルを片方で描き、自分の欲望に気付きながら他に道なしと覚悟せざる得ない若者。得意な才能を授かってしまった人は辛い。この世に、その才能が適合すればいい。しかし、中々そうは問屋が卸してくれず末路は悲惨。そんなコトを感じながらも、まるでホントの武蔵はこんな奴だったんだ!と思ってしまった。監督の術中に見事にハマってしまった。
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