こはくのレビュー・感想・評価
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難しかった。
所々記憶がなくなっている。(寝てしまったため)
上映終了後、号泣している人がいたので、何も感じられなかった自分は、心が荒んでいるのかもしれない。
自分が子供の時に家を出てしまった父親を、自分に置き換えて思い出すところが、観ていて混乱してしまった。
兄の章一の嘘に全く共感できなかった。自分が私立探偵だと言ったのはどうしてだろう?なんで、わざわざ自分達を危険なポジションに置こうと思ったんだろう?
それまで、幸せと言いながらも、どこか背負うものがあるような暗い亮太(前妻との離婚と子供を手放したという負い目)が、章一にキレたところも突然すぎてびっくりした。
大人である章一と亮太が、探していた父親に会えた時、子供のように泣きじゃくり、父親に抱きついたところが良かった。
こんな中途半端な映画に出させられた井浦新が気の毒で
先に、主な俳優陣はよかったと言っておこう。井浦新もアキラ100%もエンクミも、魅せる演技でした。
ただそれを帳消しにしても足りないほどに、つまらない映画でした。
まず、父を探し出す動機が薄いし、探し方もグダグダだし、最後も「それでいいのか?積年の恨みは会えば消えるのか?」だし、とにかく脚本がつまらなすぎる。
そのついでに書いていくが、
・作り立ての肉じゃがが全然作り立てに見えず、画面から冷めて見える。
・アーケードのシーン、老若男女の歩くスピードが皆同じの不思議(歩かされてる感ぷんぷん)、しかも田舎には似つかわしくない混雑(今やどこもシャッター通りですよ)。
・長男でもないのに名前に「太」がつくのはなにかの伏線かと、要らぬ想像だった。(実はお前は友人の子で私たちが引き取ったのよ、とか)。名付けセンスなし。
・妻が妊娠してから出産まで、皆の服装が同じせいで季節が移ろう感がまるでなく、あっさりと子供が産まれてしまったように思える。
・産科で待合室の父親を呼ぶときに、ふつうはフルネームでは呼ばない。
・経営者が借金を作って逃げたなら、その会社は他人の手に渡るはずで、ましてや息子が後を継ぐのは不自然。だいたい、迷惑をかけられた従業員が息子と仲良くやれるとは思えない。
・職人の石倉三郎が若い職人にアドバイスをする台詞、ただ眺めながら「ああ、そこそこ」とか、素人かよ!とツッコみをいれてしまった。
・弟は、その時5歳で父の記憶まるでないと言いながら、顔はわからずともだいたいの記憶があるし。
・緊急入院し、もう先がないはずの老母が、案外元気に笑顔で話す不自然。
・葬儀場で、ロビーで立つ喪主の脇を、まるでかかわりのない他人のようにそっけなく通って帰ろうとする参列者たち。
・茂木に行く時に乗っていった車は誰の?まさか兄は持ってないよね?産科にはタクシーで行ったよね?
・・・
思い出しただけでこれ。もっと思い出しましょうか?
最後の違和感は、二人の父親があの役者だってこと。そりゃ違和感感じるわ、兄弟役が実年齢では同い歳なのはまあいいとして、その二人と父親役はたったの10歳違いではないか。父親にしては・・おや?という感覚は間違いではないわけで。
長崎弁がなにしゃべっているかわからないのはまだ良しとしても、なんですかこの映画?ただの雰囲気先行映画。熱演の井浦新が痛々しく思える。ちゃんと作り込め、ヘタクソな制作陣よ。
愛情と我欲と素直になれなくて
佐世保の映画を佐世保で観ました
大橋さんと横尾監督と井浦さんの舞台挨拶付 大橋さんの佐世保弁がネイティブすぎて(ご年配の方から習った?)監督から少し手直し(笑)が入ったとか
優しさの中の強さ、弱かった亮太が一歩前に進めたこと等のお話でした
オープニングで夕陽の中 波に揺られる
遠い昔に味わったようなどこか懐かしい感覚 こはく色に充てられ揺蕩う
愛情と我欲と素直さと
例えばごはんを掌で三角に結ぶように愛情と我欲と素直さを結ぶと人それぞれのカタチが出来上がる 軽く握っても強くてもその味わいは変わってくるし涙や汗で切なくもしょっぱくもなる
この3つのバランスを上手くとれない章一や亮太···私もそう
兄は出会えた父に素直に駆け寄れ弟はもじもじして駆け寄れない
どこか調子のいい兄との対比と掛け合いも見どころ
章一が壁ドンして亮太の目が点になるとこは面白かったな
今、通ってきたアーケードが映像の中にある訳で まさにここから直結してる『こはく』映画館に着くまでに耳にしてきた佐世保弁や地元の人々がそのまま映画の中に溢れていて現実から自然な流れでストーリーの中へと移動してました
ラストで章一から亮太!と呼ばれた時の表情はこれまでと同じように見えて違うんだと伝わりました
三人が会えた場面あってこそだけど何気ないこの場面が大切に思えたし好きです
家族について思うと不器用になる
心で作るおむすびはカタチ良く美味しく出来んといかんと?
そがんことなかばい と言ってもらえた作品です
△追記 6月30日
そして そのおむすびを差し出すこと
受け取ることができるということが
どれだけの安心に包まれ
いかに幸せなことであるのか
沁みました
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