「原題『12strong』。国家機密だった12人の実話。」ホース・ソルジャー アルさんの映画レビュー(感想・評価)
原題『12strong』。国家機密だった12人の実話。
邦題『ホース・ソルジャー』とあるが、あくまでも移動、戦闘の手段が馬という。
5万人vs12人は決して大袈裟ではなく、言葉も文化も状況も違う国の中に潜入し、切っ掛けを作るという意味では凄い。
雪の降る程寒い山岳地帯という環境に、近代兵器と馬が共存する特異な前線。死を恐れない、死後の幸福を信仰する宗教。タリバンの拠点となる地域を壊滅させる為、反タリバンのドスタム将軍に協力を得る。
外交と機密作戦を並行して行うネルソン大尉を、クリス・ヘムズワースが見事に演じている。マイケル・シャノン&マイケル・ペーニャの、Wマイケルが両脇を固める良い味付け。
序盤40分での"説明・動機付け"から、クライマックスまで一気に観れる展開。緩急織り交ぜつつ、緊迫感はしっかりある。戦争映画ではあるが、お互いがただ殺し合うだけの大味さはない。
実話という根本に絶妙な脚本で、一つの部隊の『任務』に焦点を当てた良作。
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