「かっこいいけどやっぱり悲しくなる」ホース・ソルジャー palepurpleさんの映画レビュー(感想・評価)
かっこいいけどやっぱり悲しくなる
同時多発テロのことはぼんやりしか知りませんが、銃撃戦とか軍人が見たかったので公開日ギリギリで観にいきました
◯残念・疑問
他のレビューにもあるように、「12人対5万人」は盛ってます笑
アメリカの空爆ありきだし、アメリカ軍と同盟を組んでタリバンを撃とうとしてるドスタム将軍たちもおるし全然12人ではない
予告で「武器は馬」とかいうくらいならもうちょっと馬との信頼関係を描いてもいいんじゃないのってくらいに戦地に慣れてる生きた乗り物って扱いでした
爆音とか銃撃に怯えないし向かっていく馬はめちゃくちゃかっこいいんだけどなぁ、、、
騎馬民族の地が舞台なので馬に乗って戦うのはかっこよかった
でもあれめちゃくちゃ格好の的じゃね?って見ててずっと不安だった
手榴弾を投げ込まれてそれを爆発する前に相手に投げ返すっていうシーンがありますが、可能なんですかね
咄嗟の判断はかっこよかったけど
主人公のミッチ・ネルソン大尉はドスタム将軍と合流して話すシーンで、「お前は人を殺したことがない目をしている」と指摘されます
でもここは戦場なので、遅かれ早かれネルソン大尉も人を殺すことになります
で、実際、敵の基地に向かいついに人を殺すんだが、ビックリするほど冷静でなんの葛藤も余韻もなく、、
ネルソン大尉とドスタム将軍にとってその境界は重要じゃないのか、、?ってくらいになんもなくって軽く拍子抜けしました
ネルソン大尉が特に信頼を置いてるスペンサー准尉の見せ場があんまりないのも物足りないかな
ネルソン大尉の現場復帰を助けて、持病の椎間板ヘルニアと馬の長乗りで腰痛め、敵の自爆に巻き込まれて大怪我して運ばれる、、かわいそう、、
事実に基づいてるのでしゃーないですけどね、、
半ばくらいで、ドスタムが兵士と戦士の違いを話します
「俺の部下に兵士はいない。いるのは戦士だ。お前もここ(心かな)を使って戦士になれ」と語ります
なのになんでタイトルが戦士(ウォーリアー)ではなく兵士(ソルジャー)を採用したのかまじで疑問
ウォーリアーが一般的に伝わらなくてもいいやん
見たらわかるやつでいいやん
◯戦争
拷問とか自爆は辛いですね
拷問を命じられてる人も自爆を命じられてる又は自分から進んでやった人もそれぞれ家族や愛する人がいたはず
敵つまりアメリカ軍やドスタム側等を殺す個人的理由はないのに、刷り込みによって殺すことが使命と感じてしまってるんでしょうか
ドスタム側がタリバン派を殺して歓声が上がるのも辛くなります
復讐は復讐しか呼ばない
戦争ってなんであんのやろってずっと問いかけられます
答えが出ないのが苦しくなりました