「男と銃撃とバー」ザ・アウトロー 梅吉さんの映画レビュー(感想・評価)
男と銃撃とバー
この映画の見どころは大きく分けて3つ
①画面に釘付けになる圧巻の銃撃戦
②ヒリヒリするような男たちの心理戦
③丁重な伏線のフリと回収
まず銃撃戦ですが、回数としては多くないにも関わらず見せ方がとても上手いため引き込まれるし、印象に残ります。
銃を撃った時の音がすさまじく、まるで戦場に放り込まれたかのごとき緊張感を味わえると共に、刑事チームと強盗チームの陣形を組みながら行う銃撃戦が美しくてグッときますね。
この映画は全体的に映像の見せ方がとても上手に感じます。
強盗チームが銀行強盗の計画を練るシーンでも、銀行内部の構造をワクワクするような切り口で説明する描写などケイパー物の醍醐味をきっちり押さえてくれています。
両チームの雄同士が牽制し合う、男臭さ全開の心理戦シーンも本作の見どころの一つ。
やたらとお互いのボスが接触して威嚇し合うシーンが多く、手に汗握るマウント合戦が堪能できます。
映画の終盤にある種明かしがあるのですが、集中して見ていれば見破れるかもしれません。ちゃんと伏線がはってあり丁重に回収してくれるので、ふとしたシーンや登場人物などを頭に止めておくといいかもしれないです。
他の方も名前を挙げていましたが「ヒート」が好きな人や、骨太なクライムサスペンスを好む方にはかなり満足できる出来になっていると思いますよ!
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