劇場公開日 2018年10月20日

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「邦題に難があるも上質なクライムドラマ」ザ・アウトロー regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0邦題に難があるも上質なクライムドラマ

2018年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

興奮

何の前情報も入れずに鑑賞。
ありふれた邦題から、むさ苦しい男達のドンパチ映画か…ぐらいに思っていた。
それは、いい意味で裏切られた。
ドンパチ描写は少なめというか、冒頭とクライマックスだけ。しかもその迫力たるや凄まじい。
来るべき決闘に備えて刑事チーム、強盗団双方が用意周到に準備をしていく過程などは、まさに『OK牧場の決斗』かというぐらいの西部劇。
法を守る側である、G・バトラー扮するニックの家庭が崩壊しているのに対し、強盗側の50セント演じるエンソンが円満な家庭を築いている(と単純には言えないけど)という対比構造も分かりやすい。
ケイパー物ならではの、計画遂行に至るまでの丹念なプロセスも、観てて手に汗握る。
ラストのドンデン返しは賛否分かれそうだけど、まぁこれはこれで。

続編製作も視野に入ってるらしいが、どうなるのだろうか。
全く想像つかないものの、ニック率いるむさ苦しくも堅実なチームワークぶりを再び観てみたい気もする。

何にせよ、安直な邦題で損をしていると言わざるを得ないほど、拾い物要素が高い作品。

regency