焼肉ドラゴンのレビュー・感想・評価
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甘辛手帖の映画紹介で…
診察室にあった「甘辛手帖」の紹介で焼き肉食べたくなる映画とあったので、レンタルして鑑賞。 で、焼き肉のシーン何処かありましたっけ?責任者出てこい!と思いつつ鑑賞終了。
ありがちな激情型韓国アボジでなく、朴訥な父親像に好感しつつ疑問は多々ある。
主人公の時生君、無意味に雄叫び上げてただけで家族と語らう事なかったの? 進学校で苛めに遭って自死する下りは本当に辛い。
半島に帰らない覚悟を親父が息子に伝えていたら、学校教育での姿勢も変わってたかもと思う。
無断欠席の長さを出欠簿で無言指差しで伝える担任も感じ悪い、しかし意思疎通も困難
と考えるとねぇ。加えて違法占拠住民の生徒、その親への色眼鏡は仕方ないと考えざるを得なかった。
一家の被る(蒙るであろう)受難の幾つかは当然の帰結であると私は看るが、働いて~働いて~のアボジは恨を抱くのかなぁと心配になった。
韓国の俳優さん達は本当に巧い演技。
そして大泉、キミはウザい。
美人三姉妹
在日朝鮮人が日本で生きて行くと決意し、理不尽な世の中に耐え、時には抗い、
子供達の幸せを願って、そして毎日懸命に生き、家族一人一人がどん詰まりの中、
それでも、明日はいい日になると信じ、精一杯生きる姿に感動しました。
キム・サンホさん、イ・ジョンウンさんを初め、俳優皆さんの非常にいい味が出ていたと思います。
三人娘が美人すぎるので、もう少しブサイク設定だと、どんなテイストになったのかな・・・
見て良かった
これはすごい…演劇版も観に行けばよかった!
見るのにかなりパワーを使いました。
どうにも出来ない環境下にありながら、泥臭く人としてのさがに正直に喜び悲しみぶつかり合い生きている。おキレイに日々をおくる余裕なんてないから人間の灰汁だらけ。
ダメ人間すぎたり全力すぎて笑ってしまう様なシーンも沢山あります。なんとも強烈な混じり合い。
民族や家族の繋がり時代の産んだ生き方、色々な事について考えさせられ、彼らは「居る」んだというメッセージが強烈に伝わってきます。
最後に時代に押し流されて家族がバラバラになるところ、途方もない寂しさを感じつつこれまで見てきた彼らの生命力に少しの希望を抱いたり心に残るものが多い映画でした。
人間臭さって受け止めるのにすごくパワーがいる。登場人物たち褒められた人じゃないところが生っぽさがあってとても良かったです。
きゅっとした。
さよなら僕のマンハッタン→ゲティ家の身代金→万引き家族→三十年後の同窓会→ワンダー君は太陽→焼肉ドラゴン。家族・親子の話です、またまた。この6月、6本目ですもん。ちょっと多過ぎひん?集まり過ぎちゃう?でも、全般的に良い映画が多かったので満足してます。これも良かった!
三姉妹は各々が選んだ伴侶に従い、北・南・日本に別れます。地上の楽園の謳い文句に乗せられて北へ行っちゃう夫婦に「絶対に止めろ!」って叫びたくなります。真木ようこには幸せになって欲しかった!井上真央が唯一の濡れ場女優ですよ。セーラー服が一番似合う女優さんだったのに、いつの間に...涙。ちなみに、うれし涙じゃありません。三菱地所のCMの、そうそう桜庭ななみもいい具合の大人の女性に成長してます。びっくり。両親役のお二人の演技には結構惹きこまれます。
在日朝鮮人家族の映画なんか見れるかよ!なんて事言わないで。ヘイトも無しでね。昭和の猥雑さと混沌に溢れる、懐かしくて懐かしくて懐かしい世界観を見せてくれる。暑苦しくて、きゅっとなる、胸が。そんな佳作でした。
ちなみに。桜庭ななみしゃんにびっくりしたのは、どうどうとしてたからです。胸が。きゅっと、じゃ無くって。
良かった。結構。
いや、胸じゃなくて映画が。
おもしろすぎる家族
色々クセがやばいけど、昔の雰囲気が伝わってくるいい映画でした。
飽きることなく最後まで見れた🙆♀️
ほんとにこういう時代、場所があったんだなぁ。
どんどん戦争経験者も減っていく中で映画って大切にしなきゃーと。
家族みんながもう乱暴すぎて。。(笑)
ほんとにこんなだったの?(笑)笑えるレベルで毎日喧嘩喧嘩。
育つ環境とかでやっぱり性格も変わるんだろなあとか考えてたw
タイトル的に焼肉の場面でてきてほしかったわー。
一切お店のシーンはなかったからね!
てかなんで僕がナレーションだったのでしょう?
ストーリーで一言も喋ってないよね?!🤨
生き物としての人間を巧妙に描いたブルースか
前半やや間延びして観ていたが、
後半に進むにつれ、店主夫婦の迫真の演技に、どんどん引き込まれていった。
父親役のキム・サンホの眼光の鋭さと柔和さが絶妙で素晴らしい。
井上真央も決意が伺える匠さで、画面の片隅にチラリと写る表情すら気迫が感じられた。
家族として共に過ごした姉妹弟4人が、
最終的に4通りの世界で、
当時の其々の最善と思われる場所で、
生きていく決意をした点に、
安全で平和な現代日本に身を置くチートな自分は、思い馳せる事しか出来ない。
終結しても顕然と残る戦争の爪痕,島国日本で生きる外国人の悲哀,世の中に翻弄され連鎖する不幸,多数派が正義になりがちな世界の狭さに胸が苦しくなったが、屈せず、ラストシーンに日本の象徴とも言える桜の花びらが散る所に救いを感じさせた巧妙さも伺える、骨太な、叫びの作品。
家族のこれまでがどんなでも、家族のこれからはえぇ道が開かれている
『愛を乞うひと』『血と骨』の脚本家・鄭義信が、自身作・演出の舞台の映画化で初メガホン。
舞台も大変有名らしく、気になってた作品。
高度経済成長や万博で日本に活気が満ちていた1970年代。
関西のある集落で、小さな焼肉店“焼肉ホルモン”を営む在日韓国人一家。
まず、一家を紹介。
父・龍吉。
母・英順。
長女・静花。
次女・梨花。
三女・美花。
末の弟・時生。
この家族、全員が血が繋がってはいない。
父と母は再婚。
長女と次女は父の連れ子。
三女は母の連れ子。
末の弟のみ夫婦の間に産まれた子。
血は繋がってなくとも、時に本音でぶつかって喧嘩して、仲良く明るく暮らしている。
紛れもない、家族。
そんな家族の人柄に惹かれてか、店には毎日常連客が集う。
毎日のように何かが起こり、騒ぎ、賑やかな悲喜こもごもの日々。
よくよく騒ぎの渦中になるのは、年頃の娘たちの色恋沙汰。
長女・静花は不器用な韓国人とお付き合い。
次女・梨花は、ある男性と結婚するが、その男性・哲男は静花の幼馴染みで、まだ想いを絶ち切れていない。
ある時哲男は、静花への変わらぬ想いをぶちまけ…。
クラブで働く三女・美花。既婚者の支配人と不倫の関係。
ド、ドロドロ三姉妹…?
父母にもある悩みが。
普通の日本の学校に通う末の時生はいじめに遭い、精神不安定で失語症に。
店がある集落は国有地で、立ち退き勧告が何度も何度も。
家族皆、何かしら問題を抱えている。
姉妹それぞれの幸せ。
末の弟のいじめは、差別・偏見。
父は戦争で片腕と故郷を失い、母も故郷を…。
そんな悲しみ苦しみを背負った家族が一つになり、やっと見つけた地。やっと作った家。自分たちの居場所。自分の家族。
が、また不条理が襲う。
ある時、事件が。末の弟が…。
遂に立ち退きと取り壊しが決定。
この家族に、平穏な幸せは与えられないのか…?
いや、幸せはあった。
ぶつかり合う姉妹だが、すったもんだあって巡り合った各々の伴侶。
ヨリを戻したり、不倫の末ゴールインしたり…!
姉妹の仲も本音で言い合えるほど実は固い。
そんな娘たちを見守る父母のうるさくも温かい眼差し。
それらは平穏な幸せ以外何と言えよう。
実力派たちの豪華アンサンブルは極上肉。
男勝りのイメージがある真木よう子は控え目な長女を好演。
強気な次女を井上真央が熱演。
自由奔放な三女を桜庭ななみが快演。
時々騒ぎの発端となる哲男を大泉洋がシリアスに。
でも、キャストで何より特上肉だったのは、父母役の韓国人俳優、キム・サンホとイ・ジョンウン。
母イ・ジョンウンはかなり心配性で騒ぎが起こるとヒステリックに、「私、出て行きます!」と家をちょくちょく飛び出すが、必ず帰ってくるというお約束。肝っ玉母さん充分。
で、キム・サンホ演じる父。この父が、特上肉でも味わい深い。
お世辞にもハンサムなパパとは程遠く、頭も禿げ、汗油まみれで、小太り。
口数は少ないが、眼差しは優しく、温かく、深い。
自分の過去を語りつつ、今の生活や娘の幸せを願うシーンは、本作最高のハイライトと言えよう。どれほど目頭と胸を熱くさせられた事か。
ホント、このアボジ最高!助演賞モノ!
鄭監督の演出は確かに舞台的だが、温かさと笑いと熱さと悲しみとユーモア織り交ぜ、見せ切ってしまう。
店や集落のボロボロ美術も見事。
最後、家族は離れ離れに。
娘たちはそれぞれの人生を歩む。
次女たちは韓国へ。
三女は日本に留まるが、あちらの家庭に入る。
そして長女たちは…、あの国へ。この時代、“地上の楽園”と言われたあの国へ行くという事は…。
つまり最後の別れは、家族全員が最後に集った今生の別れかもしれない…。
母は言う。
離れ離れになっても繋がってる。
父は言う。
昨日がどんな日でも、明日はきっとえぇ日になる。
家族がこれまでどんな苦労を経験し、背負ってきたにせよ、家族は家族。
家族のこれからはきっと、えぇ道が開かれている。
あの時代は過去になり、あの場所ももう無くなった。
でも、あの家族は私たちの心の中に、ずっと忘れない。思い出す。
深い群像劇
ブルーバード映画祭にて視聴。
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衝撃的だった「血と骨」の脚本の方の作品という事で凄く観たい作品のひとつでした。
別に、僕は韓国人ではないですけど・・
おやじがほんと・・やれやれな人なので、「血と骨」がとても刺さってたので今作はどんな感じだろうと気になってました。
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在日韓国人家族の悲喜こもごもを絶妙なバランスで描いてます。
舞台化もしてるらしくて、舞台も是非!観てみたいと思いました。
ただ・・やはり日本人が演じてるので、若干の違和感。
とはいえ、くせもの揃いなので演技合戦は凄いです!!
個人的には、真木よう子さんの「びっこ」演技とその背負った状況を受け入れざるを得ない事への諦めなどの表現にはなかなか痺れましたね!
笑えるし、泣けるし!!
ほんと、素晴らしい作品でした!!
はい?って感じ
ずっとナレーションをしていたのが喋れない子だったのよね?たぶん。
その子が亡くなっても最後までナレーションをその子がする訳分からなさ。
「僕はこの町が嫌いでした」
みたいな。過去形?いやいやあんた死んだやん??
みたいな。
終始、は?いまのなに?みたいな
面白くないことを延々と見させられた感。
結局なにが言いたかったの?
なにを二時間も流してたの?
って感じでした。
二時間が苦痛だった。初めてパンフレットも買わず出ました
韓国の方も含めて俳優陣のみなさんがとてもいいだけに、かなり残念だった
焼肉ドラゴンを見たお金で焼肉食べたら良かった。
追記(2022.2.5)
約3年越しに改めて見ましたが、やっぱり終始『?????』でした
関西弁がクソ。
誰がとは言わない。
それはそれぞれの判断に任せる。
関西人の私は毎度、
大阪設定の物には不安を感じる。
『また関西弁下手くそな俳優さんかなぁ。
ちゃんと監督とかそここだわってるんかなぁ。』
予想は的中した。
始まって10分足らずで見る気が失せた。
しかし、1800円を払った身。
簡単に出て行くわけには、、、
最後までちゃんとみた感想として、
・やりたい事が多過ぎるのか
全体的にごちゃごちゃしている。
・いちいちセリフがくさい。
鬱陶しい。
・韓国人俳優達が上手すぎて
日本人俳優が観ていられない。
・『万引き家族』改めてすげーな。
って
結論に私は至ったところ。
精一杯
昭和44年の設定だった。
今とは何もかもが違う。
たかだか50年の間にこの国も随分と変化したものだと感慨深い。
「在日」の方の話。
大阪である設定が、不思議にも違和感がない。関西弁の印象もあるだろうか、人と人とに垣根がない。言葉はお世辞にも綺麗だとは言えない。暮らしぶりや、その環境も、清潔とは程遠い。
でも作品の人々は潔く力強かった。
心根とでも言うのだろうか…眩しかった。
日本の俳優陣も力演だったが、お父ちゃんとお母ちゃんが群を抜いてた。
こおいう類いの芝居は韓国のお家芸と呼べるのかもしれないが、それでも痛烈に突き刺さった。お母ちゃんの手に、指先に愛情が溢れてて、それに触れ涙する娘達に何の芝居もなかったようにさえ見えた。
ネタがネタだけに諸説色々とあるだろうが、そこに住み、懸命に人と向き合うドラマは見応えあった。
故郷をなくし、転々と住処と国を変え生きてきた人達。それでも家族が集う「家」というものは「居場所」であり、そこさえ奪われても「家族」という絆だけは失くさない。
そんな当たり前の事を当たり前のように叫ぶ本作品に、生き方を見直す思いだ。
煩わしい事の方が多いし、楽しい事はたまにしか訪れなくても、そこが起点だとハッキリと思える。
お父ちゃんとお母ちゃんは、これから何処に行くのだろうか?
ラストカット、崩れ落ちる「焼肉ドラゴン」に、明確な時代の移り変わりを感じ、近代化と共に失われた何かに思いを馳せる。
良い作品に出会えた。
ただなあ…大阪の役員の人達にもうちょっと普通の芝居をさせていればなぁ。
些細な箇所ではあるが、そんな所に思想の偏りも感じてしまう。
今にして思えば、極端にエキストラが少ない作品だった。意図するものがあるのかないのか…焦点がブレなかったような気もする。
舞台は見てないけど。
進行が舞台のようで、なかなか面白かった。
ただ、最後の方のセリフで「息子を返せ」、舞台のセリフにもあったんだろうけど、息子の話は、親が強制した結果だと思うけど^_^; それまで文句言われもね。
そこ以外は見て損はないかなぁ。
あまり期待せずに観れば…
この監督(脚本家)にこのキャスト。
勝手に期待値があがってて、だからか正直物足りなさが残る。
私自信あまり泣けなかった。
いや、いい映画ではあったし、観て損をした感じでもなくて…
たぶん、私自信が在日でないこと。
だからか、誰に感情移入していいのか最後までわからなかったんだと思う。
ま、そんな映画はよくあるんだけど、最後まで大泉洋には違和感が付きまとい、長女と最後にあーなってもちっとも感動がない。
逆に、長女と婚約までした「直輸入」の韓国人に同情したりして。
(ご返杯のシーンには笑ってしまったけど笑)
ただ、やはりアボジとオモニの二人にはグッとくるもんがあり、この二人に救われたかな。
ラストのアボジの叫びと、倒壊…
「明日はいいことがある」
そー思ってないと、きっと生きていけないんだな。
「明日はきっとえぇ日になる」という祈り
「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる。」
冒頭にアボジがトキオに向かって言うこの言葉がラストで繰り返される時、トキオはもうこの世にいない。
2時間の間に観客はアボジが言う「昨日」がどれだけ過酷なものかを知らされる。
喧嘩しつつもいわゆる「絆」で結ばれていた家族はバラバラになり、彼らがこれから歩む道のりが決して平坦ではないことは、観客には容易に想像できる。
それでも、それでも、「明日はきっとえぇ日になる」。
それは願望というよりは、祈りのようなものだろう。
小さく古い家屋の中で大家族がひしめきあうさまは「万引き家族」と似ているが、日本人らしく淡々と生活しているあちらとは違い、こちらの一家は朝鮮民族らしく、事あるごとに喜怒哀楽を爆発させる。
毎日のように大騒ぎし、烈火のごとく怒り、殴り合い、大人の男でも声を出して泣く。
この騒々しさが苦手な人は、見ていてうんざりするかもしれない。
でも私は彼らのエネルギーにつられて、いっぱい笑って、肩を震わせて泣いた。
また「万引き家族」と同じく、彼らは歴史に翻弄された人々ではあるが、その半面ダメな人たちでもある。
アボジは家族のためにどんな時も頑張ってきたが、家の土地が国有地であることからは目をそらし続ける。
オモニは愛情深い人だけど、一度怒るとヒステリーで手がつけられない。
美人3姉妹も、それぞれにダメな所がある。
その中でも特に私が「嫌いだわ〜」と思ったのは、真木よう子演じる静花。
幼馴染の哲男が自分を好きなのを知っていて、自分も哲男が好きなのに、「妹のために」とか「私が我慢すればいいんだ」とか思って気づかないフリをしてやり過ごしている。
こういう、自分の欲望を表に出さず、ニコニコとやり過ごす女は、モテる。
次女の梨花は夫の哲男と静花に対してずっとイライラしてるけど、私は彼女の気持ちがよく分かる。
「あんたが「妹のために」って我慢すればするほどこっちはみじめになるし、迷惑なんだよ!」と言ってやりたい。
梨花にいい彼氏ができて本当によかった。
その梨花を演じた井上真央、本当に怒る演技が素晴らしかった。
どれだけ怒り狂っても、というか怒れば怒るほど可愛くなるという凄まじさ!
これからもブチ切れる演技をいっぱい見せてほしい。
それにしても、静花に恋をして一生懸命日本語を勉強して、いざ結婚!って段階になって目の前で他の男に取られちゃうイさん可愛そうだったなぁ…亀の子だわしとか言われるし…
なぜ帰れない?歴史の事実を知ると。
映画的には、
在日朝鮮人の歴史にほんろうされながら、
差別にあいながらも、健気に生きてきた物語。
素晴らしい明日を夢見ながら、と言う感じか。
日本の家族と、韓国や朝鮮の家族の違いが、
興味深い。
普段はおとなしい父、オモニと呼ばれる母の気性はあらいが、愛情深いの家族。
ほとんど見分けのつかない、日本人と韓国人の、
生活習慣の違い、気持ち、考え方の違い。
彼らが、なぜ日本にいなければならないのか?
なぜ、帰れないのか?
植民地にされ、徴兵されて、連れてこられた?
それ本当?でも、なんで、戦後帰らない?
ちょっと済州島で事件があったって?逃げてきた?
それって、韓国人による韓国人の虐殺の四.三事件?
韓国内で、差別あったんだろう?
朝鮮戦争だって、北と南の同じ民族の争いじゃ?
映画では、断片的に出てきたけど、よく知らない歴史。
よく調べれば、わかるが、
映画だけみて、なんか、日本が悪かったんだなー
的な考え方になる人ほとんどじゃないかな?
土地だって買ったと言ってたけど、本当?
なぜ、日本でしか生きていけなくなったのかな?
ムスメたち、韓国行ったり、北行ったり、
一緒に帰る道はないの?
帰ると、より酷い差別あるから?
本当は、より貧しい生活が待ってるから?
現実の、現在の財閥支配の身分社会制度、
当時は、よりひどかったかも。
いろいろ考えて、素直に見られなかったよ。
日本と、韓国の本当の意味の和解、友好を望むけど、
そんな日来るのかな?
全く期待はしていませんでした。
こんなに泣かされたそして笑わしてくれた作品には、最近お目にかかりませんでした。
高度成長期における韓国人が、日本国内で差別と偏見の中で苦しみながら生き抜いた労苦の連続が作品から滲み出ていたと思う。お母ちゃんやお父ちゃんのキャラクターが抜群に愛らしい。
「ご返杯」の場面は何ともいえない。その後の長女の薬缶は、もう~最高。お父ちゃんの口から出てきたのは『四・三事件』のことか?
あそこまで息子を死へ追い詰めたお父ちゃんの真意は納得できない。
ラストの家の崩壊は、ある一家の崩落を意味しているようで、言い知れぬ寂しさを感じずにはいられない。強いて言えば、花火の音が、若干、不連続であったような気がする。「長女の足」のことは、最初から気にはなっていたが、もう少し早く事実を描く場面はなかったろうか。
舞台の映画化であるらしいが、お見事な作品であった。
役者陣がすごい
「吉本新喜劇?」というベタベタの笑いで引っ張っておいて、ポツリと登場人物がシリアスなこと言うとシリアス劇っていう、笑い、シリアス、笑い、シリアスっていう構成なのね。
シリアスパートで主張がストレートに出てきすぎるから「もうちょっとシナリオなんとかしようがあったのでは」と思いながら観ちゃうの。
でも、役者がうまいから。それで、なんとかしちゃう。誰にどんな演技ふっても大丈夫な役者陣だもんね。みんなうまかったけど、井上真央がすごいなと思った。
あと脚本のところで言うとさ、作中で死ぬ人物がプロローグとエピローグのモノローグやってんだよね。これは流石に無理があった。エピローグのモノローグって「いや、こいつはどこから事の顛末見てたんだよ?」って思ったし、「こんな脚本書いてるからみんな厳しい生活になっちゃったんじゃないの?」と関係ないことすら思ったよ。
働いた、働いた
お父さんが超良かった。苦労を重ねて、それでも文句を言わずに働き続けるお父さんが、三女の婿に娘をよろしくと言うシーンと、立ち退き要求の市役所職員に腕を返せ!息子を返せ!と叫ぶシーンの感情の爆発。すごかった。人生辛い事ばかりで、苦労しても報われる事は少なくて、手に入れた幸せを予想外に奪われたりもするけど、それでも身を寄せ合う家族が居れば、また立ち直るんだなと、まだまだ頑張れるんだなと思いました。長男が死んだ時はこの世の終わりくらい沈んだけど、最後は希望で終わりました。面白かったし、勇気をくれる、すごい映画だった。
いやー濃かったわ
人間関係が濃厚。昔の壁もないような家に大勢で住んでいるからから隠し事なんてできない。血が濃くてしょっちゅう殴り合い。でも観ているうちにその関係が愛おしくなってくる。最後の別れのシーンでは涙した。いろいろあったよね〜
生きること。生きて行くことの素晴らしさ。
生きるってことを、肯定して、その力強さ、生きてていいんだ、異性を求めることは正しいんだって、後押ししてくれる映画。韓国の人達って、生きる力をあまり隠さない。そこが日本と違って、日本だと奥ゆかしい美しさっていう感覚があるから、あまりあからさまだったり、ストレートすぎると、下品だとか、わざとらしいとか思える人もいるかも。でもそこを乗り越えられれば、この映画が描いているものが伝わる。
生きる力って、愛だなぁと思った。三姉妹それぞれの愛の在り方が描かれて、それぞれに熱い熱い!男女の愛は性愛でもあり、だからエロス的な部分もしっかり隠さず映画の中で描かれてる。静花のスカートをギリギリまでたくし上げて見える足とか、彼女の傷付いた足に哲男が、あつーくキスしてる所とか、梨花のキスの生々しさ、泣いてたぼうやが突然男になる様とか、美花と不倫相手の奥さんとのバトルとか。エロい、と思うと同時に、エロスは生きる力ですっごく大切なんだなって思った。それが人間の自然の姿なんだ。それをそのまま描いてくれてるから、ああ、人を愛するっていいなぁと思いました。
男女の恋愛を経て、やがて家族ができ、オッパとオモニのような家族愛へと変わる。でもしっかり、オモニが、また一人子供でも作るかって言った時、やっぱりオッパとオモニも男と女から始まったんだな、それが連綿と続いて行ってるのが人類なんだな、この映画は日本のある特定の一時期、状況の家族を描いているようでいて、普遍的な家族や、生きるってことを描いているから、世界で共感されるだろうなって思います。
個人的に、静花が自分に縋り付いて来る愛しい男を、理性で拒絶しようとしてもどうしてもできなくて、最後どうしようもなく抱きしめる所が大好きです。良かった。ほんとうに良かった。人間は、本能の声を無視して生きてはいけません。誰にもそれを止める権利はありません。
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