焼肉ドラゴンのレビュー・感想・評価
全130件中、101~120件目を表示
花火のシーンが印象的
1969年(昭和44年)から1971年(昭和46年)の関西を舞台にした在日韓国人一家の物語。ウトロを連想させる不法占拠の在日の部落、北朝鮮への帰国運動、就職差別、学校でのいじめ、済州島での四三事件、芸能界に活路を見出す在日、等々、在日をめぐるいろいろなキーワードをミックスして一家の問題として描いている。
「血と骨」のようなえげつなさは薄く、「月はどっちに出ている」ほどの軽妙さもない。ちょうど適度な重さで在日の世界を描いていてよくできた作品だと思った。
舞台の映画化ということで、少し舞台的すぎる演出や世界の広がり方が気になったが、それを差し引いてもいい作品だった。(舞台中継はずいぶん前にテレビで見たが、よく覚えていない。)
ラスト近くの花火のシーンがいい。花火を写さず花火を描くシーンは、たまたま「万引き家族」でも使われていたが、この映画でも効果的だ。どちらの映画でも花火を美しいと言いながらも、自分たちは楽しめない。格差の象徴が花火なのかもしれない。
今でも続いている生き難さ
喜怒哀楽が激しい
在日だからこそ
当初のイメージとは違った
三姉妹と親子の絆
笑えた
お父さん、あぁ、、お父さん
お父さん、その判断は正しかったの?
でも、昨日よりは今日、明日が良くなると信じて生きるしか無かった環境と境遇ではやむを得ない。
僕らは今に生きるから、そこに行かせてはダメ。未だに差別は無くなっていない、だから学校に居させてはダメと分かるが、究極の選択を日々迫られる市井の小さな家族には予測のしようもない。
全容が分からない前半にも関わらず、リヤカーに息子を乗せて走った笑顔は、ただそれだけで涙が溢れて来た。
在日側の目線と言う人もいる。
当たり前だ、作ったのは日本人ではない。
我々とは違う側の人生を見たとき、違和感を感じるのは当たり前かもしれない。ならば、彼らが感じていた違和感や哀しみを知ることも大切なことだろう。
「お父さん、お母さん。お疲れ様でした」と言いたくなるラストシーンでした。
初日舞台挨拶上映に参加。1969年(昭和44年)、万博前年に沸く大...
久しぶりに泣いた
「大泉洋いい」
ボンカレー
昭和は遠くなかりけり
本当に見たかった映画
本当にいい映画。試写会で見ました。
たびたび映画で寝てしまうんですがずっと泣いたり笑ったり、本当におもしろかった。
この両親、すばらしい。3姉妹、常連客、本当にごちゃごちゃなのに一体感。
なんでなんだろう。本がしっかりしているから。
とかくいろんなことを詰め込み過ぎて全部を消化不良にしてしまう話多いけど、この物語はそうではない。すべて納得に行く形で展開、泣かせてその後はギャグかましてくるけど、しっくりした落ちなんです。
センスいいです。
ちょっと長いなこの場面と思うところはありましたけど、そこは許容範囲。めちゃめちゃなのに愛らしい人たち、だからいいんです。
そして1本筋の通っ家族愛。お父さんの「働いた働いた」は本当に泣かせる。日本語で一生懸命な感じもいい。
戦争、差別、重いテーマなのに、泣けて笑えて、最後には爽快にさせてくれる。この後味の良い終わり方なんなんだ、すごいいい。
本当に自分の人生に照らして見て、感動、親に感謝、一生懸命生きようと思わせてくれる映画です。
今の時代、いやどの時代でも、誰でもすべての人に通じる、本当に見るべき映画です。
民族なんて関係ない、ヘイトなんかに負けるな!
皆、感情爆発し過ぎ…
高度経済成長期の、ある在日韓国人一家の話。
お母さんのヒステリックな怒鳴り、娘たちの恋愛のごちゃごちゃ、
娘婿は仕事が長続きしない未練タラタラのダメ亭主、
息子の人種差別によるイジメ…など、
最初は“一体、何を観させられているのだろう?”と思っていたけれど、最後はお父さんの覚悟、お母さんの愛情がたっぷりと伝わる映画だった。随所に笑えるシーンがあって良かった。
古い昭和のドラマ 今更?
在日の人にとって戦争で無理やり連れてこられた日本での生活は、土地を騙して買わされたり、息子が学校でイジメにあったり、良い仕事がなかったりと大層生きづらい様子が描かれる。
しかし、それらは今では日本人自身も味わっている苦しみであり、今見ると特別在日だけの苦労という印象を持たない。
それだけ、世の中が悪くなり、今や在日だけでなく日本人自身も格差という差別に苦しむ時代なのかと思う。
ドラマの中核は、日本における差別というよりクズとバカ女のドロドロという印象で、そんな昭和のドラマいらんわって感じ。
今時、クズ男が忘れられない母性本能が強くて男に都合の良い女って居るんですか? 昭和の話としても、観るのは現代の観客だからズレを感じる。
美女三姉妹に取りつく男達が皆クズなのがゲンナリ。
クズと結婚しても幸せにならんだろう。
そう考えると、父親が不憫でならない。
美人三姉妹を得て、なんで便所蠅みたいな男しか寄り付かんのや?
美人三姉妹に近づくクズ男どもを「くず肉」にして客に食わせる親父。
だから『焼肉ドラゴン』!! だったら納得いくし面白いけどな~。
本当は姉が好きなのに、妹と結婚する大泉洋扮する哲男。意味なくプライドだけ高くて生活力もない癖に妻の実家でタダ酒を飲む。姉に対しても妹に対しても誠意がない。自分を憐れんでいるだけ。
哲男に無視された寂しさからか、大量のうどん汁をこぼして泣いている生活力のない男をなぜか愛する次女。
哲男が大きめの便所蠅なら、こいつはコバエだ。
大量のうどん汁こぼした位で女の腰に顔埋めるって、痴漢じゃないか!!
弱い面を見せた男に、女の寂しさが響いたのか?
だから弱い男ばかり出てきて、三姉妹とも彼らに惹かれるのか?
そもそもクズなのは、実はナルシストで自分を憐れんでいるからではないか?
劇中の女性もやはり自分を憐れんでいるから、似た者同士で惹かれ合うのではないだろうか。
「たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる」
人生を強くしたたかに生き抜く人々を描き、困難な状況でもハッピーな未来を描いた作品と思うが…
三姉妹とも、未来はハッピーエンドではないと思うね。
羽があっても、所詮蠅男では大空は舞えない。
全130件中、101~120件目を表示