「フランス版シェイプ・オブ・ウォーター」エンジェル、見えない恋人 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
フランス版シェイプ・オブ・ウォーター
たぶん、シェイプ・オブ・ウォーターに対するフランス流(ベルギー映画ですが、仏語圏の文化という意味で)の答えなのではないでしょうか。
姿が見えないのも一種の〝異形〟であり、こうして実際に見事な映像で語られると、これこそが純愛なのだという、感性に直接訴えてくる説得力がありました。官能的なシーンが少なからずありますが、ケヴィン・ベーコンのインビジブルのように男性の欲望が剥き出しになっているような気恥ずかしさを覚えることなく鑑賞できます。美術館で味わうファンタジーだと思えば、こんなに贅沢で満足感に浸れる作品はなかなかないと思います。
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グレシャムの法則さんのコメント
2018年10月18日
作品製作年をみたら、こちらの方が先に作られているのですね。もしかしたら、デル・トロ監督はこの映画から何らかのインスピレーションを受けたのかもしれないと思えてきました。