輝ける人生のレビュー・感想・評価
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ダンスに喜びを見出す残された人生
イメルダスタウントン扮するサンドラアボットは結婚35年を迎え夫がナイトの称号をもらったが夫の浮気現場を目撃してしまったので家を飛び出した。
パーティーの最中にそりゃあたまらんだろうね。それにしてもレディーになってもレストランで大騒ぎするくらいなら当然の結果かもね。男性の勝手で言うといくつになっても女性は可愛げがあってほしいものだ。いろんな人生あるけど、介護のために家まで売って嫁さんがボケちゃうのはかなわんな。ダンスに喜びを見出すのは良い事かもしれない。残された人生、楽しむためには付き合いを増やす事だね。
【”加齢”なるステップを踏んで新しい人生を歩んで行こう! 名言が詰まった、前を向いて生きる事の大切さを教えてくれる作品。】
サンドラの自由人の姉ビブ(セリア・イムリー)の言葉。
”大切なのは何時でも、気持ちが下がらないようにすること・・”
ビブと疎遠だったが、夫に裏切られた(浮気され、離婚・・)”レディ”サンドラ(イメルダ・スタウントン)はビブのごちゃごちゃしたアパートに転げ込む。(今まで住んでいた豪邸とは大違いである・・。)
当初は、二人の間はギクシャクしていたが・・
ビブの友人たちは素敵な人が沢山。(素敵な人には素敵な友達が沢山・・)
特にチャーリー(ティモシー・スポール:決してハンサムではないが、良い英国俳優だなあ。”肯定と否定”での信じ難き歴史学者のイメージが強かったので、尚更かもしれない・・)が”一人の人として”素晴らしい。
・愛する妻が認知症になり、介護する姿。そして、彼が妻を介護施設に居入れるために家を売った事が分かるシーンで言う言葉。
”この国の人は一軒家を買うために拘るけれど、不自由を買う事でもある・・” 思わず、ハッとする。
・ダンス仲間が流れた曲を聴いた途端に表情を変え、肩を落とす場面。涙ながらにダンス仲間が”結婚式の時の曲なんだ・・”と呟くが、チャーリーは彼を優しく抱きしめる・・。
サンドラもビブやチャーリーの(哀しみを抱えながらも)楽し気に生きる姿、ダンスする姿に徐々に”身に着けた鎧”を脱いでいく・・。
ロンドンの貧しい人たちに暖房を買おう!というビブたちがチャリティのために街中でサンタの帽子を被ってダンスするシーンは素晴らしい。
他にも、自分を裏切った元夫の様々なテニスのトロフィーを粉砕機でビブと粉々にして、テニスコートにまき散らすシーンや
パブで遭遇した、元夫と新しい妻に対して、サンドラがかます啖呵の気持ちの良い事・・。(で、パブの主人はにっこり笑ってビールを差し出す。)
サンドラの表情が気難しいおばさんの顔からどんどん明るくなっていく・・。
チャリティダンスが評判になり、ダンス仲間達はローマの大会に出場する事になる。サンドラとチャーリーの関係もどんどん良くなっていく。
ーこの作品が素晴らしいのは、登場人物たちが抱える様々な哀しみをしっかりと描いている事であろう。だから、その哀しみを乗越え楽し気に生きる姿が観ている側にきちんと伝わるのだ。-
ビブの死後、集まった友人たちの人数の多さ。そして、ビブについて語るサンドラの言葉の素晴らしさ。
<人生、辛い事は沢山あるけれど、常に前向きに生きる事の大切さを教えてくれた作品。元気が出ない時に観たい映画が又一つ増えた。>
<2018年9月30日 シネマテーク高崎にて鑑賞>
<2020年4月12日 DVDにて再鑑賞>
ティモシー・スポールの妻が認知症ってところで泣ける。
高齢化社会。ナイトの称号を授与され優雅な生活に満足しているかのような家族。どちらが満足のいく人生を歩んでいるのか、老人が新しい人生を求めてはいけないのか?と、色んなことを考えさせられる。
家の中で浮気しちゃいけないでしょ・・・と、引いてしまう序盤。60過ぎてもセックスすることで人生を楽しむ人たち。ムンムンの色気で誘ったら、心臓発作というのも引いてしまったので、徐々にチャーリーの悲哀に注目してしまった。家を売ってまで介護に熱心だったのに、諦める日が来るのも寂しい。イギリスの医療はどうなってるんだ?マイケル・ムーアも素晴らしいと言っていたのに・・・
やがて日本にも訪れる介護医療の破綻も想像してしまい、アルツハイマーでの介護の究極の選択が離婚であることも知っているのですが、どうなっていくんでしょ。と、本筋とは離れたところで寂しくなった。また、船上生活というのも、昔の日本ではよく見られた光景。ラストは夢を追いかける姿に感動できるのですが、ちょっと駆け足だったかなぁ・・・
タイトルなし
久しぶりにワクワク・ドキドキ。そしてスッキリ!
ノーマークでした、この映画。
「そういえばこの人どこかで見たことある」って言う、名脇役揃い。
チャーリー役が、「否定と肯定」(レイチェル・ワイズ主演)で、いやーな法廷相手で出てたっけ。
登場人物が私よりちょい上の、アラ還世代ごろごろ。
そんなおじいさん・おばあさんばっかなのに。
とってもうなづくセリフが随所にあって、もう胸を射抜かれました。
核となる人物は、妹(主人公)、その姉(10年音信不通)、姉のダンス仲間・チャーリー。
世間的にはいい所の奥様だった妹が、夫の浮気を機に姉宅に転がり込む。
この姉の自由奔放さがとても気持ちいいんです。
「財産も地位も、ここ私の家では関係ない」
「(身体が重力で下がっても)、気持ちは下がっちゃダメよ」(姉)。
いやいや姉に連れていかれた、ダンススクール。
体を動かすって、余計なことを考えないからいい方向に、心が向いていく。
そこでできた仲間が、妹には力強い仲間になるって素敵。
仲間のチャーリーも、妻が5年前に痴呆症でホームに入所している設定。
回復することなく、むしろ嫌がられる位なので「リリー(妻)の所へはもう来ない方がいい?」
「僕はどんな機械も治せるのに、リリーの気持ちは治せない・・・」。難しいよね。
そんな世代的にぶつかる諸問題が、どこかに自分を投影しちゃうかも。
「35年間自分を騙してきた」。家庭を持つと、「妻」の仮面をかぶって生きているもん。わかるわ。
イギリスらしい笑いあり、ほろりあり、そしてすっきり。
同世代以上の方、とてもオススメです!
二本立て二本目。 評価も高いし、とってもいい作品なんだろうで見始め...
姉妹パートは良かった
良い話
笑えて泣けて温かい、大傑作。
ん,えぇんとちゃうの⁈
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