劇場公開日 2018年8月25日

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「久しぶりにワクワク・ドキドキ。そしてスッキリ!」輝ける人生 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0久しぶりにワクワク・ドキドキ。そしてスッキリ!

2019年9月20日
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ノーマークでした、この映画。
「そういえばこの人どこかで見たことある」って言う、名脇役揃い。
チャーリー役が、「否定と肯定」(レイチェル・ワイズ主演)で、いやーな法廷相手で出てたっけ。
登場人物が私よりちょい上の、アラ還世代ごろごろ。
そんなおじいさん・おばあさんばっかなのに。
とってもうなづくセリフが随所にあって、もう胸を射抜かれました。

核となる人物は、妹(主人公)、その姉(10年音信不通)、姉のダンス仲間・チャーリー。

世間的にはいい所の奥様だった妹が、夫の浮気を機に姉宅に転がり込む。
この姉の自由奔放さがとても気持ちいいんです。

「財産も地位も、ここ私の家では関係ない」
「(身体が重力で下がっても)、気持ちは下がっちゃダメよ」(姉)。

いやいや姉に連れていかれた、ダンススクール。
体を動かすって、余計なことを考えないからいい方向に、心が向いていく。
そこでできた仲間が、妹には力強い仲間になるって素敵。

仲間のチャーリーも、妻が5年前に痴呆症でホームに入所している設定。
回復することなく、むしろ嫌がられる位なので「リリー(妻)の所へはもう来ない方がいい?」
「僕はどんな機械も治せるのに、リリーの気持ちは治せない・・・」。難しいよね。

そんな世代的にぶつかる諸問題が、どこかに自分を投影しちゃうかも。
「35年間自分を騙してきた」。家庭を持つと、「妻」の仮面をかぶって生きているもん。わかるわ。

イギリスらしい笑いあり、ほろりあり、そしてすっきり。
同世代以上の方、とてもオススメです!

ゆき@おうちの中の人