「ユダヤ人に何が起こっていたのか、彼らは知らなかった!」ヒトラーを欺いた黄色い星 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ユダヤ人に何が起こっていたのか、彼らは知らなかった!
真実を知ったのは戦後だということ。よく考えてみればその通りだ。収容所に送られていく何十万人ものユダヤ人が、まさかガス室に送られて虐殺されているなんて知る由もなし。とにかくゲシュタポや警察から逃れることばかり考えていたのだから・・・
1500人の潜伏生存者。そのうち4名の証言により4つのストーリーがそのまま映画化されてもおかしくないほどリアルな再現映像。そのインタビュー、再現フィルム、戦時中のドキュメント映像が交錯し、生々しい生きざまに心打たれるのです。
身分証偽造ってのはこれまでも映画などで取り上げられてきたので新鮮ではなかったけれど、女性が黒髪をブロンドに染め上げてユダヤ人であることを隠したり、黒のレースで戦争未亡人のように振舞ったりする姿が印象に残る。そして、終盤でソ連兵が侵攻してきたとき、ユダヤ人のソ連兵士だったことが感動的だった。
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