劇場公開日 2019年1月18日

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「ロッキー4の台詞?」TAXi ダイヤモンド・ミッション kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ロッキー4の台詞?

2019年1月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 オープニングのメルセデスを操ったカーアクションで度肝を抜かれるが、その後問題が発覚してパリからマルセイユへと左遷される警官マロ。そこで運転手エディ・マクルーが繰り広げる騒動にイライラさせられっぱなし。バスレーンを突っ走って、そのままマロをはねてしまうというとんでもない展開なのだ。

 前作までのサミー・ナセリのフレデリック・ディファレンタールの名コンビは外され、自身が大のTAXiファンであるというフランク・ガスタンビドが監督・主演を兼任し、おバカな相棒をフォローする。設定自体も、最初から警官であり、相棒の方が逆にウーバーの運転手であり臨時で警官と変更されている。そしてナセリの乗っていたスーパータクシー・プジョー407は伝説となっており、所有権は彼の甥であるおバカなエディなのだ。プジョーを譲ってくれたら罪は帳消しになるんだから、こんないい話はないという感じで話は進む・・・

 フェラーリを乗りこなす宝石強盗団はイタリアン・マフィアとも繋がっていて、彼らは潜入捜査でパーティに乗り込む。絶体絶命のピンチになっても、平気で相棒をさらなるピンチに晒すというエディのバカっぷりにイラっとさせられるが、逆に間抜けだと思っていた同僚がどんどんピンチを救ってくれたりする。

 後半では手に汗握るカーアクションと体を張った笑えるアクションにテンション上がりまくり、序盤のイライラ感はかなり解消されるのだ。ただ、シリーズお馴染みの市長(ベルナール・ファルシー)は終始うざったい(笑)。リュック・ベッソンらしい汚職警官のストーリーも詰め込みながら、熟女好みらしい主人公の性格にも好感が持てるようになる展開。穏やかな性格のナセリも良かったが、ヴィン・ディーゼルを一回り小さくしたようなガスタンビドゥもなかなか。

 ゲロショックから立ち直れるかどうかが評価の分かれどころではありますが、タクシー運転手となって初めてのTAXiシリーズ鑑賞となり、客とのやりとりとか、ゲロとか、交通法規とか、リアルに感じてしまい、評価は高め。

kossy