劇場公開日 2019年2月8日

「ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐の出世街道」劇場版 幼女戦記 かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐の出世街道

2023年7月11日
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鑑賞方法:映画館

カルロ・ゼン原作の同名ウェブ小説をテレビアニメ化したものの続編。
現在、番組二期制作中と公式サイトにあります。

【ストーリー】
深大なる戦線構築に、かつて攻略は難物だと予言したフランソワ共和国(フランス)残党が独立宣言した南方大陸(アフリカ)戦線で、敵軍首脳部撃破の大戦果を上げたターニャひきいる第二〇三航空魔道大隊——通称デグレチャフ大隊は、ついにライヒ帝国本土(ドイツ)への復帰を果たす。
欧州戦線ではレガドニア協商連合(北欧)を巻き込んだルーシー連邦国(ソビエト)との戦端がひらかれようとしていた。
休む間もなく駆り出された彼らだが、古臭い戦術に拘泥する腹立たしきコミュニストどもの準備していた巨大列車砲を先制して撃破し、デグレチャフ率いる精鋭部隊はそのまま首都モスコーを単独で蹂躙、国歌を歌った上にそれを映像として撮影する。
がら空きのモスコー防衛の際、現地で訓練中だった協商連合義勇軍のメアリー・スーは、上官の命令を無視して単独で迎撃に上がる。
練度と装備のちがいからドンドンと仲間が落とされてゆく中、近接戦闘に持ち込んだメアリー・スーは、ターニャが使っている銃が、自分が前線へとおもむく父、アンソン・スーに送ったものであることに気づく。
ターニャは、メアリー・スーの父の仇であった。
占領各地で帝国へのヘイトが高まり、未熟な隊員たちの足並みを乱す。
そこに襲いかかるのは、面目を潰されたルーシー連邦国の名誉回復に燃えるロリコンコミュニストのロリヤと、復讐に燃えるメアリー・スー。
ターニャを超える恐るべき打撃力で町ごと叩き潰さんとするメアリー・スーの攻撃を、はたしてターニャは防ぎ切れるのか。

さあ、ターニャ少尉(中尉(少佐))の大活躍の時間ですよ。
中身はサイコパスのオッサン、でもガワは幼女の幼女戦記。
お連れの側女(失敬!)ヴィーシャを引き連れ、激烈なる対空砲火をあいまを縫って敵性脅威を叩き落としまくる我らがターニャ。
ですが今回は無敵のターニャを超える莫大なる魔力をもつ暴走娘メアリー・スーが、あわやというところまで彼女を追い詰めます。
アニメながら空戦時のカメラぶん回しの演出は、気持ちいいの一言。
近代〜現代戦の戦後処理への問題も提起しながら、なぜかどんどんと激戦区を転戦させられる幼女(サイコパス中年)の活躍を、どうぞご覧ください。

ちなみに「メアリー・スー」とは、スタートレックのファンダム(同人界隈)で生まれた、二次創作のミーム。
名前の元は、たった15しゃいと半年で大人をもしのぐ能力をもつ女の子軍人ちゃんだそうです。
かわいい。

かせさん
あらじんさんのコメント
2023年12月15日

テレビ2期が待ち遠しくてたまらない。早く放送してくれ〜!

あらじん