「今までの生き方が身体から滲み出ていた。」食べる女 はるさんの映画レビュー(感想・評価)
今までの生き方が身体から滲み出ていた。
小泉今日子は歳を重ねるごとに美しくなっていく。その顔の皺にさえ愛しさを感じる。会話の頷き具合に優しい気持ちが溢れている。もう、演技などどうでもいいと思わせてしまうぐらい屈託がない。8人の女には其々、取り返しの効かない位の想いがあり、それが正しいのか間違いなのか分からないと嘆いている。そして頼る当てもなく、最大公約数的に自分自身を肯定してくれる誰かを探している。食べることには、普段想像を絶するほどの意味が隠されていたのだ。グルメとグルマンの違いも気付かぬレストランなどへ行くのはやめにしよう。
食べモノにもっと敬意を払わなくていけない。
ちょっと、感激してしまう映画だった。
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