「【女性が美味しそうに食事をする姿はエロティック】」食べる女 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【女性が美味しそうに食事をする姿はエロティック】
古書店”モチの屋”の女主人餅月敦子(トン子)演じる小泉今日子さんが盤石である。又、彼女が営む古書店内の風景と彼女が料理を作る場面(手羽先に丁寧に塩を振りかけながら網で焼くときのセリフ”手羽先はこうやって焼くと・・・”etc)の魅力的な事。料理の美味しそうな事。
好きな場面は数々あれど、
・トン子の担当編集者ドド(沢尻エリカ)と、プロか?と思う程の料理道具を持参して、腕を振るう謎多きサラリーマン、タナベ(ユースケ・サンタマリア)の関係とタナベが料理する際に口にするセリフ
・料理の出来ない主婦(シャーロット・ケイト・フォックス)と会社のエライサン風の旦那(池内博之)の料理を通しての関係性。(池内さんが、料理の腕を格段に上げた妻に”アイム・ソー・ソーリー”と頭を下げるシーン 情けないなぁ)
何といっても、今作の原作・脚本はあの”筒井ともみ”さんである。「それから」(故、森田芳光監督 松田優作主演)の脚本で一躍脚光を浴びた方である。何度、観た事か・・。当然DVDでも何度も観た。
すいません・・・、脱線しました。
<小品であるが、実に味わい深い作品である。秋の夜長に相応しい。出てくる料理が酒のつまみ風が多いので友人もしくは家人と一杯遣りたくなるが、それもまた良し。>
<2018年9月21日 劇場にて鑑賞>
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