「私にとっても「ええもんひろうた!」と言いたい。。」バッド・ジーニアス 危険な天才たち 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
私にとっても「ええもんひろうた!」と言いたい。。
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この作品を、もう一度思い返してみれば、私も「ええもんひろうた!」と言わざるえないし、これこそ映画の作品を見る「醍醐味」と言える。出演者のキャラがはっきりしていたし、飽きさせない作品だと思う。
ラスト、リンの父親が彼女が言った一言。リンがバンクと撮ったシドニーの「一枚の写真」を「削除」するか悩む場面に、グッとさせられた。
タイ国における「STIC」とか「試験制度」は一寸戸惑ったが。リンの才能をほかのことに活用出来なかったのか。今後、リンとバンクの人生の行く末を、描かれていない点は非常に残念でならない。この作品の前半の「カンニングの手法」は、プロローグとして解釈した。パットとグレースのコミカルなところは、「笑い」の随所に散りばめられている点も、ぬかりがない。後半の試験官とリンとの「おにごっこ」は、ハラハラさせられる。作品をグイグイひっぱていく力があった。
此処まで「高校生を追い詰める」という点では、タイ国における教育界に一石を投じたのではなかろうか。見る者に「なにがしかの(教育における)課題」を与えたような気もする、リンが高校1年から3年まで成長していく過程も、垣間見える。
発展途中にあるタイ国の映画作品を拝見できたことは、私には一寸した財産である。
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