劇場公開日 2018年6月16日

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「凄惨な事件の哀しい結末。陰謀渦巻く極限の戦い!!」V.I.P. 修羅の獣たち 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5凄惨な事件の哀しい結末。陰謀渦巻く極限の戦い!!

2018年7月2日
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悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:様々な組織がそれぞれの目的や信条のために暗躍し、猟奇殺人犯を巡る戦いを繰り広げていく姿が、観ていてなかなかスリリング。テーマがテーマなだけに、非常に重厚感が感じられる内容。
否:かなりグロいシーンやむごいシーンが多いので、苦手な人には絶対に向かない。展開も時間軸が分かりにくいほか、かなりのご都合主義。

 最初は時間軸が行ったり来たりする中で、いろんな登場人物が出てきて混乱しますが、次第にそれらが納得する形で繋がっていくので、ご安心を。鬼畜にも劣る残虐な猟奇殺人犯が、「企画亡命者」という特別な対応を迫られる人物だったがゆえに、警察を始めとする様々な組織が暗躍し、犯人を確保しようと裏側で激しい攻防を繰り広げていく様は、静かな中にも火花がバチバチで、観ていてハラハラさせられます。
 一方で、犯行は非常に残忍そのもので、思わず目を逸らしたくなるようなむごいシーンなんかも結構出てくるので、苦手な人はご覧にならない方がイイかと思います。ストーリーも言ってみれば割とご都合主義なので、そういう意味ではあまりリアリティはないかも知れません。
 とはいうものの、今まで取り上げられてこなかった題材のサスペンスではありますので、気になった方はチェックしてみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド