「手錠を掛けては外し」V.I.P. 修羅の獣たち KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
手錠を掛けては外し
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犯人が分かってからが本当の戦い。
手錠を掛けては外し掛けては外しの壮絶な追いかけっこ。
警察・国家情報局・CIAのそれぞれの思惑と体裁と上下関係がグァンイルを中心として入り混じるので、人物の把握と言動の意味を必死に整理しながら観ていた。
北朝鮮の要人の家族というだけで自分の立場を過信した馬鹿息子、グァンイル一味の胸糞悪すぎる犯行と薄ら笑いに腹わた煮え返る思いになる。
チェ刑事に、男性としては致命的な不能を言い当てられたときの崩れた表情にはザマーミロ!と大声でヤジりたい気分だった笑
むしろもっと丁寧に拷問して苦しめて苦しめて殺して欲しかったけど、そんな労力を使うのも勿体無いくらいの非道人だから仕方ないか。
やっと追い詰め殺しても、素直にスカッといかない何とも言えない後味の悪さが好き。
余りに多すぎる被害者とデボムの死と未だ昏睡状態のチェ刑事のことがあるし、CIAのポールが自分達の利益のことしか考えていないことへの怒りもあり。
ビシッとスーツにメガネで決めていたいかにもエリート国家情報員のパク氏が、一連の出来事を受けて無無精髭を生やしメガネを外し短髪にラフな服装になり、以前は必死で警察から庇っていたグァンイルに恨みを込めた銃身を向ける姿があまりにもかっこよくて、同時に悲壮感もあってめちゃくちゃ好きだった。
後でキャストを見たらまさかのチャン・ドンゴン。彼の名前は知っていたけどちゃんと見たのは初めてかもしれない。
最近、ヨレた服を着た荒っぽい悪クレ刑事が好き。
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