レプリカズのレビュー・感想・評価
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意識転送モノ
人間の意識をコピーして他に移すと言うネタは、結構古くからたくさんある。ドラえもんのコピー人形は究極だが、超人ロックも日本発だ。最近だと「チャッピー」とか「トラセンデンス」「セルフレス」などなど、ネタとしては大好物の部類に入る。
転送先として、クローンした体に意識を植えると、大概なんらかの問題が起きたりして、物語が楽しくなる訳だ。人間の意識は脳内の電気信号の塊だからコピーできるはず、と言う前提なのだけど、もうそろそろ実際にできそうな気がする。
AIが意識を持つには、肉体に類する外界からのフィードバックが無いといけないという説があるが、この映画でもその辺りのことをキアヌが発見して説明していた。
IPS細胞で、自分の臓器をどんどん交換するのか、意識をロボットとかに転送するのか、手段はいろいろあるが、どちらにせよ人類は命の泉を手に入れる訳だ。
でも、転送された先が、ゴキブリとかだったら、カフカ的とはいえ、やだなぁ。
なんてことをつらつら考えながら、観てました。そんな妄想を逞しくしながら観るのも、SF映画の楽しさです。。
キアヌ・リーブスは、もう少し迫力あると良かったけど、「ジョン・ウィック3」に期待かな。
"ドラえもん"みたいな、都合の良すぎるSFスリラー
キアヌ・リーブス主演による、都合の良すぎるSFスリラー。
研究所に勤めるウィリアム・フォスター(キアヌ・リーブス)は、人間の精神をコンピューターに転送する技術を完成させようとしていた。ところがある日、自動車事故で家族4人を一度に失くしてしまう。そこでウィリアムは自身の研究技術を使って、家族を蘇らせたいと考える。
基本的には、"クローン"+"ロボティクス"+"精神転送"の要素を組み合わせたプロットになっている。
設定考証しているようでいて、至るところでヌケている斬新な作品だ。おそらくハッピーエンドありきで脚本が作られているため、夢のようなご都合主義になってしまったのだろう。
クローン技術は現実に部分実用化されているので、いまさら映画のネタにはなりにくい。そこで本作におけるクローンプロセスは一番おおざっぱで、乱暴な描写になっている。条件の違うクローン人間をいちど3体も作るのが簡単すぎるでしょ。
ロボティクスで再生されるヒト型ロボットは、ウィル・スミス主演の「アイ,ロボット」(2004)のそれにデザインが酷似している。
人間の精神をコンピューターにアップロードする精神転送は、ジョニー・デップの「トランセンデンス」(2014)で使われていた。本作ではそれを人造身体にコピーする画期的な研究である。
また不慮の事故で肉親を亡くした科学者が倫理暴走するのは、東野圭吾原作の「人魚の眠る家」(2018)である。
いろんな作品のいいところ取りで、パッチワークになっている。よく言えば、"ドラえもん"。子供だましのコメディみたいなユルい展開は、前時代的な古いSFである。
(2019/5/19/ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ/字幕:表示なし)
あっこれ〇〇で見たやつだ!
低予算らしいです
複製ユニット
マインドアップローディング
針刺すのは痛いって(汗)
死後間もない人の脳から神経情報や意識、記憶を取り出し人工脳に複製する研究をしている科学者が、死んだ自分の家族の身体をクローンでつくると共に脳情報を移して蘇らせたことから巻き起こる話。
話は悪くないし面白いけど、何でああしない?、何でこうしない?普通こうするだろ?そりゃそうなるわな、の連続で、頭脳は凄いけど根本的に賢くない残念な主人公にモヤモヤ。
あらすじに書かれているサスペンスパートに突入するのはかなり後半で、思っていた感じとは違ったし、主人公の人物像とか会社の思惑とかもうちょい練ったらもっと面白くなった感じもするけれど、倫理観を問われつつも同情を禁じ得ないドラマはなかなか楽しめた。
どうでも良いけど…嫁の無表情なすまし顔がクリスタナ・ローケンやサマー・グローの演じた某T風にみえたのは自分だけ?
もう一歩踏み込んで描いてほしかった
この手のSF作品は大好きで、予告から興味津々でした。予告で見せたキアヌ・リーブスの天才的マッドサイエンティストぶりは期待通りで、冒頭からテンション上がる映像で作品世界に引き込まれました。派手なアクションこそないものの、荒唐無稽なハイテク実験を続ける主人公ウィリアムから目が離せなくなりました。
とにかく主人公ウィリアムがマッドすぎです。家族との交流場面が少なかったせいか、家族への愛というより科学の進歩への好奇心が、彼を突き動かしているように見えました。そのため、彼がなんの躊躇もなく倫理的にアウトな実験を重ねる姿に、強い違和感を覚えました。これは、ラストの落とし方についても同じで、展開としてはおもしろくはあるのですが、「こんなラストでいいの?!」と言いたくなりました。
また、ウィリアムに振り回された挙句、全く報われなかったエドが不憫でなりませんでした。彼こそ、最後に救ってあげるべきではなかったのでしょうか。とにかく徹頭徹尾自分本位に行動するウィリアムに、狂気を感じこそすれ、共感はできませんでした。
ストーリーとしては、伏線やどんでん返し等を仕掛け、それなりに楽しむことができました。一方、伏線かと思いきや最後まで回収されないシーンやツッコミどころもいくつかあり、脚本がもう少し洗練されていたら…と思わなくもありません。
というわけで、娯楽作品としては十分に楽しめましたが、もう一歩踏み込んでウィリアムの苦悩や葛藤を描き、見る者に訴えかけてくるものがあれば、作品に深みが増し、さらによかったのではないかと思います。
レビュー
起伏が少ない/盛り上がりに欠ける
設定の都合の良さが目立ち、作り手の独りよがり感が凄い。例えば、
・人間の意識を機械に移植する
・クローンを生成する
これだけ見ると全く異なる技術に思える。しかしストーリー上では同一線上にあるようだ。
機械に精神だけ注入するのと、肉体を一から生成するのと、どう考えても別次元に思えるし、序盤、あれだけの設備と人数で失敗していた実験を、自宅で、しかもたった二人で成功させてしまうという都合のよさ。
納得に足るような説明なり描写も乏しく、割と強引に、作り手の都合のいいように、ストーリーは進む。
だとしても、他に魅力があって補えればよい。
・もの凄いどんでん返し
・追われる時の緊迫感がやばい!
とか。しかし大きな山場もなく、しれっと結末を迎えた印象。
キアヌじゃなかったら、、、
彼の演技
" The Monkey's Paw "という約120年前に書かれた怪奇小説からインスパイヤーされていると思われる部分が散見する。この小説は多くのメディアから作品をインスパイヤーされているもので、近いところでは"The Outer Limits"の第12話「The Borderland」の回もよく似たシナリオとなっていると個人的には思っている。このテレビシリーズは、ウイリアム・シャトナーやレナード・ニモイも別の回に出演した約半世紀以上前のSci-Fiものである。余計なことだが、ジェームズ・キャメロン監督、シュワちゃん主演の映画「ターミネーター」は「Soldier」と「Demon with a Glass Hand」の回をパクったとして訴えられ敗訴している。そんなことはどうでもよいが、キアヌ・リーブスは相変わらず演技がうまいのか下手なのかわからないもので、どうも何をしてもあのひげ面は好みではないのだが、その上、奥さん役のアリス・ソフィア・イヴは、これまた美人なのかそうでもないのかわからず、戸惑っていると彼女の演技が鼻につき始める。この映画自体も低予算らしいのだが......?しかし、シナリオ自体は王道を行く作りで、話の先が読めてしまうほどうまくできている映画であることは間違いないが、うまくできすぎている。Sci-Fi映画というよりもファンタジーに近い作りとなってしまっている。
AV ClubというエンターテイメントWebサイトは、「仮にグリッティングシュミレーションで目を覚ましたなら"Human Movie"というタイトルの下、このガラクタごみが映し出される。」またRogerEbert.comという映画専門サイトは、「脚本家のチャド・セント・ジョンや監督のジェフリー・ナックマノフらは、彼らが表現したいことを決して考え出してはいない。」
ラストもどこかの映画で見たような安直な作りでいい加減にしてほしくなる。
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