「ツッコみどころはあり過ぎて・・・。超えてはならない、人間としての一線。」レプリカズ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
ツッコみどころはあり過ぎて・・・。超えてはならない、人間としての一線。
【賛否両論チェック】
賛:最愛の家族を取り戻すために、禁断の研究に手を染めた主人公の執念や、彼を取り巻く人間模様を通して、人間の持つ浅ましさや命の尊さを感じさせる。
否:そもそもの設定や物語の展開等、荒唐無稽な部分が多すぎて、ツッコみどころもあり過ぎる感が否めない。
最愛の家族の死を目の当たりにした1人の科学者が、遺体の脳神経情報を移植し、クローンを培養して生き返らせてしまうという、なんともツッコみどころが満載なストーリーです(笑)。ただそんな展開の中で描かれていくのは、どんな手を使ってでも愛する者を取り戻そうとする人間の執念でもあります。
しかし、神をも恐れぬ禁断の所業によって蘇ったはずの家族との絆が、命の選別に端を発した記憶の書き換えによって、次第にギクシャクしてしまう様や、その存在を知った研究所の凶行等には、生命やその生死をも自分達の力でコントロールしようとする人間の浅ましさも感じられるようです。
とはいうものの、思わずツッコみたくなるようなシーンや展開が続くので、好き嫌いは人によって大きく分かれそうです。気になった方は是非。
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