劇場公開日 2018年6月8日

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「果てなき悲しみの果て」30年後の同窓会 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5果てなき悲しみの果て

2018年6月23日
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 どこかの国で、軍事衝突がありました。どこかの国で、テロがありました。多数の死者がいる模様です。こんなニュースが絶えません。そのニュースの先に、どんな悲しみが横たわっているのか、考える暇さえありません。
 本作は、その中の、たった1つの悲しみ。でも、そのたった1つが、悲しい。
 悲しみとともに生きる人、神とともに生きる人、酒とともに生きる人。それぞれの時間。癒し難い過去と、受け入れ難い現実。それでも生きてゆく。それでも齢を重ねてゆく。受け止め方は違えども、悲しみを別け合える仲間がいる。3人揃って、笑うこともできる。誰かにとって、私がそんな人になっているのかどうか、疑問。
 いちばん偉い人は、哀悼の意を示す前に、やらなきゃならないことが、ある気もします。負の連鎖が終わる日を、希望と呼びたいものです。
 今日も、果てなき悲しみの風が、父親達の星条旗を、なびかせているのでしょう。その悲しみの果てにある、ささやかな絆が、人を強く、優しくするのやも知れません。ぜひ、劇場でご確認ください。
 ただ、ひとつ残念なのが、邦題。ちょっとズレてる。DVD が出る前に、公募で変更できないかな?。

機動戦士・チャングム