「「かつて」か、いい言葉だな。」30年後の同窓会 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
「かつて」か、いい言葉だな。
おっさん三人の名演技が光るが、死んだ息子の親友ワシントンの存在がこの映画の奥行きを出しているような気がしてならない。
「かつて」、「かつて」、、、映画の中で何度も昔のことを振り返るのだが、回想シーンが入ってこない。でも、そこに三人の友情が見えてくるのは、死んでしまった息子とその友に、かつての彼らの姿を見つけることができるからだろう。三人とワシントンの談笑がとても幸な時間にに見えた。
「誰だってかつては何者かだったよ」(うろ覚え)という台詞がある。今現在の自分は、それまでの善悪や誇りや後悔や、すべての経験が作り上げて今がある。
設定はベタだが、ちょっとグッとくるものはあった。
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