「全員が敗者?」ラジオ・コバニ bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
全員が敗者?
破壊しつくされたコバニの街の全景をドローンが映し出す。衝撃です、この景色。原爆や津波で破壊された街の景色を、知っているはずのに。
私は、この街で起こった事を何も理解していなかった。ISの残虐性は既知として、双方が街(人命を含み)を破壊し合った結果がこれなのだと言う事実を知り、言葉を失う。
廃墟から掘り出される亡骸とは別に、頭部が放り投げられる。これが復興の現場なのか?
コバニ奪回後、国境の鉄扉を開き女子供老人が街に戻って来る。床屋では兵士が敵少年兵を殺した事を述懐する。別の兵士はマイクの前て楽器を奏でながら歌う。少しずつ復興する街、再開された店先でナンを買い求める少女。誕生パーティーでバタークリームのケーキにナイフが入る。そうしたシーン一つ一つに、涙が滲むのは何で?
勝者も敗者もいない、全員が敗者だとキコは言う。本当に正しいか、それって?
捕らえられた敵兵士は、貧しかったから兵士になったのだと主張するが、短時間の尋問が、彼等の大義がまやかしであることを暴露する(という作りになっている)。
こんな状況の中で、希望、勇気を忘れなかった君達こそが勝者だと、この作品は伝えてくれるが、恐らく、そんな言葉では言い切れないほどの深い何かが、コバニに生き残った人々の顔は語ってくれる。
今晩は
トランプは、忌まわしき存在でしたが、強いアメリカを強調するために、IS始め、アメリカの意向に沿わない国もしくは、組織には軍事費をガンガン投入していましたからね・・。
<閑話休題>
バイデンで思い出しましたが、一年半前頃、私のレビューに”バイデン”さんを始め、知らない多数のレビュアーから多数の共感が寄せられました。只、その方々はレビューを全く上げておらず・・。
今では、その方々からの共感は全くありませんが、他の方の共感数を見ると変な事が又、起こっているみたいですね・・。
(”一名を除いた”トップレビュアーの素晴らしいレビューの共感数に対し、失礼ながら、二行レビューに60件近くの共感があったり・・。)