「可愛い顔したアリータの身体能力が抜群でアクションは迫力あり」アリータ バトル・エンジェル かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
可愛い顔したアリータの身体能力が抜群でアクションは迫力あり
「うわ、アリータの顔気持ちわるっ...」予告編見た時はそう思っていた。しかし、実際観てみるとそんな事はなく、むしろ段々と可愛く見えてきた。CGなのに周りの実写人間と比べても違和感なく溶け込んでいる。身体が機械なことを除けば、人間と違うのはパッチリしたお目目くらいか。もし日本の萌え系アニメ少女が現実世界に現れたら、アリータみたいになるんじゃないかと想像した。
そんな可愛い顔したアリータは身体能力が抜群でアクションは迫力があった。小さい身体のアリータが、巨体の男たちをバタバタ蹴ていくのは爽快。元最強の狂戦士って設定が上手く活かされてる。格闘術も良かったけど、後半の刀アクションがカッコよかったからもっと観たかったな。刀使ったのかなり終盤だったし。てかちゃっかり賞金稼ぎから奪ってたのね。
レースシーンは映画のスクリーンで観たら良かったと後悔してる。43インチのテレビで観たけどいまいち迫力に欠けた。大歓声とアリータの疾走感を映画のスクリーンで浴びたら気持ちかっただろうな。
ビジュアルとアクション面は良かったけど、ストーリーとアリータ以外のキャラが微妙だった。アリータの両親の描写が薄いせいで、アリータ(本物)に対してどれほど愛情をもっていたかが分からないし、疎遠になったのがアリータの死が原因だと言われてもピンとこなかった。互いにあっさり恋人つくってるあたり、単純に夫婦仲が悪かっただけなのかな。
イドが賞金首狩りという設定も無理に感じた。どう見ても戦闘向きではないオッサンが、ハンマー1つで稼いでたというのは驚かざるを得ない。ただ、武器がスレッジハンマーってのは良かったポイント。スレハン自体なかなか見ることない武器だし、それを振り回すのが弱々しいしたオッサンだから面白い。もっとスレハン振り回して欲しかった。それかアリータが代わりに使うとかもね。
特に気になったのはヒューゴの扱い。一度身体サイボーグにしてまで救ったのに、その直後にバラバラで死亡とか悲しすぎる。最期アリータが手を離してヒューゴが落下してくのは、タイタニックみたいで切なかった。アリータが強すぎてヒューゴ活躍の場が少なかったのが残念。
続編ありき全開の終わり方にはモヤモヤして納得がいかない。結局ザレムには到達せず、ノヴァが何者かも分からないまま終わる。刀かかげてノヴァに「ザレム行くから待ってろよ」とかやられても、観たいのはそこじゃなくてその先なんだが。てっきり私は本作だけで完結するものだと思ってたから大目玉をくらった。ザレム編は色々な謎が明らかになって面白くなりそう。続編は観に行くしかない。