万引き家族のレビュー・感想・評価
全692件中、481~500件目を表示
ムズいけどおもしい…
ゆったりとしたテンポが自分にはとても合って見やすかった!
あと色々と考えさせられる言葉がいくつかあった。
とりあえずなんか忘れられん映画になった!
なかなか。
バッドエンド。誰も幸せになってないし、何も解決してない。
家族になる過程は推測の域を出ないところもあったが、成り立ちではなく、あくまでも家族のありかたを描いていて、家族の絆とはなにか、を考えさせられるものだった。
考えさせるけど、単純に子供が中途半端に振り回されていてかわいそう…。
しかし、ある程度収入もありそうだし、テーマにするほど万引きは必要なんだろうか。
盗んでるものもポテチとかお麩とか、生活が苦しいから盗ってる感じでもなかったし……。
年金、制服姿の価値、乳歯の扱いなど日本の文化が詰め込まれていたので、その点では、海外でよく評価されたなあと驚いた。
左翼によくある厚顔無恥、ドン引き家族
まず一言断っておきたい。
筆者は映画学校在籍中に是枝監督からドキュメンタリー制作の手ほどきを受けたので恩義を感じている。
ただし、是枝さんの最近の発言を残念に思っているし、何より作品が残念な出来に思えてしまう。
なお最近のカンヌはクィア・パルムというLGBT映画専門の特別賞を新設するほどかなり弱者養護色の強い左翼系映画祭であることは知っておいた方が良い。
ハリウッドも含めて世界的に映画界は左巻きだけどね…
最近はインド映画など新興国の映画の方がひねくり回したこじらせ感がなくて単純に観ていて面白い。
LGBT問題を扱ってカンヌでグランプリを取った『BPM』も、個人的には会議シーンがやたら多くてつまらなく感じ、けっこう寝た作品であった。
先日友人が言っていた。「LGBTを扱うのはいいけど、どうしてどいつもこいつもヴィスコンティ作品のように美しく描けないのか?」と。(それが才能の差か…)
本作を観る前に※自身のブログで是枝さんへの違和感を表明したので、ここで再度あげつらうことはしないが、やはりネットでも指摘されているように本作が政府助成金の支援を受けていながら「権力とは潔く距離を保つ」という発言をして国からの祝意を辞退したのはいただけない。
政府からお金をもらって反日活動をしている大学教授が多数存在する問題が国会でも取り上げられていたが、是枝さんにも同じ匂いを感じる。
また『うなぎ』で今村昌平がパルムドールを受賞した時に国は祝意など送ったのだろうか?
またこの疑似家族が万引きをする理由がわからない。
少ないながらも年金をもらっているばあちゃんがいて、他の成人の3人は働いている。趣味にお金を使っているとか生活が派手なわけでもなく、何か特別な事情もないのにどうして万引きしないと生きていけないのか説得力が皆無である。
彼らの万引きは単なる性向でしかないのではないか?
一部の保守が日本の恥部を国外にさらしてけしからん!と怒っているとのことだが、別に問題提起にもなっていない。
彼ら疑似家族が全般的に道徳心に欠けているようにしか思えない。
またこの疑似家族に本当に絆などあったのだろうか?
作品を観終わっても社会に絆を引き裂かれたようにも感じられなかった。
母が本作を観たいということで映画館に連れて行ったが、「何を言いたいのかよくわからない。つまらない。『誰もしらない』の方が面白かった」と言った。
エンドロールが終わって劇場内を見回しても一応にみなポカンとした感じだった。
「わたしまだやられたことないけど、車上荒らしこわいね」という女性の感想は耳にした。
なぜ是枝さんが血縁の家族に疑問を持ちたがるかは、是枝監督特集号の雑誌を斜め読みしてその生い立ちにあるかもしれないとなんとなく想像しているが、現在はご結婚もされて娘さんもいらっしゃるようなので肉親の情も普通にわかると思う。
そんな肉親の情を無理矢理論理で否定して頭でっかちに監督したのが本作だと思わずにいられない。
同時期に『羊と鋼の森』も観た。
『万引き家族』に比べて全くと言っていいほど客がいなかったし、主演の山崎賢人も特別演技が素晴らしいとも思わなかったが、ピアノの調律を通じて人の絆を浮かび上がらせる素晴らしい作品だと思った。興味を持って原作小説も買った。
本作の唯一の救いが柄本明扮する雑貨屋のオヤジだけというのはあまりにも寂しすぎる。
2011年以降のすべてのカンヌ映画祭パルムドール受賞作品を観ているが、一般の人が観たら「暗くて眠くて退屈な映画」となることを保証するし、筆者も実際に何作も映画館で寝ている。
自信を持ってあえて言う。
カンヌ映画祭のパルムドール作品を観る必要はない。
もっと純粋に感動できる映画は星の数ほどある。
観るなら話題作りぐらいの片手間でいい。
それと先日自殺した西部邁氏が30年近く前から指摘しているが、現在の第一の権力は政府ではない。民主主義の世論(せろん)を形成するマスコミである。
最後に、映画監督という人気商売が「権力とは距離を保つ」ことなど不可能だし、そんな現状を踏まえない是枝さんの発言も格好悪い。
※そらみつ文化チャンネル→つれづれ→左翼文化人があいついで死去ー左翼陣営に顕著な少子高齢化?
凄いタイトル。
犯罪を容認するかのようなタイトル。だけど複雑で深い。色んな背景があって寄せ集まって家族のように生活する。生活費の工面方法が違法だけど、幸せで楽しそう。
みんな、いつかまたあの家に自らの意思で集まってくるんじゃないかな。
じゅりちゃんのその後が一番気になります。
万引きとかどーでもいい。社会学的に価値のある映画。
僕には幸せそうな家族に見えたな。それの何がいけないの?
この映画「家族」についての映画だ。
昔、日本にはイエ・ムラ社会という概念があって、経済的なセーフティーネット、経済的な機能集団のようなもので、生きていく上で必要不可欠なインフラだった。
しかし日本は経済的に繁栄したために、どんどんそれを解体していった。
その結果日本はどうなったか?
経済的にも精神的にも非常に未熟で脆弱な、所謂、夫婦2人とその子供たちで暮らすという、核家族だらけになってしまった。
国が経済的に繁栄しているときであれば、国の経済力それ自体がセーフティーネットだった、と言うか、そんなセーフティネットが無くても全然大丈夫だ。
なんだけど、正直言ってもうこの国にそんな経済力が残されているとは思えない。
そんで気づいてみたら核家族だらけじゃん!?これマジやばくね??w
そもそも、子育てって夫婦2人じゃ無理なんだと思う。
僕の個人的な感想なんですが、
その核家族だらけの現状に対して、日本政府何にもしてねーじゃん。この映画、政府批判映画だと思った。
あとこれ団塊世代に言いたい事なんだけど、もう昔のような経済力は日本にないのだから、いい加減価値観を改めてほしい。
万引きが良くないとか、愛があればこその結婚だとか、生命の価値とか、まああんたらの世代だけに通用する正論をいくら言ったところで、もうこの日本は救えないのよ。
社会都市構造自体を変えない限りはね。
問題提起
最初は、俳優さんが演技しているな〜!って感じでこれは厳しいな…でした。
気がつけば、俳優さんも役に入り込んでらして私も作品に入れました。
万引き辞めて、例えば家庭菜園する発想があればこんな悲劇にならなかったと思いました。
ないからこうなったみたいな。
ある程度お金あっても万引きする人いますしね。
一時しのぎの行動をせざる得ないのは現代社会の仕組みが大きな原因だと思います。
そういうことを考えさせられる問題提起な作品でした。
安藤サクラ。松岡茉優。
女優さんが素晴らしい。
時事的にも扱うテーマは重みを増している。
血の繋がりに意味あるの?家族ってなに?って。
丁寧に丁寧に扱われている。
今、観ておくべき女優
題名から「誰も知らない」や「そして父になる」のような主題でキツそうだと想像して、今回はパスかな?と思っていました。
でも今、観ておくべき女優の松岡茉優と安藤サクラが出演してたので劇場にいきましたよ。
是枝監督だなぁ。
安藤サクラさんと樹木希林さんとリリーフランキーさん
そのキャストでの映画だから観に行ってみようと思ったけれど
それを凌ぐくらい子役が良かった。
ああ、是枝監督作品だなぁ。
そしてやっぱりハッピーエンドでもなく
淡々と各々の(いい意味でも悪い意味でも)行かねば生きられない道へ進む。
現代の決して僅かではない、今も起こっているであろう社会問題も孕みつつ
でも決して生きることから逃げようとはしていない何とも複雑な繋がりの家族。
絶望してもなお生きていかねばならない人たちは、したたかである意味こわくて強くて弱くて、愛に飢えていて愛に溢れている。
5+1の家族の演技が神がかり的に素晴らしい
メインの登場人物である5+1の家族(ほぼこの6人しか登場しない)の演技が神がかり的に素晴らしい。表情、オーラ、関係性……作られたモノとは思えない実在の家族のようでした。
特に樹木希林の演技のスゴさには狂気すら感じる。モリのいる場所といいホントすごいな…
役者の演技でここまでスゴいと思った映画はなかなかありません。
逆に”演技がスゴい”というのを意識しすぎて”映画を観ている”って感覚が強まったかも。
結果”自然に物語に没頭した”より”この演技すごいな”って何度も思いながら見てた。これもまた良い映画との触れ合い方かと
登場人物の立ち位置、やるせない関係性、温かい光景、伏線の回収、そして「万引き家族」というタイトル……設定は考えれば考えるほど深みがある。
ただストーリのカタルシスや感動的な流れってのは弱かったかな?終わりもぼんやりだし……そういう意味ではヨーロッパで受けたのは納得。
リリー・フランキーのちょっと変な人の空気はすごい。
安藤サクラのモサっとしながら一筋縄じゃいかない深みのあるオーラもスゴい。
子供役……とくにお兄ちゃんは素晴らしい。
松岡茉優はかわいいかわいいかわいいかわいいかわいい。
樹木希林はヤバい。
物語展開……ではなく設定とその見せ方、そして役者の演技の素晴らしさが強烈だった映画でした。
個人的に今年のベストにはならない。情が良くも悪くもつかない。
けど見ていて損はない映画だと思います。ほんと6人の演技は恐ろしいってレベル。
安藤サクラがすごい
全体的に救いようのない思考とそうなってしまった背景が容易に想像できるダメ男女。
なぜか子供を拾ってきては家族にしようとする、それは寂しさや築くことの出来なかったものを形作ろうとする作業なのだけど、やっぱり偽物は本物にはなれない、悲しい現実。
安藤サクラ、子役の二人、もちろんリリーさんも圧巻の演技でした。
泣くところは1個もなかったけど、ちょいちょいクスッとできて複雑な作品だったなーという印象。
じーんとくるいい映画
スカッとはしないが、じーんとくる、そういう映画もある。
これを観て、「不幸が悪い」とか「みんな不遇な人生だからしょうがない」とか弁護する気になるわけでは、決してない。
そんなことではなく、今そこにある6人のつながりに没入しているだけ。6人がやっていることは、薦められないことばかり。それなのに、それら(やっていること)はすっかり背景となって、観客である俺の注目は、「互いに与え与えられるもの」に集まっていく。そしてそこから温かいものが、たしかに伝わってくる。これはやはり監督の力なのだろう。
遅れましたが、カンヌ映画祭パルムドール受賞おめでとうございます。
音楽はほとんどなく、登場人物とその相互の関係(つながり)に集中し続ける、あっという間の120分でした。
使うと軽くなってしまいそうな言葉なので、ここまで避けてきたが、やはりこれは「愛の物語」なのだと思う。
ちょっとよかったので、友人の言葉を以下に記す。
「貧困もそうだが、家族の形が中心の映画だったな。
良いと言われる家族の形が人を苦しめることもあるし、奨められない家族の形だが、居場所になって救いとなる場合もある、ということだろうか。
古き良き家族の形をなにかと押し出しがちな文科省が、この映画を推奨している。「自分の主張とはあっていないが、良いものは良い」ということを今回は押し出しているのであれば、その考え方はいいぞ。もしそうであるなら、文科省もやるな。
印象に残った
各場面はとてもジーンとくるいい場面やセリフがたくさんあるし、クスッと笑えたところもあった。
しかし、全体的なストーリーや人物設定などが中途半端で、
盛り込み過ぎじゃないかな?と思ったところも。
集まった人々の各設定がストーリーが進むにつれてわかるようになるのだが、最後にドタバタと解説調になってしまい、やはりこの上映時間では、全部の説明が難しいだろうなと思いった。
俳優さんはちょい役でも上手な俳優、人気のある俳優を使い、手を抜かないで一つ一つのシーンはいい感じなのだが、
昨今のニュース報道もあり、現実はもっと切実で難しいんだろうなと思ってしまった。その日の夜、何かもっといい方法はないだろうかと悪酔いした。
是枝風味
平日朝イチ上映の客席は中高年ばかり。
先輩に対して申し訳ないけど、今回も上映中に携帯を見る、メールの着信が鳴る、おしゃべりする、食べ物を音を立てて食べるというのは、決まって中高年のお客なのだ。
もちろんごくごく一部の人なんだけど、本当に腹立たしかった。
まあ、いいでしょう。
物語は比較的淡々と進む。
大袈裟な演出は皆無。
それでも深くメッセージを我々の胸に刻みつけて、驚くほどサラッと終わっていく。
世の中で皆が普通に持っていると思われているものさえ、悪事に手を染めなければ手に入れられない人々がいる。
弱い者同士、身を寄せ合わなければ生きていけない人々がいる。
そうして手に入れたものも、決して永遠ではない。
全てはかりそめである事を皆感じている。
それでもそこには確実に「居場所」があった。
建物に阻まれて見えない花火を全員で見上げる姿のなんと幸せそうなことか。
正しく生きるってどういう事だろう。
家族ってなんだろう。
あの不協和音の様な音楽もあいまって、目の前に展開されているものが正しいのかどうかさえ、分からなくなってしまう。
安藤サクラの圧倒的な演技。
若手人気女優でありながら、松岡茉優の思い切った役どころも素晴らしい。
子供達の演技もすごい。
一部、批判的なツイートとかしてる奴らがいるが、おそらく映画を見てないか、まったく物語を読み取る力のない人なんだろうなと納得した。
松浦慎一郎さん、凄い映画に出たんだね!
監督のメッセージが受け取りやすい映画でした。
何度も何度も唸る場面があった。
どのような終わりを迎えるのか楽しみだったが、想像以上のものだった。
「かぞく」という普遍的なテーマを映画にして、世間の広くに響かせるのは難しいことだと思うのに、カンヌの最高賞まで獲得したことが凄い。
この作品なら納得。
映画って、世界共通語なんだと思いました。
僕の好きな俳優 松浦慎一郎さんが出ていたので、ずっとずっと前から見に行こうと決めていました。
どこで出るのだろうと思ったら、なんと安藤サクラさんとの共演。
これは『百円の恋』以来の組み合わせ。
そのことも嬉しかった。
全692件中、481~500件目を表示