万引き家族のレビュー・感想・評価
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リリーの尻!!
社会からはみ出した弱者たちが繋がる万引き家族。
核家族化が進み、家族・町内・隣人の絆が薄れ、形式的なセーフティ・ネットでは救われない人々。落語の世界なら存在する長屋的助け合いが希薄な現代で、犯罪を犯すことでかすかに生きていける人々だ。
社会の方はマイナンバー制度など管理体制が整い、ドロップアウトした人間には益々生きづらい様相を示している。そんな中、優しさは失われていく。
本物の家族の方が、わが子を虐待して絆が薄い。
偽物の万引き家族の方が、互いをいたわり合い絆も深いように前半は見える。
しかしそこは是枝監督、そんな甘い人情噺を描くわけではない。
後半、危機を迎えた偽物家族の中から各々の闇が浮かび上がってくる。
助け合ったのでなく、互いを利用し合ったに過ぎないのか?
彼ら自身でも解らないことだろう。
小さな女の子の件で家族が危機に及ぶと思っていたが、それはミスリード。別の事から家族は危機を迎える。
関係性の希薄な現代社会で、本当の家族とは絆とは優しさとはを問う問題作、2018年必見の映画だ。
是枝監督らしい、家族のかたちを考えさせられる映画。 現代日本では、...
見えない本当のことって、、
なんともいえない
万引きについて深く考えるリテラシー
安藤さくらさん女優さんだなぁ〜と改めて思った。
池脇千鶴さんに高良健吾さん。好きな俳優さん揃い踏み。家族万引き・万引き家族・アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの作品「バベル」は何年前の作品だろうか?ドメスティックバイオレンスは昔々の太古から存在してると考える私。子供は強くなければいけないとも私は考える。子供が強く戦えないのは何故だろうか?また子供が強くなりすぎると、それもまた様々な問題が生まれる。私は映画が好きで10歳ぐらいから映画を見続けてる。寧ろ映画と本で私の脳は出来上がってる気もする。この作品安藤さくらさんが本当に良い。樹木希林さんが安藤さくらさんに向かって言うセリフ「あんた良くみりゃ綺麗だねー」この台詞が大好き。この作品観なきゃ大損っす。(笑)
是非是非劇場で観てください。
間違いない作品。
生々しい不潔さ
面白かったです。
カンヌが好きそうな。
そんなに…。
どこで繋がっているか
生々しさが半端じゃない。
生活感とか通り越してだいぶ汚めでごちゃごちゃした家の中のにおいや、ベタつく肌の質感までリアルに触れているような感覚になった。
家族の在り方、生きる上での正しい道について問われる映画だった。
答えなんて無いし人によって違うだろうけど、少なくともこの寄せ集めの家族にとってこの結末は来るべきして来たものだと思う。
例えこの後どうなったとしても、楽しかった日々は消えず名残ることに救いを感じる。
安藤サクラが上手すぎて、信代に一番感情移入したかも。子供達に何と呼ばれていたかを問われた時の表情にはもうボロボロに泣いてしまった。
リリー・フランキーのお尻は結構小さくてプリッとしていて可愛いんだなという発見ができて良かった。
三度目の殺人でも観られた、ガラス越しに重なる顔のカットが好き。
よかった
映画の使命を感じました。
十色の答えを持たせる映画
邦画の多くは問題提起をしたのち、後半で怒涛の答えあわせに入る作品が多くを占めている印象を受けるが、この作品は次々に問題提起を促して来た挙句、その答えは決して映画側から与えられることはなかったように思える。まるで何度も、答えはお前の中にあるだろう、それくらい分かるだろうと言われているようであった。
現代社会で問題になった女子高生を売るピンクなお店のシーンでは、私たちが【普通】に生きていては想像する由もない絆の形があり、それはある種の居場所の提供にもなっていると、私たちは何故かそんなことはないと決めつけている、或いは、はなからそんなことなど、頭にもなかったのではないかと思う。
テーマは明確であるが、私たちが当たり前と感じていることの本来の重み、自分たちの角度でしか見てこなかった現代の闇(一般の人らがいう闇だがそれは誰かの当たり前或いは心の拠り所)、様々な角度から様々な憶測が飛び交ういい映画だったと声を大にして言える。
何が良くて何が悪い、何が当たり前で何が歪みか、自分のズレすぎていた秤を恥じる、いい機会になった。
リアリティーのないリアル
是枝監督は一貫して「家族」をテーマにしている。立派な志であると思うが、いつもはリアリティを持たせようとするがあまり、個人的には小うるさいインテリの偽善ぶった映画を見せられているようで正直好きではない。
しかし今作は意図してかせずしてか、とんでもなくリアリティにかける題材をリアルに見せようとしているところが陳腐な言い方だが非常に良かった。
それを支える役者陣の演技力が素晴らしい。
そしてテンポもよい。物語前半は四コマ漫画のようで、しかし後半の大きなうねりと着地に向けて話が停滞しない。
個人的に安藤サクラとリリーの絡みのシーンは、今年一興奮しない濡れ場として印象に残ると思う。
何はともあれ、非言語的なシーンが多いため外国でウケるのはわかるし、逆に国内の評判が微妙になることもまた予想できる。(映画の観客側の理解力が年々落ちてることも問題だが、それはまあとりあえずおいといて)
評判がどうであれ、知り合いに一回みさせたら何かしら響く作品であるのは間違いない。
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