万引き家族のレビュー・感想・評価
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素晴らしかったです
今回の是枝裕和監督の作品は、なんとも素晴らしかったです。これまでの作品のあらゆる要素を含みながら、これまでの作品を超えていました。悲しくて、優しくて、残酷で、切なくて、深くて、言葉が途切れるところから物語は始まり、言葉が途切るところで物語は終わっています。
カンヌ映画祭パルムドール受賞といえば、頭でっかちな映画では、と一抹の不安があったのですが、観終ると、この映画にはふさわしくない言い方かも知れませんが、ごくごく自然体の映画でした。逆にカンヌがよくこの映画を選んだな、と思います。この映画に描かれた世界は、現代という世界の共通の思いなのでしょうか。
人と人の結びつきとは何なのか、その不確かさともろさを通して、それでも、それを求める純粋さを一貫して描いています。そこにはある種の宗教的な崇高ささえ感じられます。
ぜひ、映画館でご覧下さい。
お釣りがでるくらいだよ
あるシーンでの『こんなのお釣りがでるくらいだよ』という台詞が胸にきた。
人と人との関係、思いやり。自分が恵まれた状況でなくても、他者を思いやれる人としての強さと美しさ。思いやりほど人として美しいものはないし、人と人との関係ほど幸せなものはない、と改めて感じたし、そう思えるほどの、幸福感と美しさがスクリーンから強く伝わりました。
良かった
この人の映画は好き
淡々とした描き方は、わざと盛り上がらないようにしているように思う
あからさまなお涙頂戴を回避する描写は最近の流れだし、観る人を選ぶ分、少し高尚な感じもするし、心地も良い
役者も相当なスキルを要求するされるだろう、毎回毎度、役者の演技が強く印象に残り、その役者が好きになってしまう
樹木希林は言うまでもなく、今回は娘役の松岡が強く残った
黒澤のどですかでんにヒントを得たのだろうか
現代版どですかでんを現代の小津安二郎が撮った映画と言うと、単純過ぎて怒られるかな
このカンヌ受賞がきっかけとなり、また日本映画の黄金時代が来ることを切に願う
既視感あり
先行ロードショウで鑑賞。パルムドール受賞ということで期待していたが、悪くはないが何故か既視感がある、どこかドラマ、小説、漫画で同じような作品はなかっただろうか、本当に純粋な創作なのか?後で盗作騒ぎなんてないだろうな。出演陣は頑張っていたと思うが、池松壮亮の演技が一番印象に残ってしまったのはいただけない。やはりフランスの賞なんてあまりありがたがっていては日本映画の将来はないと思う。
本当の幸せって?
合法、常識下の家族と、違法、非常識下の家族と、どっちが幸せなのか?
答えはどっちも幸せかもしれないし、どっちも不幸せなのかもしれない。
幸せは人が決めるものではなく、自分の心が決めることだ。
だけど、自分の心なんてとてもあいまいで、周りの騒がしい声にいつも震えながら形態を変えていく。
でも、それでいいんだ、それだから人間なんだ。家族はそんな人間の集合体なんだから、家族の形に正解なんてない。
なんてことをしみじみと感じさせてくれる素晴らしい映画でした。
是枝監督の丁寧に丹念に人間を描ききる仕事ぶりに敬意を表します。
と同時に、全ての役者さんのおさえた自然な演技に割れんばかりの拍手をお送りしたいと思います。
意味不明。何を伝えたいのか、何も響かず。
「万引き家族」鑑賞。
※「デッドプール2」見た後に鑑賞。
*概要*
是枝裕和監督が、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマ。
*主演*
リリー・フランキー
*感想*
まず始めに、カンヌ受賞おめでとうございます。と…言いたい所なんですが、ごめんなさい是枝監督。めちゃめちゃつまらなかった。
全キャストの演技は上手かった。でも、、全体的に何を伝えたいのか、1ミリも響かない。家族で万引きやって、悪いことするばかり。リアリティーはあるけど、ストーリーが1ミリも共感できないですし、ほとんど印象的に残るものがなかった。あるとするなら、松岡茉優が店でオ○○ーする所、リリー・フランキーと安藤サクラの必要のないフルヌード。申し訳ないけど、そこだけしか印象に残らなかった。(^^;
盗んだのは絆というのは、ん~だいたい解りますが、分かりにくいですし、全体的に退屈。感動しないし、、これで賞を取ったのが信じられない。
すみません…ボロクソに書いてしまいましたが、、個人的に素晴らしい映画ではなかったです。途中で帰りたくなりました。
観なきゃ良かった。。。
家族って何? 生きるって何? 血・愛・絆…?
今、"万引き家族"を観終わりました…。
人は血の繋がった家族と暮らすのが一番⁉︎
愛が無くても、血が繋がってれば幸せ?
血が繋がって無くても、愛が有ればそれは家族だと思う…?
お金が無くても、万引きして食べれれば幸せ?
どれが正しいのかは分からない…、
けど…本人達が幸せならOKなのかもしれません…。
パチンコ屋で子供を車に乗せたままの親、
産みたかったわけでもなく出来たから仕方なく産む…、
理由もなく叩く・殴る・火傷をさせる。
脅して、年金の様にお金をせびる年寄り、
皆んな心が寂しいから寄り添って暖まる。
幸せって、なんだろう?
生きるって何だろう?
なんか、考えさせられた映画でした。
深い映画、でした。
悪くないがちょっと物足りない
正直な話、ストーリー的には他の映画でも良くある内容だと思いました。描きたい内容は良く分かりましたが何かが物足りないと言いますか、感動が今一つでした。
絵的には生活感がリアル、特に汚れがリアルだと思いました。
想像に反してエッチなシーンが結構ありましたので1人で観に行くほうが良いかもしれません。なお、客層は結構年齢高めでした。
リリー・フランキーという名前は知っていましたが顔は知らなかったので、エンドロールを見て初めてこの人がリリー・フランキーだと分かりました。何だか田中邦衛+矢沢永吉みたいな喋りだと思いました。
共鳴
独り暮らしのお婆さんのもとに集い家族の様に暮らす血の繫がらない人達の話。
脛にキズを持つ中年男女と家出少女に拾われた男の子に女の子。
家族というタイトルを冠しているけれど家族愛を感じることはなく、年齢を超え痛みを理解し合い暮らす仲間という感じを受けた。
まあそれで良いのだけどね。
正しい形であるかは別として、それでも確かに心や情を感じた。
魂が揺さぶられるシーン
近藤龍人さんの、ガッツリ真正面から役者と向き合う、腹の座った撮影が大好きです。(*゚▽゚*)
是枝監督との初タッグとあって期待していましたが、まさかパルムドールまで受賞するとは!
期待値MAX!
待ちきれず、先行上映に行ってきました。
是枝監督と言えば山崎裕さんの“そこに人がいるシーン”とでも言いますか、
役者の演技から漏れ出たかのような、“愛おしい日常の瞬間”を切り取ったシーンに、いつも魂が震えます。
もはや、このシーンが観たいがために是枝作品を追いかけているようなものですがww
久々に組んだ『海よりも…』は、やや物足りない印象でした。
そして今回、近藤さんを迎えたことで、是枝劇場第2章の幕開けを感じました!
監督が「各世代で一番撮りたい役者」を揃えただけあって、キャストの素晴らしさは言うまでもありませんが、監督の描きたいものが“フィクションの中のリアル”から“フィクションのリアル”へ移行したのではないかと思えました。
そして特筆すべきは、汗の匂いが漂うようなSEXシーン!
これも近藤さんの真骨頂ですよね(*^ω^*)
人の営みを描くうえで重要な要素だと思うのですが、これまでの是枝作品には無い肉感が加わって、とてもとても愛おしかったです。
家族の繋がり
まずは子役含めすべての役者さんの演技に拍手。カメラワークや細野晴臣さんの控え目な音楽も作品を邪魔すること無く映画に集中できました。
家族の繋がりとは何かを問う作品として「そして父になる」との類似性を強く感じます。
血の繋がりを基盤に置く山田洋次に対峙する是枝裕和の模索なのか?
是枝監督には今後もぶれること無くこのテーマを一貫して追及し続けて欲しいと思いました。
何があれば本当の家族になれるのか
面白かったなぁ
家族のあり方について考えさせる作品だった
カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞作品
彼らは、見ず知らずの人が見れば
おばあちゃん、お父さん、お母さん、おばさん、息子、娘 の五人家族
しかし、彼らは本当の家族ではなく
寄せ集めの家族である
収入は少なく、おばあちゃんの年金をあてにしながら生活している
だけど、彼らの生活はちっとも惨めではなく
彼らは彼らのなりの幸せな日々を送っていた
それは、童話の「スイミー」で
一匹ずつだと小さく弱い魚たちが
みんなで集まって力を合わせて大きい魚と戦ったように
一人一人の生活力は弱いけど
みんなで力を合わせれば
幸せな家族を作ることができるのだ
ということを示している
法律的には正しいけれど、一緒にいて不幸な家族と
法律的には間違っているけれど、一緒にいて幸せな家族
どちらが本当の家族と言えるのかを
この映画は問いかける
家族とは、一体何で繋がっているのか
血なのか、金なのか、それとも愛情なのか
カンヌでも絶賛された安藤サクラが
とても良かった
彼女が流した涙は「愛情があるからこその涙」であり
そんな彼女の深い愛情を容赦なく引き裂くのが、法律だったり条例だったりすることが残念であり、とても悲しいことである
せめて、子供たちばどうしたいのか
誰と一緒にいたいのか
お願いだから聞いて欲しいと切に願った
本当に彼ら家族は悪なのか
思い返すと、なんとも複雑で煮え切らない気持ちが残る作品だった
ありがとうございました
ケイト・ブランシェットが絶賛した
安藤サクラのあの涙の演技。
是枝監督が今作の方向性を決定付けたと語っている
樹木希林の砂浜でのアドリブのセリフ。
そして、松岡茉優が絡むいくつかのシーン。
全てに心震え涙が止まらなかった。
ラストは、
絵本の「スイミー」に
光り輝く未来を感じた。
社会が変わらない中で
劇中に実在していたスイミー
つまり、“彼”は
マイノリティ達を導く存在に
成長していくのだと。
内容に関する賛否はあるかもしれない。
でも今作は、間違いなく
素晴らしい演技の集合体が描き出した
最高峰の輝きを放つ傑作だった。
※レビュータイトルは恐らく樹木希林の砂浜での声に出さずに伝えた言葉。間違えてたらどなたか優しくご指摘くださいw
人間の生きる本質をえぐる映画史に残る名作
是枝監督が「10年間考えてきたことをすべて詰め込んだ」と話されていたが、本当の幸せとは何かという本質を、犯罪でしか繋がれなかった家族の物語を通して伝える重くも優しい作品。
現代にはびこる数々の問題ーひたすら規模を追い求める超消費社会、負担を強いられる子育て環境、行き場を失った性を売り物にする女性など…それらを受け取りやすいかたちで紡いでいる。
時折聞き取りづらい会話があるぐらい、日常感がスクリーンから溢れる画づくりで自然ながら観客を引き込んでいく。それを実現できるのも、深みのある名役者たちの存在。樹木希林の佇まい、リリー・フランキーの空気感、安藤サクラの語りかける無言の表情と涙、松岡美優の愛くるしさ…どれも最高レベル。城桧吏くんは今後が楽しみすぎる。
それだけの役者を集められる是枝監督は、日本を代表する映画監督だ。
本来、生態系の循環の一部である人間も、死んだ身体を埋葬することですらお金を必要とする社会…随所にとても考えさせられる問いを投げかけてくれる。
究極の家族の形がここに存在していました。
家族ってなんだろう。
愛するってどういうことだろう…。
家族の繋がり方について考えさせられる映画でした。
タイトル通り万引きをする事で生計を立てている家族。
万引きという行為が、家族の絆を深めているのだとしたらなんとも皮肉な話です。
常に金欠、明日の生活が危ぶまれる中、今日のために万引きを繰り返す…。
幼い子供が父親の大人に従い行動する姿に、切ない気持ちでいっぱいになりました。
唯一頼りにしているのが、一緒に暮らしているおばあさんの年金。
一人暮らしの孤独の老人の年金をムサブリ食いながら生きる家族の有様は、ゴキブリのように意地汚く映ります…。
それでも生きるためなら、どんな事でもいいやるしかないというのが、貧乏の宿命なのかもしれません…。
冒頭から引き込まれる、困窮とした生活に、絶望感と悲しみしか感じませんでした。
しかし、中盤から一変!
辛い気持ちの端々に、暖かい家族の温もりを感じる瞬間が見え始めます。
父親の息子に対する優しさ、母親の娘に対する抱擁。
その愛し方全てに、絆のようなものを感じることができました。
まさに、家族であることの幸せや、愛するということの尊さが滲み出ています!
ここの家に住む人たちは、皆一度家族に絶望した過去を持っています。
だからこそ暖かい家族を、偽物でもいい、偽善でもいいから、目の前に形つくりたいのかもしれません。
本物だなんて眩しすぎる、私たちには偽物が丁度いい…。
だって、繋がりなんてあっという間に途切れてしまうのだから…。
そんな心の声が聞こえてきそうな映画でした。
皆本当の自分を隠しながら、仮面を被りもう一人の人間を演じているのです。
果たしてどちらが本当の自分なのか…。
その答えは…、最後までわからないままです。
でも確かな事は、たとえ偽物であったとしても、バラバラであったとしても、幸せであればそれでいいという事。
今日を今を精一杯生きることに、彼らの幸せがあるのだとしたら、十分素敵なことだと思います。
幸せの重さや形なんて人それぞれ。
たとえ偽物でも、何かしらの幸福が存在しているならば、それは本物をも超越する最強の愛情なのだと私は思いました。
最後になりますが、パルムドール受賞おめでとうございます‼︎
是枝監督らしい「家族」の映画でした。
今後の監督の作品がますます楽しみになりました(^^)
ありがとうございました‼︎
さらにおまけ…。
キャストの子役二人の天才的な演技と、ベテランのリリーフランキーさん、安藤サクラさん、樹木希林さんなどなどの魅力ある演技に引き込まれました。
役者の天才的な演技力にも注目です!
おめでとうございます!
さすがカンヌにてパルムドール取った作品なだけあって超満員の試写会でした。
是枝監督らしさが溢れてるというがギュッと詰まってるというかそんな作品でした。
演技なのに演技じゃないような日常がそこにあって不思議な感覚でした。
まだ胸がザワついて、もう一度みなおしたい気持ちです。
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