万引き家族のレビュー・感想・評価
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常識の保護と、非常識な保護だが。
暴力を受けてるような子は、保護されます。
育児放棄するような親から子は保護されます。
それは救いなのです。
が、、、、
言葉では説明出来ない正義もある
犯罪は犯罪ですが、そうじゃなくて、気持ちが分かるか!?ってところですよ。
ラストは、落ち着くとこに落ち着きましたが、後味の悪い終りでした。
確かに絆はある。
恵まれていてよかったと自分の幸せを再認識出来る作品に感じました。
あの家庭生活や環境は東京とはとても思えないです。
それでも恐らく祥太とゆりは拾われないよりはましだったのかと思えます。
小説での展開や細かい部分を読んでみたくなりました。
いけないことだけど、切ない
おばあちゃんの年金を頼り
足りない分は夫は日雇い労働しながら息子と万引き
妻はクリーンング屋で働き(パート)
妻の妹は風俗で自分の小遣いかせぎ
なのだが
それはふりであって
万引き家族と言うか偽物家族
血は繋がっていないが
みな訳あって家族同様に暮らしている
しかし 貧しくて汚くて狭い家の中なのに
楽しい家族の団欒が繰り広げられ
本当に偽物家族なの?思えるほど
さらに夫は虐待されていると思われる少女を
家に連れてくる
見て見ぬふりする現代の中 夫は少女を連れ帰る
そこには損得はない
しかしその少女によって家族に試練が訪れるのだが・・・
スマホもゲームもお金もない
しかし 彼らは心でつながり
見ていてほのぼの 楽しくなる
次第に明かされていく彼らの過去が
その暴かれ方が うまい!
つらい 悲しい・・・
是枝監督 卑怯でしょ(笑)
どうして こういう生き方をしたのか
いや できなかったのかが
次第にわかってきて 観ているものの心に刺さる
人の暮らしは外から見るだけでは
わからない事が 多く存在するのだなと
考えさせられる作品だった
それと女優安藤サクラが大好きな私は
今回はどんな演技を観せてくれるのかが
とても楽しみだったが
見事に期待をはるかに裏切り
クライマックスの彼女の演技に
心の中で拍手喝采 涙の嵐でだった
池松 壮亮(大ファンです)ほんの数分の出演でしたが
彼の演技は素晴らしい!!
これからもとても 楽しみな役者だ
スマホやゲームよりリアルな人との繋がりが
大切だなとも思わせる作品で
とても良かった
しかし
ラストはせつないなあ・・・
彼らの幸せを願う
もう一度は映画館に観に行きます
今まで映画館で観た映画を再度観に行くことは全くありません
でした
TVで放映された時に、何度か見るということはありましたが
でも、当作品は時間が取れ次第、映画館に再度足を運ぶつもりです
一度見ただけでは、満足できない何かを感じるんです
それ程スゴイ作品だと思ってます
一度見ただけで、納得というか満足できるような内容・表現
では無い、と強く感じた次第です
演技については全く理解も興味もないんですが、印象に残った
シーンは、監督や皆さんがその演技の素晴らしさを称えて
おられました
そういったところを再度見たいと思いますし、観るたびに
新たな何かを感じたり、再発見できそうな気がします
皆さんが賞賛されてるシーンで、見えない花火を音だけで楽しむと
いう場面が記憶に薄いので、そこは特に注視したいです
サクラさんの取り調べのシーンは感情のこみ上げ方が強く
心に焼き付きました
最後に言いたいことは「万引き家族」は、物を盗むということより
家族を盗むという意味なのかな?なんて勘違いにも
思ってみました‥
血でつながってなくても、他人同士でも家族になれる・・
大体、夫婦そのまのが他人同士でも家族になれるって
ことでは・・・
今でも泣いてしまいます
色々な立場を受け入れざるを得ないように映画では仕向けられていましたね。でも全てが前向きにとらえられていて、これが「映画」であることなんだと思いました。とても気分が良いです。
本物の愛情を一度でも受けた人は強い、と気付かせてくれたのも良かったし、自分も与えられようになりたい。
うーむ
賞を獲った事で注目したし、観ようと思ったのは確か。もちろん内容は良かった。
けど、今年度のNo.1だと現時点では断定できない感じ。
本が出ていたのでチラリと見たけど、内容というか描写がくどいので映画の方が好き。
その反面、この説明不足の中でよく海外で賞を獲ったな、と。
パチンコ屋の駐車場の車の中から子供をさらった話とか、いろいろ細かな話を海外の人は理解できるのかな??
法律って誰のため。
どうしても、先日起きた東京目黒の事件とダブってしまった。いかにも鋭いタイミングで起きてしまった事件。映画では、万引きをしながらも、その生活は、人として、仲間として接してくれるつながり方と、血が繋がっているというだけで、児童虐待などの愛のかけらもない届け出だけの家族の形と、どっちがどうなんだって話。「子供は親を選べない」これが原因で不幸な事件はあまりにも多い。その他にも作品の中には様々な問題提起があった。映画を通じて伝えたいことがストレートに伝わってくる。安藤サクラさんの「社会の裏の表情」が最高にいい。
家族とは?
家族とは何か?絆とは何か?
家族は選べない。
是枝監督の作品で自分の中では
一番いい始まりでいい終わり方でした。
ハッキリと明確な答えが出ないから
悶々とする人もいると思うけど
観終わったあとに心に残る余韻が
心地いい。
好きなシーンがたくさんあって切りがないけど松岡茉優さん演じる亜紀が池松壮亮さん演じる4番を抱きしめ「あったかいね」というシーン。
古い汚い家でくつろぐ姿は演者とは
思えなくて庶民的で良い。
安藤サクラさんと松岡茉優さんの
化粧してない姿がリラックスしてて
自然。
祥太役の城桧吏くん
ゆり役の佐々木みゆちゃん
の演技もすごかった。
ゆりの最後の表情が何を意味するのか?
「万引き家族」で「家族とは?」を
考えさせられました。
素晴らしい映画をありがとうございます。
見た人すべてが自分の感性を問われる作品
封切りから数日たった平日のある日。
話題作とはいえ驚いたことに邦画ではひさしぶりのほぼ満席だった。
カンヌ映画祭でのパルムドール受賞というだけでは、平日の雨の中これだけの観客は集められなかったのではなかろうか。
館内を埋め尽くした半数以上が60代以上の老夫婦と見られる人々。
彼らをひさしぶりの観劇に動かしたのは間違いなく、先日の目黒での痛ましい事件であろう。
「子供を産めば誰でも母親になれるのか」
安藤サクラのこのセリフが
作品のすべてを表現していた。
社会の暗部を丁寧に描写したこの作品を
他人事ではなく、また表面的に捉えるだけでもなく、リアルな現実として「貧困」や「児童虐待」について一人一人があらためて考えるきっかけになればと切に思う。
家族と呼んで
祝!日本映画21年ぶり!
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞!
…でなくとも見たいと思っていた。
何故なら、自分にとって是枝裕和監督作品は10割バッター。
本作製作のニュースを聞いた時から期待していた。
親に棄てられた幼い子供たち。
胸の内を開けばチクチク本音が溢れ出す家族。
子供の取り違え、異母姉妹、血の繋がりの無い家族…。
これまで様々なカタチの家族を描いてきた是枝監督だが、本作でもまた、異色のカタチの家族を紡ぎ出して、問い掛ける…。
父、母、祖母、若い伯母、男の子が一人。
東京の片隅でひっそりと暮らす、一見普通の5人家族。
真面目に働いてもいるが、彼らには家業がもう一つ。
万引きであった…。
冒頭からちょいとドキドキの万引きシーン。
一方が店員らを監視し、注意を反らし、合図する。
もう一方が“願掛け”をし、盗む。
その鮮やかな手口!
…いや、誉めちゃいけない。立派な犯罪なのだから。
でも、作品の掴みとしてはバッチリだ。
彼らが盗むのは、小品小物ばかり。
しかしある日、とんでもないものを盗む。
“仕事”を終えた冬のある夜、アパートのベランダに放置されている幼い女の子を見つけて、家に連れ帰ってしまう…。
作品の本筋については後ほどじっくり考えを巡らせながら語るとして、まずは、
毎回毎回キャストが名演を見せる是枝作品。今回も見事なアンサンブル!
リリー・フランキー、樹木希林、是枝作品常連が是枝ワールドに居るこの安心安定感!
自然体のリリー、希林おばあちゃんはもはや鉄板!
是枝作品初参加の安藤サクラ、松岡茉優。
安藤サクラがさすがの巧さを見せつける。グッとさせられる、引き込まれる名演が要所要所、多々。クライマックスの涙ながらのあるシーンがもう…。
本当に彼女には今、日本映画の女神が降臨しているとしか思えない。こりゃまた、キネ旬主演女優賞獲るわ。
メキメキ実力と評価を高めていく松岡茉優も、出番はそんなに多くないが、アンサンブルの一人に徹し、また、あるバイトで際どいシーンにも挑み、見事!
子役が名演を見せるのが是枝作品の見所の一つだが、本作も言うまでもなく。
堂々した演技を披露した男の子。
難しい役所を見事演じた女の子。
実質、この二人が主役のようなものだ。
彼らが暮らす家。
狭くて、汚ならしくて、物が無造作に置かれて散らかってて、臭いまで漂って来そう。
夏なんかは汗だくだく。
とてもセットとは思えないほど、日々の生活が染み付いている。
レトロで何処か昭和のような面影を残す町並み。
東京にもまだ潜り込めば、こんな風景が残されているとは…。
ここ最近の是枝作品の中でも、規模的にも題材的にも最も小さく、地味。
初期の頃のインディーズ作品を思い出した。
またあの頃のような作風を見れるのは嬉しい。
栄えある賞を獲ったからとは言え、こういった地味だが良質の作品が全国規模で公開されるのも喜ばしい。日本映画だって、アニメや漫画実写ばかりじゃない。
演出手腕も唸らずにはいられない。
前半は、淡々と家族の日々の営みを見せる。
そして後半は…。
ある事をきっかけに、彼らの穏やかな暮らしが崩壊し、この家族の秘密が明かされていく…。
本作製作の着想は、年金受給者の死を隠し、不正に年金を受給し続けたという事件だとか。
勿論それにも触れられるが、それともう一つ、タイムリーとしか言えない最近ニュースを騒がした事件も彷彿させる。
彼らが連れ帰った女の子は、明らかに虐待を受けている。
冬の寒い夜にベランダに放り出し、身体には痣…。
そんな子供を見るのは痛ましい。
手を差し伸べ、助けてやりたいと、常人なら誰もが思う。
でもそれが、警察とか福祉の人とかとは決して限らない。
連れ帰った彼らのした事は、無論犯罪だ。誘拐に該当する。
法を犯したいけない事だとは分かっている。重々分かっている。分かっているのだ。頭では…。
でも…
子供を虐待する本当の親。
頭を撫で、抱き締め、温もりを与えてくれた他人。
どちらが正しいのか。
この家族の“秘密”もそうだ。
公開されたばかりの話題作故、その核心はネタバレで言えないが、端から見れば普通じゃない。
法を幾つも犯している。軽犯罪どころか、重犯罪も…。
これで家族と言えるのだろうか…?
そもそも、家族とは何なのだろうか。
血縁上の繋がり。
しかし、血が繋がり、一緒に暮らしてはいても、家族とは呼べない家族がこの世にどれほど居るだろうか。
確かにこの家族は普通じゃない。
子供に万引きすらさせる。隠し事がある。と言うか、それ以前に…。
が、バラバラだった者同士が集い、営み、繋がり、温もり…。
それらは全て、家族である大前提ではないか。
この家族が幼い子供二人に及ばした影響は計り知れない。
しかしそれは果たして、悪影響だけだろうか。
一緒に暮らした日々…。
それはいずれ、この子供たちが成長する上で、きっと…。
ラストシーンまで、本当に色々考えさせられる。
明確な答えなど無い。
だからこそ暫くは、またふと思い出し、思いを馳せてしまうだろう。
人によって良い悪い、感じ方考え方もそれぞれだろう。
家族とは、育まれるもの。
私はひと時でも、彼らをそう呼びたい。
先日観た『孤狼の血』の白石監督作をよくご贔屓で年間BEST候補の一つに挙げてしまうが、是枝作品もそう。
本年度BEST候補の一つ!
安藤サクラに今、日本映画の女神が降臨しているのならば、是枝裕和監督にはここ数年ずっと、日本映画の神が降臨し続けているようだ。
一回では消化しきれぬ満載さ。
梅雨の映画館。月曜日の午前、新百合ヶ丘という郊外の劇場も思いかけず長蛇の列。パルムドールの号外は客の足に直結しただろうが、それだけではない彼への期待がきっとあるのだろう。
6月の歳時記になりつつある是枝裕和新作。
素晴らしかった。正直一回観ただけではまったく消化出来ていない気がする。
安藤サクラ。けだるさの魅力。不潔にさえ見えるけだるさが、母になるにつれ凄みに変わっていく。ラストがよかった。
セリフが素晴らしかった。あのセリフでひとりのけだるい女性に賢さが宿った気がした。
リリーフランキー、松岡、樹木、みな凄かった。いいシーンはあげきれない。
でも、ひとつだけ大好きなシーンを。
松岡が池松壮亮を抱きしめる場面。震える心と身体を抱きしめる場面。涙のしずくと若い肉体が悲しく美しかった。
是枝裕和、進化の途中。もっともっと人間を家族をこの社会を深く描いてくれるだろう。
彼と同時代に生きていることが、嬉しくもかなしくもある。
もっとディテールにこだわって欲しかった
社会の底辺の人々をドキュメンタリー風にリアルに描写し、見た者に問題提起をするのが是枝監督の手法だと認識してるので、あの終わり方はありなのかなと個人的には思います。丁度あの悲惨な事件が報道されたタイミングと重なったので、より突き刺さるものがありました。
ただ、一箇所だけいただけなかったのは、リリー・フランキーの松葉杖。松葉杖を一本で使うときは怪我をしていない方で使います。スタッフたくさんいるだろうに誰も気づかなかったんですかね?リアルさを追求する是枝監督にあるまじき失敗で、少し冷めてしまいました。
弱さに共振する
なんだか小津作品の家族とは、ネガポジの関係みたいで面白い。
弱さで繋がるある種のファンタジーと思わせつつも、終盤でリアルに切り込んで行きます。
カンヌ対策もバッチリで、とても良くできてるなぁという印象でした。
コロッケラーメンやキャスティング、リリー・フランキーの走り方(反則だろあれ!)、ガリのような効果のサウンドトラックなど、色々楽しめました。
そうめんからの一連のシークエンスはとても好きです。
実際の情景描写は…。
みなさんがご意見されていますように、中々理解に及ばないギャップと言えるものがありました。日本の社会的における層を区分けすることが自分もよくわからないのですが、僕自身もっと低層なので、リリーさんが取り調べ後にフツーにそこそこの家に住んでいる設定を受けて、「どうしたらそこに住めるの?」的な疑問が生じました。共同生活を楽しんでいる血が繋がっていない家族じみた構成は自分もちょっぴり経験がありますが、かなり気を使うのでめっちゃしんどかった。他人同士で住む違和感や押し付け感を超えて家族みたいな助け合いが生じてくるきっかけをほんの少しでも見せて(魅せて)欲しかったなぁー。役者さんのそれぞれは、本当にそこいらに居そうな感じで、お名前を知っていても役者さんのイメージが先行せずに入り込めました。樹木希林さんは凄い。本当にそんなお婆ちゃん居ますから。笑
芸術性なカットとか、それ以上は観客本人で考えろーーーとかの表現方法はある意味凄いんでしょうけど、どんな世代が見ても共感やじんわりくるジブリ的とは言いませんが、わかりやすさがもう少しあってこそお客さんや映画館に足を運んで観てくれる人に伝わりやすいのかなぁーなんて思います。
是枝さんのような映画監督がいてよかった
見る人によって見る観点と深度が大きく変わる映画だと思いました。5歳の子どもと10歳前後の子どもでは、親に対する愛着や視点は大きく違っていて、それがラストに浮き彫りにされていたような気がします。「僕を置いて逃げようとしたの?」「…そうだったな」や、「これからはおじさんと呼んでくれ」「…そうする」といった会話や表情がとても切なかったです。そういう風に生きていくしかできない人や、社会的に上手に生きているように見える人でも何かを省いて平静を保っている人もきっと少なくないのかなと思いました。翔太と治のバスのシーンが忘れられません。翔太はこれからどう治と関わっていくのかな。
もっと大衆に寄せてほしい
海外の映画祭で賞を受賞した作品を鑑賞するといつもハードルが上がりすぎて少しがっかりする。この作品もやはりそうで、審査員に受けがいい作品と僕みたいな普通の一般人がいいと思う作品は違うんだとつくづく感じる。(別に歴史ある映画祭や絶賛している人を皮肉ってる訳ではないのであしからず)
今まで見た是枝監督作品の中では1番面白くなかった。
でも俳優陣は本当にすごい。特に安藤さくら、松岡茉優そして子役の男の子がバツグンに良い。リリーフランキーはもういいと思う領域を超越している。
まあ安藤さくらの日本アカデミー賞助演女優賞ノミネートは確定じゃないでしょうか?
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