万引き家族のレビュー・感想・評価
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左翼によくある厚顔無恥、ドン引き家族
まず一言断っておきたい。
筆者は映画学校在籍中に是枝監督からドキュメンタリー制作の手ほどきを受けたので恩義を感じている。
ただし、是枝さんの最近の発言を残念に思っているし、何より作品が残念な出来に思えてしまう。
なお最近のカンヌはクィア・パルムというLGBT映画専門の特別賞を新設するほどかなり弱者養護色の強い左翼系映画祭であることは知っておいた方が良い。
ハリウッドも含めて世界的に映画界は左巻きだけどね…
最近はインド映画など新興国の映画の方がひねくり回したこじらせ感がなくて単純に観ていて面白い。
LGBT問題を扱ってカンヌでグランプリを取った『BPM』も、個人的には会議シーンがやたら多くてつまらなく感じ、けっこう寝た作品であった。
先日友人が言っていた。「LGBTを扱うのはいいけど、どうしてどいつもこいつもヴィスコンティ作品のように美しく描けないのか?」と。(それが才能の差か…)
本作を観る前に※自身のブログで是枝さんへの違和感を表明したので、ここで再度あげつらうことはしないが、やはりネットでも指摘されているように本作が政府助成金の支援を受けていながら「権力とは潔く距離を保つ」という発言をして国からの祝意を辞退したのはいただけない。
政府からお金をもらって反日活動をしている大学教授が多数存在する問題が国会でも取り上げられていたが、是枝さんにも同じ匂いを感じる。
また『うなぎ』で今村昌平がパルムドールを受賞した時に国は祝意など送ったのだろうか?
またこの疑似家族が万引きをする理由がわからない。
少ないながらも年金をもらっているばあちゃんがいて、他の成人の3人は働いている。趣味にお金を使っているとか生活が派手なわけでもなく、何か特別な事情もないのにどうして万引きしないと生きていけないのか説得力が皆無である。
彼らの万引きは単なる性向でしかないのではないか?
一部の保守が日本の恥部を国外にさらしてけしからん!と怒っているとのことだが、別に問題提起にもなっていない。
彼ら疑似家族が全般的に道徳心に欠けているようにしか思えない。
またこの疑似家族に本当に絆などあったのだろうか?
作品を観終わっても社会に絆を引き裂かれたようにも感じられなかった。
母が本作を観たいということで映画館に連れて行ったが、「何を言いたいのかよくわからない。つまらない。『誰もしらない』の方が面白かった」と言った。
エンドロールが終わって劇場内を見回しても一応にみなポカンとした感じだった。
「わたしまだやられたことないけど、車上荒らしこわいね」という女性の感想は耳にした。
なぜ是枝さんが血縁の家族に疑問を持ちたがるかは、是枝監督特集号の雑誌を斜め読みしてその生い立ちにあるかもしれないとなんとなく想像しているが、現在はご結婚もされて娘さんもいらっしゃるようなので肉親の情も普通にわかると思う。
そんな肉親の情を無理矢理論理で否定して頭でっかちに監督したのが本作だと思わずにいられない。
同時期に『羊と鋼の森』も観た。
『万引き家族』に比べて全くと言っていいほど客がいなかったし、主演の山崎賢人も特別演技が素晴らしいとも思わなかったが、ピアノの調律を通じて人の絆を浮かび上がらせる素晴らしい作品だと思った。興味を持って原作小説も買った。
本作の唯一の救いが柄本明扮する雑貨屋のオヤジだけというのはあまりにも寂しすぎる。
2011年以降のすべてのカンヌ映画祭パルムドール受賞作品を観ているが、一般の人が観たら「暗くて眠くて退屈な映画」となることを保証するし、筆者も実際に何作も映画館で寝ている。
自信を持ってあえて言う。
カンヌ映画祭のパルムドール作品を観る必要はない。
もっと純粋に感動できる映画は星の数ほどある。
観るなら話題作りぐらいの片手間でいい。
それと先日自殺した西部邁氏が30年近く前から指摘しているが、現在の第一の権力は政府ではない。民主主義の世論(せろん)を形成するマスコミである。
最後に、映画監督という人気商売が「権力とは距離を保つ」ことなど不可能だし、そんな現状を踏まえない是枝さんの発言も格好悪い。
※そらみつ文化チャンネル→つれづれ→左翼文化人があいついで死去ー左翼陣営に顕著な少子高齢化?
家族なのか子供なのか
リリー・フランキーが子供達に唯一伝えられる「万引き」で家族は崩壊する。息子を見捨てる。あざとそうに見えて実は愛情深く、愛情深そうに見えて、あざとかった。それを子供達は見逃さなかった。息子は施設に帰り、娘にはDV家族に帰ると言われる。
そんなご都合主義のリリー・フランキーの罪をかぶった安藤サクラの愛情で十分ではないだろうか。「私たちじゃだめなんだよ」と言ってまだ「私たち」であろうとする夫婦愛で。夫婦だけでも家族だろう。
よかった
「誰も知らない」みたいに、
事件として発覚する前に終わるのかと思ったら、
警察に逮捕されて取り調べとか、なんか意外だった。
でも、警察官とのやり取りとか、
マスコミの報道とか
その辺が監督の言いたかったことなのかな。
凄いタイトル。
住んでるマンションが写ってたからみた
最後の方に、子役の男の子がとびおりたところですが、
どのくらいの高さなのかと気になり見に行ったら2.5メートルくらいありました。
あのシーンの撮影は今年の1月の末でした。子役の女の子が黄色の服で走っているシーンの撮影を見て、半袖はかわいそうだと思って通りかかりました。
映画の内容的に、個人的には完結していないような気がしてモヤモヤして帰りました。
全体的に寂しい
家族全員、演技が本当に本当に素晴らしいです。特に安藤サクラ!逮捕された後の供述シーンでの涙。目を離せない演技とはこの事だなと実感しました。
つながり無いんですよね、この家族。でも喧嘩するでもなく、よく笑っている。
夫婦が放つ、人を、温もりを求める寂しさが、優しさとなって家族を作っている。
欲を言えば、松岡茉優のエピソードはもう少し丁寧に欲しかったかなぁ。少しだけ消化不良なので星マイナス0.5です。
万引きとかどーでもいい。社会学的に価値のある映画。
僕には幸せそうな家族に見えたな。それの何がいけないの?
この映画「家族」についての映画だ。
昔、日本にはイエ・ムラ社会という概念があって、経済的なセーフティーネット、経済的な機能集団のようなもので、生きていく上で必要不可欠なインフラだった。
しかし日本は経済的に繁栄したために、どんどんそれを解体していった。
その結果日本はどうなったか?
経済的にも精神的にも非常に未熟で脆弱な、所謂、夫婦2人とその子供たちで暮らすという、核家族だらけになってしまった。
国が経済的に繁栄しているときであれば、国の経済力それ自体がセーフティーネットだった、と言うか、そんなセーフティネットが無くても全然大丈夫だ。
なんだけど、正直言ってもうこの国にそんな経済力が残されているとは思えない。
そんで気づいてみたら核家族だらけじゃん!?これマジやばくね??w
そもそも、子育てって夫婦2人じゃ無理なんだと思う。
僕の個人的な感想なんですが、
その核家族だらけの現状に対して、日本政府何にもしてねーじゃん。この映画、政府批判映画だと思った。
あとこれ団塊世代に言いたい事なんだけど、もう昔のような経済力は日本にないのだから、いい加減価値観を改めてほしい。
万引きが良くないとか、愛があればこその結婚だとか、生命の価値とか、まああんたらの世代だけに通用する正論をいくら言ったところで、もうこの日本は救えないのよ。
社会都市構造自体を変えない限りはね。
問題提起
タイトルなし(ネタバレ)
御涙頂戴の映画ではなくて、浅い考えで終わることを許さない映画だった。
彼らは口では心で繋がっていると言う。でも、日常の所々にお金で繋がってる箇所がある。だから、彼らは自分たちはお金で繋がっていると思う。
しかし、犯罪が明るみになって離散して、お金のつながりなんてないのに、彼らは求め合う。彼らは気づいた。
はじめだって、お金になるからあきや祥太や凛が拾われたわけじゃない。拾っちゃったからお金に利用した。
彼らは愛に飢え、愛を見つけたんだ。
私たちは家族になる理由を探してるんじゃないか。血のつながりとか犯罪のつながりとか。
家族だって思えたら家族、それでいいじゃないか。
彼らは社会に容認される家族ではなかったけれど、彼らにとっては家族だった。だから、家族なんだ。
私は、「彼らは正しい」と言いたいんだと気づいた。
是枝監督だなぁ。
5+1の家族の演技が神がかり的に素晴らしい
メインの登場人物である5+1の家族(ほぼこの6人しか登場しない)の演技が神がかり的に素晴らしい。表情、オーラ、関係性……作られたモノとは思えない実在の家族のようでした。
特に樹木希林の演技のスゴさには狂気すら感じる。モリのいる場所といいホントすごいな…
役者の演技でここまでスゴいと思った映画はなかなかありません。
逆に”演技がスゴい”というのを意識しすぎて”映画を観ている”って感覚が強まったかも。
結果”自然に物語に没頭した”より”この演技すごいな”って何度も思いながら見てた。これもまた良い映画との触れ合い方かと
登場人物の立ち位置、やるせない関係性、温かい光景、伏線の回収、そして「万引き家族」というタイトル……設定は考えれば考えるほど深みがある。
ただストーリのカタルシスや感動的な流れってのは弱かったかな?終わりもぼんやりだし……そういう意味ではヨーロッパで受けたのは納得。
リリー・フランキーのちょっと変な人の空気はすごい。
安藤サクラのモサっとしながら一筋縄じゃいかない深みのあるオーラもスゴい。
子供役……とくにお兄ちゃんは素晴らしい。
松岡茉優はかわいいかわいいかわいいかわいいかわいい。
樹木希林はヤバい。
物語展開……ではなく設定とその見せ方、そして役者の演技の素晴らしさが強烈だった映画でした。
個人的に今年のベストにはならない。情が良くも悪くもつかない。
けど見ていて損はない映画だと思います。ほんと6人の演技は恐ろしいってレベル。
安藤サクラがすごい
時間が経つにつれて染み込んでくる。
父と二人で観ました。
鑑賞中、幸せな家族が崩れていく時、
ここからどうやってハッピーエンドに持っていくの?とハッピーエンドを願う私。
それは法の下ではありえない。
結果、通常訪れるであろう悲しい結末に。
帰り道、父に、ハッピーエンドがよかったよ。と言うと、
ハッピーエンドにはならない。って事を描いたんだろうと。
あのおかしな家族と、
それを世間一般の正しい言葉で責め立てた警察?の人。
どっちが滑稽に見えた?
どう考えても後者だよなぁ。と。
おかしな人たちじゃないよ。
精一杯生きている人たちに見えた。と。
素晴らしい映画だったと父は絶賛していました。
私には難しく、胸に何かがつっかえたような苦しさがありますが、
汚くて一見めちゃくちゃなのに
涙が出そうなくらい幸せな家族の光景と、
安藤サクラ、リリーフランキー、樹木希林の演技が素晴らしく、
レビューを読んでたくさん見逃していたことがあったので、笑、
もう一度じっくり観たいと思います。
リリーフランキーの「僕にはそれくらいしか教えられる事がなくて」のセリフがとても潔くグッときました。
子どもにどう接したらいいか考えさせられます。
今度は主人と観たいです。
じーんとくるいい映画
スカッとはしないが、じーんとくる、そういう映画もある。
これを観て、「不幸が悪い」とか「みんな不遇な人生だからしょうがない」とか弁護する気になるわけでは、決してない。
そんなことではなく、今そこにある6人のつながりに没入しているだけ。6人がやっていることは、薦められないことばかり。それなのに、それら(やっていること)はすっかり背景となって、観客である俺の注目は、「互いに与え与えられるもの」に集まっていく。そしてそこから温かいものが、たしかに伝わってくる。これはやはり監督の力なのだろう。
遅れましたが、カンヌ映画祭パルムドール受賞おめでとうございます。
音楽はほとんどなく、登場人物とその相互の関係(つながり)に集中し続ける、あっという間の120分でした。
使うと軽くなってしまいそうな言葉なので、ここまで避けてきたが、やはりこれは「愛の物語」なのだと思う。
ちょっとよかったので、友人の言葉を以下に記す。
「貧困もそうだが、家族の形が中心の映画だったな。
良いと言われる家族の形が人を苦しめることもあるし、奨められない家族の形だが、居場所になって救いとなる場合もある、ということだろうか。
古き良き家族の形をなにかと押し出しがちな文科省が、この映画を推奨している。「自分の主張とはあっていないが、良いものは良い」ということを今回は押し出しているのであれば、その考え方はいいぞ。もしそうであるなら、文科省もやるな。
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