劇場公開日 2018年6月8日

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万引き家族のレビュー・感想・評価

全926件中、261~280件目を表示

4.0陰翳礼讃

2019年5月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

難しい

「鴨川で野犬が群れている・・」きっと飼い主に捨てられたのだろう。いたいけない子供への虐待、絶え無い「いじめ」、名のある企業の不正隠蔽、強欲な経営者・・・。日々、心痛めるニュースばかりに接しているので映画にまでして観る気になれなくてスルーしてきた。特に不幸な子を見るのは耐え難い。
本作の2年前にカンヌで同様のパルムドールを受賞した「わたしは、ダニエル・ブレイク」も貧困、社会的弱者を扱ったものだったが清貧を貫き、狡猾な社会制度への反骨のメッセージだった。是枝監督は同様な貧困、弱者でありながら、あえて汚すことで清らかさを際立たせる対極の演出で本質に迫っている。
前半の絡まった描写と後半の解しの構成、予想通り辛い前半だが細野さんの音楽で救われる気がした。役者からスタッフまで一級を集めている。
「家族とは、人の絆とは、生きることの矜持とは・・」持ち帰るものは人それぞれだろうが是枝監督のメッセージは間違いなく伝わっていくのではないだろうか。古い黒澤作品で「素晴らしき日曜日」という映画がある、戦後の焼け跡の中の貧しい恋人たちを追った名作だが時代は変わっても人間を見つめる温かく厳しいまなざしは日本映画の中に受け継がれていると実感させられた。

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odeonza

4.5ありがとう

2019年5月23日
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ひとつひとつのシーンの細やかな演出の施しようは枚挙にいとまない。吹き溜まりのように集まった家族であるが、構成する各人それぞれの距離感の違いが微妙に異なり、それが立体的な照らされる。構図の中心にいる、リリー・安藤の擬似夫婦と2人の擬似子供たち。それに対して微妙なバランスで配される樹木・松岡。特に半分居候然としている松岡茉優のキャラクターをここに放り込んだのは、驚異の一手で、絶妙な緊張感を全体に与えていたようにも思える。一過的な家族、しかし所詮は個人の集まり。永続的ではないからこそ貴重でもあり、人生を通り過ぎ、心に住まわせ、人は次へと向かう。

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Kj

5.0持たざる者はどう生きればいいのか

2019年5月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

生まれてくる親は選べない。家庭は選べない。
まともに子育てしてくれてお金もそれなりにある親の元に生まれたらラッキー。でもそうじゃなかったら?

お金もない、知恵もない、家も暖かいご飯も愛情もない。常識もない。なし崩しで生まれた子どもをネグレクトする。感情にまかせて虐待する。その子どもが大きくなって、また同じような連鎖を生む。
もし自分がそんな環境で育たなくてよかったらラッキー。でも、見えないだけで、運悪くそんな親の元に生まれてしまった子どもやそのまま大人にならざるを得なかった元子どもはとてもたくさん存在している。

持たざる者はどうやって生きればいいんだろう。幸せという文字が吹いて飛んで行ってしまうその日暮らし。運よく大人になれたらいいよね。でも子どもにとっては今ある環境がすべて。大人にとってさえ、一度道を踏み外したら、セーフティネットからあぶれてしまったら今のこの日本の中でどうやって生きればいいの?
ないものは奪うしかない。弱かったら死ぬしかない。

寄せ集めの疑似家族の中で、みんなが欲しかったのは誰かと繋がっているという感覚。そして生きるためのお金。みんな本当の家族の中でそれは得られなかった。映画の中で流れる一つ一つのエピソードが印象的に全体像を描き出し、最後へと向かっていく。

見ていてしんどいのはそれが日々現実世界で起きるニュースの事件の一コマごとの、中身を辿っていったらきっと、そのうちのいくつかはこういう背景があるのではないかなと容易に想像できるから。

各役者さんたちの演技があまりに素晴らしすぎてあまりにリアルで心をもっていかれてしまいました。1週間ぐらい引きずりそうです。

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電磁波サボテン

4.5あれもう終わり?

2019年5月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

難しい

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ヨッシー

5.0リテラシーの判定に

2019年5月17日
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この映画に冷評をつける人のレビューでもっとも多いのが、親が子どもに万引きさせるのは、いかんじゃないか、という倫理への非難です。
しかし、それは言うまでもないことかと思います。

滔滔と倫理を説かれ、ひょっとしたら映画レビューを通じて、自らの正義感を披露しているのでは?と思えるのものもありました。映画レビュー枠を利用して「私は万引きを許さないモラリストです」と主張するのは、いささか効率の悪い自己主張ではないでしょうか。
また、それを言うなら、根本的に、深作やタランティーノの映画を好きなら、暴力を肯定することになってしまう、かもしれません。

もちろん、映画をどう見ようと個人の自由です。
個人の自由ですので、言ってしまうと、万引き家族に倫理観を持ち出すのは、映画を見慣れていない人の意見だと思います。
もちろん、映画を見慣れている人は、映画を見慣れていない人に比べて、優れているわけでも偉いわけでもありません。ぜんぜん、どっちでもよいことです。
ただ、さまざまなレビューを読んだり、身の回りの意見を聞いて、この映画をDegradeする人は、どちらかといえば映画を見慣れていない人に多い、と思ったのです。

NewsWeekでこの映画の海外の高評価を説明するコラムを読んで、納得したことがあります。
それには、(海外においては)文芸映画を見る人種/層だけがこの映画を見たから(高評価だらけになった)、とありました。反して日本では、話題も手伝って、様々な層の人々、普段映画を見ない人も見たから、過度な酷評もあらわれた──という説明でした。
なるほどと思いました。

個人の自由ついでに言うなら、映画をレビューするばあい、映画を見慣れていることは、あるていど必要だと思います。見慣れている人が見れば、この映画への倫理批判は、お門違いですから。
つまり、これに倫理うんぬんする人は、カーレースの客席から、レーサーたちのスピード違反に腹を立てているようなもの、です。

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mos89

4.0万引きがメインではない

2019年5月17日
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go-chan

4.0家族とは

2019年5月13日
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後半にぐいっと心を持ってかれました。

家族とは?
繋がりとは?
は、もちろんのこと、低所得層の暮らしについても考えさせられました。

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hon

0.5評価高いが駄目だった

2019年5月12日
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高評価だから題名から内容不安だったが期待してみたが想像通りで自分的には駄目だった。

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ま~太郎♪

4.0タイトルなし

2019年5月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

出演者は強者揃い
気持ち悪いくらい演技が上手い
storyも上げて下げてと辛く
海のシーンは本当の家族のようでまた辛
柄本明が怒らず話しかける1シーンが
ずっと心に残りました
.
是枝監督 受賞前雑誌インタビュー
「犯罪は社会が生むという考え方は、70年代ぐらいまでは一般的だった。少なくともそれが建前だった。その建前があったからこそ、マスメディアが報道することに価値があった。報じることで被害者に二次的制裁を加えるのではなく、私たち自身の問題としてとらえるために。でも、いつからか犯罪を教材として社会に属する一人ひとりが考えることをしなくなった」
.
犯罪は駄目だけど
SNSの二次的制裁
それを煽るマスメディア
これがホント不快

この映画を観て
物事は一面だけではないこと
色々と考えさせられます😖

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lily

4.0家族とは?

2019年5月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

本当の家族とは何かを考えさせられる映画。

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あっちゃんのパパと

4.5どの目線から見るかで社会は全く違って見える

2019年5月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

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Rosa

4.5揺さぶられる

2019年5月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

邦画界のトップランナー是枝裕和監督の新作。
都会の片隅にある、あばら家のような家にひしめき合う“家族”は家族というより“生き物の群れ”という感じで、芝居とは思えない生々しさと、どこか原風景的な印象がある。

そのへんはドキュメンタリー出身の是枝監督の手腕と、それを支えるリリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林、松岡茉優という実力派キャスト陣の演技力だから成せる技なのかも。

身内を虐待する血の繋がった家族と、犯罪でしか繋がれなかった擬似家族。
どちらも間違っていて、じゃぁどっちがマシなのか。
それを一体誰がジャッジするのか。
自分の中の色んな「何か」を揺さぶられる作品だった。

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青空ぷらす

5.0家族

2019年5月6日
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家族の形に多様性など無いと改めて知らされたような気がする。
世間はステレオタイプの幸せから逸脱した途端に、生きる意味を奪うのである。

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ヨッシー

4.5家族てなんやろねって考えさせられる

2019年5月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

知的

家族て誰がどうやって決めるねんってなったわ。すごいいい映画や。これは本当に見てよかった。

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たね

3.0家族とは?

2019年5月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

家族というのは何を持って家族なのだろうか。
家族の意味を考えさせられた。。
結局は人が決めたものであって心が寄り添っていれば一緒にいてもいい。
ただし、世の中にはルールがあって一緒には入れないこともある。
あとお金が全てではないが暮らしていけるレベルないと幸せにはなれない。

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ペキ

2.5難しい…

2019年5月4日
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Quynh_Kuin

4.0カンヌの人にはこの作品は日本社会の縮図と思われているらしいけど、そんな風に思われては困る。もっと酷いと思う。

2019年5月3日
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カンヌ映画祭の最高賞を受賞したらしい。

今までの作品全部での受賞ということなんだろうけど、単品で見ると見劣りするような気がする。

名作風のシュチュエーション作って役者さんにそれなりの演技をさせて、時系列でずっと追っかけていくだけ。

説明的な部分が全くないし、思い出しシーンもないし、なんでこうなっているのか、どういう気持ちなのか、登場人物の関係性も不明で、あまりストーリー性や演出的なものがない。

ヨーロッパでは訳の分からない芸術映画がうける傾向にあるので、よくわからないところが感性で見る芸術映画っぽくていいのかもしれない。

今村昌平監督の『うなぎ』も見たけど、この作品と同じような感じの作品でよくわからなかった。

河瀬直美監督の『もがりの森』もカンヌで何かしらの賞とったような気がするけど、無視されてるような・・・あれは何だったんだろう?

設定はわからないのだけれど、全体的な映像の雰囲気はドキュメンタリータッチ。

でも出演者は有名な役者さんばかりだから、演技はうまいけれども何か浮いている。

欧米の人が見たら誰だかわからなくて、ドキュメンタリーみたいに見えるのだろうけど、日本人はそういうわけにはいかない。

カンヌの人にはこの作品は日本社会の縮図と思われているらしいけど、そんな風に思われては困る。

もっと酷いと思う。

本当はもっと救いようのないどうしようもない感じだと思う。

この映画見ながら、そのうち闇金ウシジマくんみたいな人が出てきてたいへんなことになると思っていたけど、結局出てこないで、なんだかいい話みたいになって終わった。

ウシジマくんが出てきたら、逆に本当っぽくなったかもしれない。

だいたい万引きの認識が基本的に間違っていると思う。

この映画みたいに生活が苦しくて万引きしているのなら盗人にも三分の理で、悪いけれどもなんとなくしょうがないかな?という感じになるけど、日本人は生活が苦しくて万引きする人などほとんどいない。

日本人の場合は老若男女問わず、なんでこの人がそんなことするの?みたいな、何かに取り憑かれてやってしまうような、病的な人が多い。

他のことも、設定がよくわからないのでなんとも言えないけど、そのままいったら本当に救いようのない悲惨なことになっていくような気がする。

この作品は日本の社会問題にひっかけてはいるけれど、別に掘り下げているわけではなく、実際はファンタジー的な映画だと思う。

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Push6700

3.0奥が深すぎる

2019年5月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

奥が深すぎる

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kiiima

4.0じわじわ来る

2019年5月3日
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いい映画だった。じわじわと感動が来る。
見終わった後に、いろいろ考えさせられる映画。
別れた後に、また会いたいと思うのが本当の家族かな。

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ともくん

何、あの終わり方。スッキリしない

2019年5月2日
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前半何やらほっこりしながら見てたのに、後半から最後までイライラ、ムカムカしながら観てました。無駄な時間を過ごしました。
最後の終わり方にも 不満爆発です。もう見ることは無いな。

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カンダタ555