万引き家族のレビュー・感想・評価
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一緒に見ていた母は、「作品に共感できない」と、途中眠ってしましまし...
一緒に見ていた母は、「作品に共感できない」と、途中眠ってしましましたが、
私は、この作品は、実際にあった事件をモチーフにして作ったんだろうと感じるほど、とてもリアリティを感じました。特に、おばあさんが亡くなったあと、葬式などの費用がないので、庭を掘って埋めるなど。実際、本物の家族でも、葬式が出せずに、そのままにしている方があとを絶ちません。善悪ではなく、現代の、ある擬似家族の1断面として、良く、描かれていると感じました。
かなり泣けた
やっぱり是枝監督の作品は良いね。しかも知らなかったけど先行上映だったんだね。出演しているキャストみんな演技が上手だった。是枝監督の作品にはとうもろこしを食べるシーンが出て来ることが多いです。特に歩いても歩いてもに出てくるとうもろこしを揚げたシーンは見ているだけで食べたくなる。是枝監督のお母様が作ってくれていた料理なんです。そんな実際の家族の思い出がシーンに込められたりするから見ているこっちまで血が繋がってなくても絆に感動するんだろうな。
以前、他の試写会作品の舞台挨拶なのに阿部寛さんが次の作品「歩いても歩いても」がめちゃくちゃ良い作品だったと絶賛していたのが印象深くて出演しているキャストが感動してるんだから観ているこっちはそれ以上に感動しました。いつもキャストの中に樹木希林さんがいるのも素敵だなと思います。
ひどいと言っている人は何も不自由なく育った方だと思います
こちらの作品を見てただただ泣きました。その後はまずレビューが気になりました。同じ感情の人がいるのが見たくてたまらなかった。普段はレビューなんて投稿もした事は無いけれどとにかく皆んなの感想が知りたかったです。レビューを見れば普通に育って来た方、ネグレクトで育った方の解釈は明らかに違いが出るだろうと…やはりレビューには普通に育って来た方の評価は悪く、何らかの違った育ち方なのかはわかりませんが、人の痛みが分かる方のレビューもあり救われました。この作品は完結ではないし丸く収まる形でも終わってないのがまた泣けるポイントだと思いました。愛が溢れる嘘の家族の中で育つよりも愛のない本当の家族の方が良い環境だと思われてしまっている。戻ったとしてもやはり嘘の家族の時のことを不意に思い出してしまい遠くをみるりん。しょうたに最後嘘を付いたのも愛だと思う。嘘を付いてしまってもバスを追いかけてしまう所。泣けて泣けてしょうがなかった。でもこれは育った環境で感想は違うかな。でも分かって欲しいと心の底から思いました。
この映画は鏡
高良健吾と池脇千鶴が演じる刑事が詰問するシーンに是枝監督のメッセージが込められていたんじゃないのかなと。刑事たちの言葉は正論で常識的。でもそれはこの社会での常識的とされる生き方から外れざるを得なかった人たちへの偏見で満ちていて残酷だ。そして、この偏見は観ているあなたたちにもあるのでは?と問いかけているのだと思う。
やられた人しかわからない
虐待を生まれてから何年もされ続けた人にしか分からない痛みがあるし家族に存在を消される痛みも本人にしか分からない
やられた者だけがわかる痛み
その傷を少しでも癒そうと集まって
自然と家族になってしまった万引き家族。
私は生まれてから家出をする17歳まで虐待されていたので泣きながら観ました、痛いほどみんなの気持ちがわかりました
学力や経歴もないので水商売するしか生きていく方法が無いのも理解できます。
夏のシーンでは本当の家族のようにみんなの笑顔が素直で可愛らしくて尊かった
信代がきちんと働いていたので治が真面目に働いていればもう少し家族でいれたのかなと思いました。
この映画は理解出来ない人が多い事を願います
痛感して涙を流した人にはあなただけじゃないよ、よく頑張ったねとお伝えしたいです
酷い経験をしていなくても見事に演じきった製作に関わった全ての方達も凄いの一言に尽きます。
家族とは
家族とは血のつながりだけではないと思い知らされる作品でした。
いかにも日本映画という構成と雰囲気でした。
序盤から中盤以降までは、家族の生活風景のみなので、刺激が全くなかったのが残念な点でした。
これはひどい・・・・
なぜこんなに話題になったかが理解できなかった。
まずどんな環境であれ犯罪集団に全く感情移入できず、被害者が気の毒で仕方ない。
最後の30分ぐらいで子供がきっかけで警察沙汰になったときは爽快だった。
自分の子供には絶対に貧しい生活を送らせてはいけないということを痛感しただけでも、
見る価値があったから星一つ。
是枝監督の技量
カンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞した2018年最高の話題作ですが、何とも後味の悪い映画でした。
『三度目の殺人』『海街diary』『そして父になる』『誰も知らない』等々、近年の映画祭、映画賞の実績からすれば是枝裕和監督は、日本映画界を代表する名匠といえるのでしょうが、本作を含めストーリーテリングの妙は大いに実感しつつも、僭越ながら私としては映像作家としては超一流だが、映画監督としては疑問を抱いています。
公開後かなりの時間を経ても、その世評は相変わらず高いのは周知の通りです。安藤サクラや樹木希林といった演技派の、説得力を持って観衆に訴える、淡白ながらも迫力あるナチュラルな演技、子役二人の自然な情感に満ちた演技、リリー・フランキーの猥雑さ、松岡茉優のナイーブで堂々たる品のなさ。彼らが有機的に融和して昇華し、現代日本社会の底辺に生きる生活実相を赤裸々に抉り出し世に訴える社会ドラマは、やはりセンセーショナルであり重厚です。一方で観衆を惹きつける筋立てと小気味よくテンポの良い場面展開によって時を忘れさせる編集の技巧は名人級だと思います。
抑々のテーマは悲惨であり暗鬱であるにも関わらず、不快な嫌悪感が残らないのは、犯罪を描く惨憺たるエピソードを滑稽でユーモラスな台詞・所作と描写に徹しているからであり、いわばシリアスな社会派の色彩を塗した吉本新喜劇という印象がします。
またラストの安藤サクラのアップでのロングショットは、是枝作品では珍しく、作者の主張を明確に言わせていて、私としてはやや違和感を抱いた次第です。
ただ社会の底辺で生きる人間の強かさ、逞しさを高らかに讃えるような作調にはなっておらず、終始醒めた視点で淡々と画を切り取り組立てられており、黒澤明監督の名作『どですかでん』のような人間賛歌への感動は持てません。
但し、観終えた後に何とも言えぬ鬱屈感が残ります。それは、己より下層の者が犯罪にすら手を染めて、日々の暮らしに必死に踠く様、その苦しむ様に対して、決して公言したくはありませんが、どうしても心の中で抱いてしまう優越感、侮蔑感です。嘲笑してしまう自分を決して否定出来ない、一種の自己嫌悪でもあります。
これが後味の悪さの根源でしょうか。
尚、是枝監督の私見としての評価ですが、“家族”の在り様、真の“家族”とは、を常に追求する姿勢は、映像作家としては非常に高く尊重します。
ただ、私としては、映画館で対価を払って観る「映画」作品には、満足感、幸福感、陶酔感、高揚感による快感や感動を与えてくれることを期待しています。日常の延長として家庭のリビングで心身弛緩してやや騒然とした中で観るのと、映画館の暗闇と沈黙の中、多少の緊張感と不安感に揺蕩いながら、非日常空間の極大画面で観るのとは本質的に作品の作り方が異なるはずです。
是枝監督のストーリテラーとしての水準は極めて高いと確信しますが、映画作品としては、全体的ダイナミズム、その展開する舞台、アピールするテーマ、映像の構成が小ぢんまりと収まってしまっている感が拭えません。
残念ながら、昨今の映画作品、特に邦画には、映画館で観る作品たり得ていないものがあまりに多いと感じており、大いなる不安と憂慮を抱いています。
【不寛容な思想が広がる現代日本でこの作品を世に送り出した是枝監督の映画人としての気概、姿勢を全面的に支持する】
現代日本が抱える様々な問題
・日雇い労働者の実態などで描かれる様々な経済格差
・ネグレクト、児童虐待
・家庭の崩壊
(今作では上辺では普通の家庭を装っているケースを描いている)
・年金詐欺
・・・を炙り出した作品。
記憶に残るシーンは数々あれど、
信代(安藤サクラ)が女刑事(池脇千鶴)に机越しに尋問される件で、涙を拭いながらも毅然と前を向く姿には、涙が滲んだ。
<本当にあの家族は全否定されなければいけないのか。あの家族を産み出してしまった背景を深く考えさせられた作品>
<2018年6月2日 劇場にて鑑賞>
<2018年6月16日 劇場にて再鑑賞>
どうしてもリリー・フランキーより池脇千鶴
安藤サクラ、リリー・フランキー、樹木希林、松岡茉優を他人は挙げるが、池脇千鶴の取り調べシーンが私は好きだ。訥々と攻め上げていく警察官池脇千鶴。好きです。安藤サクラの濡れ場よりもちぃちゃんの取り調べ。好き。いかん、取り乱した。
家族らしさ
万引きで繋がっていた、他人が集まった家族
でも血の繋がった家族よりも家族らしさがあった
父親役は、教えることは万引きしかないと言いつつ、
母親役も、精一杯愛を注ぎ、
その役割を果たそうとした
家族というものを見つめ直す機会となった
人たらしかニセ家族か
登場人物のだれもがドメスティックな傷を抱えている。
しかしながら人の手を借りずには生きられない時、知らず知らず身についたものが、いや本能からか「人たらし」という人心掌握の方法だったとして、そもそもそれこそが愛情の本質だったのではと思い巡らせる。
家族における機能不全は愛情の有無ではなく、
一人では生きてゆけないことを受け入れるのか、吐き捨てるのかの違いだとするなら。
受け入れ、「人たらし」が互いに依存しながら暮らした「万引き家族」は、どれほど歪んでいようが真に家族として成立していた関係だったのではと振り返る。
同時に、その絆の濃さに、そうしなければ生きてゆけないのだという孤独を、打算を感じずにはおれず、始終殺伐さを感じ続けた作品だった。
家族のあり方、と語られていたがむしろ、親密な関係や親和性の必要、その健全についていろいろ考えさせられる作品と見る。
生々しい
以前にもこういうテーマの小説を読んだことがあるけど、他人同士が集まって暮らすとか。
父親役のリリーフランキーがクズ過ぎるなぁ。。
愛があればよいのかっていうものではない気がして、どうしても相いれない。感情的にNGだったな。もちろん血がつながっていても虐待される女児のことを考えたらこっちの方が幸せなのかもしれないけど、やっぱリリーのクズさ加減が台無しにしているようで、でも逆にそれが生々しいというか、映画の芯になっている気がしました。
万引きをする事で生きていく、、、
家族とは
血の繋がりが家族では無い。
本当の家族とは、、、
複雑な心情や環境を描いているんだけど
何か物足りないとゆうか
それを伝えるのに万引き題材にしてる所が
周りくどいとゆうか理解しがたい内容かなぁ。
子供が万引きをする理由や
生きるために名前を変え生活をする
など、世間から認められない行為をして
それでも心では繋がっている
だから家族だ!!
って事でしょうか?
もやもやが残る作品でした。
家族の愛情とはなんなのか
面白かった。誰も血が繋がっていない違和感が、最後にずっと感じていた違和感を線に繋いでくれる。祥太の成長物語。温かみを感じられない血の繋がりと、その血を乗り越えようと無理くり成り立たせようとして色々な問題孕みながら進む家族。ずる賢く見て見ぬ振りをする大人と、それに気がつきながら気がつかないふりを続け疑問を感じる子供。自分を置いて逃げようとしたことを告白を受け、施設に戻る祥太が最後に「お父ちゃん」と無言で呟くシーンには感謝があり、より深い成長と愛情があったことを表している良いシーンだった。
子供が家族だと思えるならそれは家族だ
血の繋がらない人達は家族になれるのだろうか。
万引き家族というタイトルからは全くイメージしなかった内容でした。父になりたい男、母になりたい女、家族を求めた人々を描いた傑作。
家族といえば血の繋がりを考えてしまうけど、本当にそうなのか。「そして父になる」ではまさにそのテーマだったのですが、父親視点が主でした。今回は子供から見た父親や母親という存在について描いていたと思います。リリーフランキーや安藤サクラの存在感が大きいですが、本来的な主人公は祥太だと思う。彼の視点からみた家族が、家族だったのかそうでなかったのか。それが映画では描かれている。
血が繋がっていないことが終盤にかけてわかってくるのがこの映画のミソでそれまで僕らは祥太は血の繋がった家族だなと思うのだけど実はそうではないとわかる。でも分かった後でも彼にとってこれはまぎれもない家族なのではとも思えるのだ。まさに、祥太の気持ちを理解できてくるような感覚に陥る。そこがこの映画のすごいところだ。
血の繋がった家族よりも、家族であろうとした他人の方が家族っぽく見える皮肉。これは僕らにも突きつけられた課題でもある。
この映画の一つの答えとして、子供が大人を親だと思うかどうか。これが家族か否かを決めていると思えた。
生々しさがすごい
安藤さくらは愛のむきだしのインパクトが強くて
忘れられない女優さん
彼女の素の感じの芝居に引っ張られてく
そして妙に社会の底辺感がリアルで
いつも暴力がつきまとう
後味も良くないけど
社会派ヒューマンという感じ
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