「六人にとってあの家は「楽園」」万引き家族 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
六人にとってあの家は「楽園」
公開後すぐに一回目の鑑賞。ノベライズを読んで見落とし部分を含めておさらいし、まもなく二度目の鑑賞。それから、レビューを書けずにいた。
昨日、本を借りたいという知人に、渡すときに「どんな話?あらすじ知ってるから感想言っていいよ」と言われて、この映画の想いをしゃべりだした。
しゃべりだしたら止まらなくなった。
ショウタって名前はってことから始まり、この六人はどんな人たちなのか、花火のシーンのアングルの秀逸さや、「ありがとうございました」や「とうちゃん」の声にならないつぶやきから、最後には信代が菩薩様に見えた感想にいたるまで。しゃべるのをやめたのは、胸が詰まってしゃべれなくなったからだった。
そりゃあ万引きを肯定なんてするわけがない。犯罪であることに疑いはない。だけど、法にのっとった正義が、すべて正義なのか?ってずっと考えている。「万引きくらいしかできない」弱い人間も生きていける社会であるべきだよなって思う。
コメントする