「晴れて完結」メイズ・ランナー 最期の迷宮 M.Kotaroさんの映画レビュー(感想・評価)
晴れて完結
1作目からは随分と様変わりした。日本語のサブタイトルは「最期の迷宮」だが、もはや「迷宮からの脱出劇」ではないので的外れ。シリーズとしての統一感を保つためだけに付けられたのだろう。主要キャラが容赦なく死ぬストーリーを踏まえれば、原題の「DEATH CURE」を生かすべきだったと思う。
それはさておき、上述のように本作はストーリー的にはもはや初期のような迷路/迷宮からの脱出劇ではなくて、『ハンガーゲーム』や『ダイバージェント』のような「特別な存在」をめぐるスケールの大きな物語になっている。オリジナリティは確実に薄れているので、1作目のコアなファンは「これは『メイズランナー』ではない」と感じるかもしれない。
とは言え、そこにこだわりを持たなければ、スリリングなアクション娯楽大作として普通に楽しめるのも事実。前作との関連性が色濃く反映された展開なので、できれば全2作を復習してから観た方がよい。
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