「トーマスとトーマス」メイズ・ランナー 最期の迷宮 pinobelleさんの映画レビュー(感想・評価)
トーマスとトーマス
事故等で悪評高きオスプレイ、この映画ではそれを否定させて優れた便利な航空機である事を理解させようとしているのでしょうか。この事を最初に一言言いたいですね
まず、当たり前のようだが予習としてPart1,2 を見なければこの映画は楽しめません。
前作よりもあまり評判が良くないようですが、私自身はシリーズの流れの中での展開としては細部まで巧く作っていて充分楽しめると思います。
それよりも、ちょっと気になったのが主人公トーマス演じるディラン・オブライエンの成長の早さですね。Part1から2の時は公開が近くて気にならなかったのですが、今回は約3年位しか開いていないのにもっと歳を取ってまるで別人のように見えました。
実際ブレンダの髪が伸びているので最初テレサかと見間違いになりそうになりましたが、ストーリーの展開の中でもPart2以降では月日が同じように経過しているのが解り細かい演出が解ります。
配役の人選もこの映画は監督や関係者の好みで似ているような感じもしますがみんな個性的な顔立ちで、またこの映画に適した良い人選だと思いますね。
それに悪役を演じたエイダン・ギレン彼を見るとレオンで悪役を演じたゲイリー・オールドマンを思い出しました。wikiで調べると二人ともアイルランド系、アイルランド系は悪役に適した風貌なのかと納得もします。
ミンホ役の眠たそうな顔のキー・ホン・リーは重要な脇役として色々と活躍していましたが、やはり映画で使われるアジア系の俳優はソース顔ではなくショウユ顔の一目見ただけでアジア人と解る人を起用するんですね。しかたないのでしょうか。
Part1,2で感じていた主役のトーマスの周りを巻き込んでの冒険精神は少しは成長したのでしょうか、この中のストーリーではリーダーの説得に折れる場面がありました。そして、この映画の面白い所はこの無鉄砲な主人公や周りの人間達が危機に直面するとギリギリの所で誰かが助けてくれるという所。それには世の中最後の最後まで諦めてはいけないと言う作者の伝えたい気持ちが良く解ります。
一度は例え人類のために良かれ思い、みんなを一度は裏切ったテレサは最後は死んでしまうんですが、それは自分からトーマスを助けるため自分が犠牲になったんですね。
最後まで生き残ったトーマスそれは何故か、
これ以上書くとネタバレになります。(ここまでもネタバレかもしれませんが)
再追記ではネタバレとして書きます。
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再追記 ここからはネタバレですので要注意、鑑賞後にご覧下さい。
これはあくまで私の推測ですが、この物語はあるウィルスが地球全体に蔓延してそれを救うには若い子供位の血清が免疫として必要になった。そして、その中でもより勇敢で困難を乗り越える事が出来る子供の血清でなければ完全な免疫として使えない事が解り、その為に巨大な迷路(Maze)を作り、脱出出来た子供の血清を免疫として採取するのだが100%完全な免疫がまだ出来ない。
この物語には5人の重要な男性が出ているがアルビーとニュートはウィルスに感染して死んでしまう、でも何故かpart1で死んだと思ったジャイアン風のギャリーは生き延び、一転味方としてトーマスに協力してしいく、また、敵に捕らえられても最後まで抵抗した、眠い顔のミンホも最後まで生き延びられた。
前置きが長くなりましたが、悪の巨大組織はトーマス達を追うが決して殺す事はしません。それはこの3人の持つ免疫が他の人達よりも優れているという事、そしてその中でもトーマスの免疫が特に優れた治癒力があり彼は全世界を救う免疫を持つ選ばれた人間だったからなのです。
ただ、悪の組織のリーダーは本人も感染していたので執拗にトーマスを追い、そしてその治癒のために母親までを殺してしまうという自分本位の人間だったのです。
最後に最初からトーマスの味方になってくれて一番の親友のニュートは感染して自分から死を選択してしまい、その彼のトーマスへの別れの手紙で終わるのだがそんなニュートの本名がトーマスなのは偶然なのかプロデューサーの遊び心なのかは謎です。