「普段はそんなに見てないけどさ」平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER テツさんの映画レビュー(感想・評価)
普段はそんなに見てないけどさ
なんだかんだで観てしまったぜ!
というくらいにしか仮面ライダーを見ていなくても、ワクワクして童心に帰ったように楽しめる映画
ちなみに個人的にはビルドは割りと好きでジオウもなんとなく観ている程度です。
ジオウ世界、ビルド世界で仲間たちが記憶を失ったり、取り戻したりという事態が発生、鍵を握るのはシンゴという少年とアタルという青年。そして、仮面ライダーという存在が虚構の存在と化した世界で…みたいな感じかな
仮面ライダーが現実ではない、つまり我々視聴者側の視点、つまりメタ的な視点から仮面ライダーという存在について造り手側からのひとつの解答をもたらすような映画になっており、なかなか面白い。
ちょいちょいメタ的な発言もあったり、記憶を無くした(特にジオウサイド)メンバーの面白いやり取りで笑いどころもあったり、お馴染みのやり取りがあったりとテレビシリーズを観ていると楽しめた部分もあり、個人的にも満足(ヒゲとかかずみんとかね、個人的には好きなキャラだし。知らない人は分からんだろうけど笑)
特にビルドの戦兎はこの状況に対し、自らも造られたライダーであることからなのか発言の一つ一つにこれまでの歴史が感じられ、仮面ライダーとしての存在感が増していて個人的によりグッときた。
無論、集大成かつお祭り映画として平成仮面ライダーが集結し、それぞれに見せ場もあるという特撮エンタテインメント映画としても十二分に楽しめるだろう。
あとは、サプライズ登場の良太郎!
この仮面ライダー世界に彼のキャラクターが行き続けていたのだろうと思わせるような登場とセリフがこれまた良い。
モモタロス(であってますよね?)の「忘れるかよ!」みたいなセリフがなんだか感動。(感慨深い)
ちなみにジオウの世界観だとタイムラインとか時間軸とかパラレル世界とかは色々考えると負けだと思ってますので、そこは暖かい目で見てください(色々とごちゃごちゃになると思うし、矛盾も出てきそうなので)
一つのお祭り的な映画であり、仮面ライダーという存在をメタ的な視点から捉えた意欲作として見ましょう
何故、仮面ライダーという虚構の存在がここまで愛され支持されるのか、現実には仮面ライダーようなヒーローは助けてはくれないかもしれない。でも仮面ライダーという存在は観ている者に、正義を、愛を、勇気をもたらし、我々の記憶に確かに残り続けて、力を与えくれるのだ…
そこまで仮面ライダーに思い入れがない私でもなんだかそんな気分に成らせてくれた感謝したい映画になった。