「上堀内リミックス」劇場版 仮面ライダービルド Be The One 財団DXさんの映画レビュー(感想・評価)
上堀内リミックス
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一言で言うならば『仮面ライダービルド』テレビシリーズの上堀内リミックス。良くも悪くもテレビシリーズで観た内容の焼き直しに思える。
上堀内さんの特徴とも言える極端な俯瞰ショットや無音使いもあり、そこはグッときた。特にタイトルが出る直前の群衆が無音で散り散りに動くシーンは、
不穏さを暗示していてとても良かった。定番のギャグシーンはどれも良く、全体のトーンを暗くなりすぎない清涼剤となっている。
ただその無音が今回はしつこいようにも思えた。やけに間延びしたところもチラホラ。なにより敵すらもエボルトの焼き回しに見え、せっかくの豪華キャストを100%演出できていない気がして残念。
もっともダメなのがちゃんとしたロジックもなく力のインフレで主人公たちが勝つこと。大抵のヒーロー映画はそうなのだが、特にビルドはテレビシリーズから一貫して『実は葛城(もしくは父)がこんな研究を隠していました』という展開の一点張りなので、映画でもそれを見せられると辟易とする。せめて何かヒントを得て新たなアイテムを開発するという演出があれば飽きないのだが…。
あとラストはジオウから漂うディケイドらしさに拍車をかけたように思える…、大丈夫か?
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