ワンダーウーマン 1984のレビュー・感想・評価
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戦闘シーンは良かったけど…
グランドシネマサンシャインにて試写会鑑賞。
終盤のアクションシーンは迫力あったけどストーリーはあまり魅力を感じなかった。
なんでも願いを叶えることのできる石、ドリームストーンが発掘されダイアナの博物館の下に舞いこんでくる。
ダイアナは今は亡きスティーブがこの世に戻って来ることを願い、同僚のなにをしてもドジばかりで人にあまり認識されてないバーバラはダイアナのようになりたいと願う。
今作のヴィランとなるマックスはドリームストーンそのものになりたいと願いドリームストーンと化す。
マックスは自分の都合の良い人々の私利私欲の願いを各々叶え世界をめちゃくちゃにする。
ただその願いはタダでは叶わず必ず代償が伴う。
ダイアナは代償として力の一部を失ってしまうわけだ。
このドリームストーンを巡って世界中の欲望を具現化することで、それが果たして幸せなのか、今ある環境に感謝し幸せである事を実感しようなんていう美しいメッセージに最終的には持っていくのだが非常に強引さを感じる。
そもそもこのストーンの存在に魅力を感じられない。
スティーブはこの世に戻ってきたがそれはあくまで今を生きる1人の人物に憑依したようなものでスティーブ自身の体が戻ったわけではない。
また願いは取り消したいと願えば取り消すことができ、願った際の代償もまた戻るのだ。
またマックスは最後は周囲の人々だけではなく、衛星を通し世界中に願いを請うよう発信するのだがそのカメラ越しで願った願いも叶え世界を滅茶苦茶にするわけだがそれも強引に感じる。
最後は息子の存在とダイアナがラッソー・オブ・トゥルースを使い、欲望を無償で叶えるだけで本当の幸せを得られるのか的なメッセージで世界中の人々に訴えかける事で皆んながこぞって願いを取り消す訳だがそのあたりも非常に強引さは感じる。
ダイアナがスティーブを戻したことで力を失い、代わりにダイアナ化した同僚のバーバラとの戦闘シーンは見応えあり。特に最後の最後のバーバラがさらに強さを求めてチーター化したところでの戦闘シーンは俊敏さも加わり見応えはあった。
正直今作はこのあたりしか魅力は感じられなかった。
エンドロールで次回作に登場するであろう大物キャラの存在を明かし作品は終わる。
現時点では三部作構成との事らしいので、次回作はもっとストーリー性を期待したい。
余談になるが最初の過去のセミッシラでのレースみたいな回想シーンは本編となんの意味があったのだろうか。
色々と違和感あるシーンが今作は多かった。
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