劇場公開日 2020年12月18日

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「ダークナイトの明るいバージョン」ワンダーウーマン 1984 keytonさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ダークナイトの明るいバージョン

2021年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 個人的にワンダーウーマンはあんまりヒーローの印象がなかった。前作は成り行きで戦争に参加し,恋人が所属する部隊の助っ人として活躍していたので、大衆のために救う典型的なヒーローとは呼べなかった。バットマンVSスーパーマンやジャスティスリーグも一般大衆のためよりもチームのために活動する印象があった。
 しかし、今回は完全に自分のためではなく人類のために戦っていた。人類というと大げさだと思うけど今回の悪役・マックスはテレビを使って自分の能力を世界中に発信する。
ヴィランであるマックスはなんでも叶える能力を手にするけど基本はただの人間。それを阻止する超人ワンダーウーマンはノーラン版のダークナイトを彷彿させる。
 ただダークナイトと違うところはマックスには息子がいて、負け犬から脱却したい気持ちと愛する息子に尊敬されたいという二つの願望があった。
 自己中心的でないところがジョーカーと違うけど、構図は似ていて、けれどシリアスでもなく、ラストシーンは理想のアメリカを見させてくれた。

keyton