「期待し過ぎは禁物」ワンダーウーマン 1984 つばささんの映画レビュー(感想・評価)
期待し過ぎは禁物
公開日に鑑賞。
TENETぶりの満員の観客席にやはり大作は違うなと感慨深さを感じる。
昨日公開だし大作の続編だからあまり大きな声では言えないけど、期待した程では無かったなというのが正直な感想。
何も考えずに楽しむにしてもツッコミどころが多かったように感じる。
まずは好きなところから…
最初にチンピラ相手にダイアナが登場するシーンは最高!
これから最高の娯楽が始まるぞ!といった感じでボルテージも最高潮!この辺の盛り上げ方は本当に良かった。
IMAXレーザーGTで観たということもあり、アクションシーンもド迫力!
ドリームストーンの力でスティーブが戻ってくるというのも、予告で「一体どうやって帰ってくるんだ?」とそれが1番謎だったからまぁ納得出来た。
スティーブに見えてるのはダイアナだけなのね。
そしてそのスティーブが未来ガジェット(1984年のだけど)にびっくりしたり、変な服着たりする日常パートは本当に大好き。
大はしゃぎでめちゃ可愛い。
これって1作目でダイアナが島から街に出てきた時の街に溶け込めてない感じと対になってるようなイメージなのかな?うまいねぇ。
そしてダイアナ役のガルガドットは当然の如く美しい。
ミステリアスでエキゾチック、香り立つセクシーさとはまさにこのこと、特に白いドレスのダイアナは本当に素敵だった。
1作目ではあまり見せなかった笑顔も沢山見せてくれて、ガルガドットファンにはそれだけでも満点て感じよね。
ダイアナもスティーブも、1作目では描かれなかった「素」が見れたようで嬉しかったし、そんな2人が微笑ましかったな。
インビジブルジェットで花火の中を通るシーンもめちゃくちゃ綺麗だった。
と、ここまで良かった部分を書き連ねてきたので、あとは気になったシーンをサラッと…
導入の幼少の頃のシーンは必要だったのか?
生い立ちは1作目でやったよね?
「アステリア」の説明なら、今回はサラッとでアステリアがしっかり登場する次作の導入で良かったんじゃないの?
アクションシーンも迫力は当然あったけど違和感のあるシーンも多い。特に走るシーンは酷かったかな。
他作と比較するのは好きではないけど、同じヒーローものならキャプテンアメリカは車より早く走っててもまったく違和感が無かった。
空を飛ぶシーンもなぁ、なんとなく安っぽいというか…キャプテンマーベルのほうが…比べたくないんだけども…。
金ピカアーマー結構弱かったな?
羽もっと上手く使って欲しかった。
ていうか根本的にダサかったような…
あれだけスタイルの良いガルガドットの顔がデカく見えるとはどういうことだ…
終わり方もなんだかなといった感じ。
「改心」で簡単に解決してしまうとは、ダイアナが居なくてもなんとかなったのではと感じてしまう。
それに息子助けたいなら誰かの願いを代償にいくらでもどうにも出来たのでは…
ドリームストーンの代償に関しても「あ、そんな簡単に撤回出来るんだ、代償」って感じで、一言で済んじゃうならそれは代償とは言えないのではと思った。
しかもダイアナの力がちょっと弱まるくらいしか代償描かれてなかったし。
弱まったにしては強い。
やっぱり後半盛り上がりにかけちゃったかな。
変に心に訴えかけるような終わり方にするより、人々の願いを聞き入れ過ぎた結果、異形のモンスターに成り果てたマックスを気持ちよく成敗してくれるような終わり方のが良かった気がする。1作目だって神と戦ったわけだし2作目もドリームストーンを作った神が降臨しろよ、マックスに。
書いてたら全然サラッとじゃなくなってしまった。
映画は映画なので、基本的には作られたものをそのまま受け入れるし、展開が無理矢理でも予定調和でも気にならないタイプなんだけど、やっぱり期待していた分残念だなという気持ちが勝ってしまったかなぁ。
鑑賞の前日に前作を予習したりして、準備万端で観に行ったのが結果的に仇になったような、そんな感じでした。
つまらない作品ではないし、楽しんで観れたシーンも多かったけど、肝心のストーリー自体が微妙なので、総合的にみると普通だった。
そんな感じ。
過度な期待は禁物!
マジで頭空っぽにして観るなら丁度良いポップコーンムービーでした。
114本目