劇場公開日 2018年10月12日

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「人間(スモールフット)との遭遇」スモールフット 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0人間(スモールフット)との遭遇

2020年9月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

単純

雪に包まれた高山の村。
そこで暮らすミーゴはある日、伝説の“スモールフット”と遭遇する…!

人間とイエティ…いや、イエティと人間と言った方がいい。
ビッグフット(大きな足)=イエティがスモールフット(小さな足)=人間と遭遇する、という逆の視点がユニーク。

好奇心旺盛なミーゴはスモールフットに出会って大はしゃぎ。
無論、お互い言葉は通じず。よって、ミーゴの歓喜の声は恐ろしい唸り声にしか聞こえず。
村に連れてって皆に見せる為捕まえようとするのは襲い掛かっているようにしか見えず。寒さで固まっちゃったスモールフットを温めてあげようとするあの“溶かし方”は人間からすれば絶体絶命(笑)

イエティからの人間との遭遇だけじゃなく、人間側からのイエティとの遭遇も。
でっち上げてまでUMAを探すパーシー。遂に念願のUMAと遭遇するも、絶叫と悲鳴。(尚、ミーゴから聞けば可愛い声)

ある事をきっかけに徐々に交流が深まる異種族同士。この手の作品の鉄板。
スモールフットと会った事を信じて貰えず一度は村を追い出されたミーゴだが、パーシー共々大歓迎。
が、村の長老は…。
村には“ストーン”という絶対的な掟がある。その掟には…
イエティたちもかつては山の下で暮らしていた。が、イエティを恐れる人間たちに迫害され…。
人間たちはイエティが怖い。
イエティたちも人間が怖い。
案外そうなのだ。
現存する自然界の肉食動物や巨大動物たち。
実は彼らは、人間たちを怖いと思っているのかも…。

しかしそんなのは、カビの生えた古臭い思い込み。
いつまでもいつまでもそんな掟に縛られたままでは…。
掟は大事だが、それよりも大事な事。
相手を知り合う。
例えそれが全く異なる種族でも。
対立したり、恐れ合ってたのは今や昔。
知り合えば、きっと…。

話は予定調和。
ミュージカル仕立てだが、残念ながら楽曲はディズニー作品に遠く及ばず。
だけど普遍的なメッセージも込められた、誰もが安心して楽しめるファミリー・アニメーションの好編。

近大